<全米オープン 事前情報◇13日◇ザ・ロサンゼルスCC ノースC(米カリフォルニア州)◇7421ヤード・パー70>
今季は米ツアー下部のコーン・フェリー・ツアーを主戦場としている桂川有人。ここまで同ツアー9試合に出場して7試合で予選落ちと苦しんでいるが、6月5日に米ノースカロライナ州のオールド・チャタム・クラブで行われていた36ホールの「全米オープン」最終予選会をトータル12アンダーでトップ通過を果たし、本戦出場を決めた。
「今年、コーン・フェリー・ツアーは2試合しか予選通過できていないけど、全然ダメというのではなく、ギリギリ1打差で予選落ちとかがけっこうあるので、自分の中では足りていない部分を成長できたらいいな、という感じでやっています」と現状を説明する。
桂川にとって今週の「全米オープン」は、昨年の「全英オープン」に続いてメジャー2試合目の出場となる。昨年の全英では予選通過を果たし、日本勢最高位の47位タイに入った。「昨年の全英オープンでは、あまり周りを気にせずやるというのを心がけたら、うまくいった部分が多かった。今回もその経験を活かして、まずは自分のゴルフにどれだけ集中できるかというところにフォーカスできたらいいと思ってます」と自然体で臨む。
それでもやはり、世界のトップフィールドで周りの選手は嫌でも目に入ってくる。練習場では先月の「全米プロゴルフ選手権」を制したブルックス・ケプカの打つ球に衝撃を受けた。「やっぱり体つきもすごいですし、コンタクトがすごい安定していたので、すごいなと。ボールも飛ぶ中でも落ち着いた球というか…ドカーンという感じでもなくて、ああいう球は見たことなくて、びっくりしました」。
会場のザ・ロサンゼルスCCはフェアウェイが右や左に傾いているところがあり、「しっかり左に打たないといけないとか、右に打たないといけないとか、そういうホールが多かった」とフェアウェイキープには、狭いエリアを狙っていく技術が試される。桂川が武器とするショットの精度が1つのカギになりそうだ。「まずはしっかり予選通過が目標になるんですけど、あまりその予選通過も意識しすぎず、1打1打集中して、パーを拾っていければいいなと思います」と、コースと向き合いながら初めての全米オープンに挑んでいく。