<全米オープン 事前情報◇14日◇ザ・ロサンゼルスCC ノースC(米カリフォルニア州)◇7421ヤード・パー70>
今季メジャー3戦目「全米オープン」。ノースカロライナ開催の最終予選会で出場権を手にした桂川有人は、開幕前日の水曜日は松山英樹、石川遼とともに10番からの9ホールをプレーし、コースをチェックした。
全米オープン初出場の桂川はコースの印象について「インの方が自分はちょっと苦手だったかな。ちょっと距離があって、グリーンが斜めに細長い。距離が残ってしまうとグリーンに乗せられないというか、止まらない」と、確認した9ホールの難しさを体感。
注目される290ヤードの11番パー3は「左手前が広く使えるので、そこを狙って。意外と下も硬く、傾斜も左から来ていて、グリーンに寄っていく感じがきょうもあったので、それで行くしかないな」と攻略法を見出している。「きょうは3番ウッドでうまく寄っていきました」と語るも、「アゲインストだったらドライバーもあるかもしれないです」と、風次第でかなり難易度が変わりそうだ。
続けて「やっぱり上手い選手を見たら余計ダメだなという感じ」、「(もう少し飛距離が出れば)グリーンは止められるんですけど」と、不安を吐露する。
しかし、「とりあえず、他の選手より飛ばない分、しっかりとフェアウェイに置いて。ラフに入れると飛ぶ選手たちも苦しむ難しいラフだと思うので、フェアウェイ上にあればある程度戦えるんじゃないかと思っています」と、自信ものぞかせた。
ただ、初出場で気持ちが落ち着かない様子。「調子は全部いまいちな感じです。だからすごい不安。でもみんなそうだと思うんです。どれだけ今の状態で試合を組み立てられるか、というか、打ち方から攻め方からうまくできたらいいなと思っています」と、不安と期待が渦巻いている胸中を語った。
目標スコアについて聞かれると、「全くないです。逆に作っちゃうとちょっと焦ったりするんで、本当に1打1打っていう感じが強いですかね。そこまでちょっと考える余裕もないくらい」と答える。
昨年の「全英オープン」に出場した際は、トータル5アンダー・47位タイで日本勢最高成績を収めた桂川。「全英も練習ラウンドで、80切れるのかなと考えながらでした。でも、(結果は)よかったですね。(今回も)本当そうなればいいな」と語る。世界中のトップ選手が集まる中で、どんなプレーをみせてくれるだろうか。