TEXT:塩見 智 PHOTO:篠原晃一
ドライビングシートで味わう最先端
同車史上最もパワフルな新型V6ターボエンジンを採用してスポーティー度を増したほか、ハイブリッドバージョンにプロパイロット2.0という最先端のADAS(先進運転支援システム)が実装され、一定条件下でハンズオフドイブ(手放し運転)が可能となった。
プロパイロット2.0とは、2016年にミニバンのセレナに初めて採用された、全車速に対応した先行車追従型のクルーズコントロールと車線中央維持支援機能が備わったプロパイロットの進化版だ。
ただしあくまで運転支援であり、ドライバーは何かあればすぐにハンドルを操作できる態勢をとっていなければならない。
ハンズオフドライブ中にはドライバーを監視するカメラが作動し、安全を見守る。車載された複数のカメラ、レーダー、ソナーなどが車両の周囲360度を常時センシングすることに加え、道路の詳細情報が盛り込まれた3D高精度地図データにより、こうした機能が利用可能となった。
ゴルフ帰りは疲れ知らずのドライブ
筆者もハンズフリーを体感してみた
熟成が進んだスポーティーハイブリッドシステムを搭載したスカイラインは、燃費を気にすることなくダイナミックなドライブを楽しみ、ラウンドに向けて自分を昂ぶらせるのにうってつけだ。
GTを名乗るだけのことはあり、ハイブリッドであっても燃費一辺倒ではなく、右足を踏み込めばどこからでも力強い加速を味わうことができる。システム出力364ps(エンジンとモーターのパワーを合計したもの)は伊達ではない。
一方でコースから自宅へ戻るドライブは、ラウンドで疲れた身体をねぎらうように運転支援を活用しながらドライブするのが理想。最先端の運転支援システムであるプロパイロット2.0が実装されていればそれも可能だ。
インテリジェントクルーズコントロールを作動させれば、アクセルとブレーキの操作が自動化されるのに加え、手を放した状態での走行が可能。ドライバーはリラックスして前方を注視していればよい。運転中も楽だと感じるが、運転後の疲労の少なさによってそのありがたさを知ることとなる。
場面に応じてドライバーを昂ぶらせてもくれ、癒やしてもくれるのがスカイラインなのだ。
スカイラインは、ゴルファーズ・サルーン
あらゆる角度からチェックすればするほど、新型スライラインが極上のゴルファーズ・サルーンであることがわかる。
スカイラインGT Type SP(ハイブリッド)616万円 全長× 全幅× 全高=4810×1820×1440mm/ホイールベース2850mm/駆動方式FR /車両重量1840kg /エンジン3.5リッターV6ターボ +モーター/トランスミッション 7速AT/モーター/システム最高出力364ps