<JLPGA ファイナルQT 最終日◇1日◇葛城ゴルフ倶楽部宇刈コース(静岡県)◇6421ヤード・パー72>
シードを喪失した渡邉彩香は、葛城でも苦しい時間を過ごした。ツアー通算5勝の実力者は4年ぶりにQTに出場したが、トータル4オーバーでQTランクは55位。来季前半戦の出場試合数はかなり制限されることが決まった。
31位タイからスタートした最終日に「75」と落とした。「ショットが良くなくて、チャンスもあまりなかったし、今年のプレーという感じでした」。今季の不振の原因となったショットがうまく立て直せず、72ホールが過ぎていってしまった。
「これがいまの現状。これからのことはこれから考えたい。厳しい試合になればなるほど“ミスしたくない”という気持ちが強くなっていく。自分が乗り越えられるのか…。これからどうするかを考えたい」
熟考の冬へと入っていくが、一度クラブを置いてからツアーに復帰するということは「あまり考えていない」という。「少なからず悔しい気持ちがあるので…」と、ゴルフに熱を持ち、好きであることは確か。今年30歳を迎え、プロ12年目のシーズンが終わった。ツアーを引っ張ってきた実力者は、これからを模索していく。
【QTで下位に沈んだ今年のシード喪失者】
セキ・ユウティン(QT48位)、金田久美子(QT50位)、黄アルム(QT51位)、渡邉彩香(QT55位)、サイ・ペイイン(QT63位)、植竹希望(QT77位)
【主な選手のコメント】
■セキ・ユウティン(QT48位)
「悔しいです。とても緊張していました。出られる試合を一生懸命頑張ります。日本ツアーで頑張りたい」
■金田久美子(QT50位)
「最終日は伸ばすしかないと思って、少しは攻められたゴルフができた。パターも入らないし風を読めなかったり、でも気持ち的には自分らしいというか、少しは逃げずに攻められたと思う。本当は今年1年ダメなら難しいんじゃないかと思っていた。オフのきついトレーニングや練習に耐えられるかなと思ったけれど、いま終わってみて、頑張りたいと思った。リランキング目指して頑張ります」
■植竹希望(QT77位)
「きついですね。パーオン率7割を超えていたものが、今年は6割台になった。今週に関しては30個も乗らなくて、バーディパットが打てる状況にないのでスコアを伸ばせるわけでもない。これを失敗と思わずに、オフの課題として、いまの現状が着火剤になったらいい。良かった時に戻すよりは基礎から見直して、これまで以上に進化できるように。リランキングもあるので、後半戦フル出場を目標に頑張りたい」