【目次】
第1回 スコアカードの『ハンディキャップナンバー』 本当の遊び方、知ってる?
第2回 『クラブハンディキャップ』と『JGAハンディキャップ』って何が違うの?
第3回 ゴルフは『パー72』との戦いではなく、『コースレート』との戦いだった!
第4回 世界には6つの異なるハンディキャップシステムがあった! その問題とは?
第5回 会員権がなくても大丈夫! 実際に『JGAハンディキャップ』を取ってみた
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『ハンディキャップ』は1600年代から存在していた!
当時は現在主流のストロークプレーではなく、1ホール1ホールで勝敗を決めるマッチプレー方式。下手な人は前から、上手い人は後ろからハンディキャップをつけてプレーすることで、レベルの異なるゴルファー同士が公平に競い合えるようにしていたのです。実は、皆さんがいつも付けているスコアカードにも、レベルの異なるゴルファー同士が、マッチプレーで遊ぶための数字が書いてある。それってどの数字のことだか分かりますか?
スコアカードの『HDCP』は難易度を表す数字ではない
例えば、HC(ハンディキャップ)5のプレーヤーAと、HC12のプレーヤーBの2人がマッチプレーで勝負をするとします。『ハンディキャップ』の差は7つ。つまり、7つのハンディキャップをもらえれば公平に勝負できるということです。マッチプレーですから、スコアカードに書いてある『HDCP』(ハンディキャップナンバー)の1〜7のホールで、1つずつハンディキャップをもらえる、というのが数字の本当の意味です。例えば1番パー4の『HDCP』が『9』なら、7以下ではないのでハンディキャップはなし。2番パー5の『HDCP』が『3』は7以下ですので、2人ともパーで上がると、プレーヤーBは1つハンディキャップをもらえるので1アップとなります。
『HDCP』はフロントナインは奇数、バックナインは偶数になる
JGAハンディキャップ規定17-1b.『ハンディキャップナンバーの割り当て』では、「フロントナインに奇数ナンバーを割り当て、バックナインに偶数ナンバーを割り当てることを勧める」と書いてあります。実際にあなたの手元にあるスコアカードを見てみてください。フロントナインの『HDCP』はほとんど奇数、バックナインは偶数になっているはずです。
18番ホールにあまり小さい『HDCP』はつかない
ちなみに、国内男子ゴルフツアーの最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」が行われる東京よみうりカントリークラブの18番パー3は、プロがダボを叩くこともある最難関ホールですが、スコアカードのハンディキャップナンバーは『16』。このことからも難しいから若い数字をつける、というわけではないことが分かります。
普段のゴルフなら、実力の差があるプレーヤーが勝負をするとき、何となく「エブリワンね」とか、「4枚4枚ね」なんて会話をしていることがあるかと思います。終わってみたら負けた人が、「やっぱり少なかった」とか「多くあげすぎだった」なんて愚痴るのは必然です。もし『ハンディキャップ』をお互いに持っていれば、そんな不平不満はなくなるかも。次回は『クラブハンディキャップ』と『JGAハンディキャップ』の違いについて説明していきます。
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