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“1・2”のリズムでパッティングの悩み解決? 2戦連続トップ5の鈴木愛が静岡で手にした「大きな収穫」

パター巧者の鈴木愛が、パッティングスタイルを変えて2週連続のトップ5入りを果たした。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2023年5月28日 09時53分

パッティングのリズムを修正して、今週はピン型パターに戻した

パッティングのリズムを修正して、今週はピン型パターに戻した (撮影:GettyImages)

<リゾートトラスト レディス 最終日◇28日◇グランディ浜名湖ゴルフクラブ(静岡県)◇6500ヤード・パー72>
 
ツアー屈指のパット巧者として知られる鈴木愛にとって、この最終日は、最近悩みの種となっていたグリーン上で笑みがこぼれる一日になった。その状態に比例するように、スコアも順位もグングンと上昇。「66」をたたき出し、トータル14アンダーの4位タイでフィニッシュした。

その“悩み”とは、最近1~2メートルのショートパットを外す場面が多かったこと。微妙なラインを読み切れなかったり、強弱を間違えて外すなど、とにかくしっくりこない日が続いた。そんな状態で試行錯誤を続けていた前日の朝、いつも通り1メートルの真っすぐのラインからパッティング練習を始めたときに「ひらめき」が。「私はパターを打つ時は“1・2・3”とゆっくりのテンポなんですけど、ショートパットだから“1・2”と1テンポ早く打ったときに、すごくいい感じだった」。これをミドル、ロングで試しても、その好感触は変わらない。
 
「フックのときは、このテンポだとつかまりすぎるので、まっすぐかスライスのときだけ」という注釈はつくが、これにより思い描いている出球が急増。4月下旬の「パナソニックオープンレディース」以降、「おかしくなっていた」とショートパットを外す現象が続いてきたが、ピタリとやんだ。最終日のパット数は25回。4日間トータルでみても1ラウンド平均26回(全体2位)と、その安定感が戻りつつある。鈴木も「大きな収穫でした」とほおを緩める。
 
また復調のシグナルは、こんな部分にも感じられる。先週、先々週とマレット型のパターを使用したが、今週は契約するピンの『VAULT ANSER2』を再投入。「ひさしぶりに使いました。調子が悪いときはこのパターだとスライスに切れるイメージが出て、フィーリングよく打てない。でもようやく打ちたい球が打てるようになりました」。調子のバロメーターとも言えるピン型パターを、思いのまま操ることができたのも安心感につながる。
 
“練習の虫”の鈴木だが、最近はラウンド後の練習はせずにホテルに戻り、体力回復を優先させることも多い。今週も試合に入ってからは、「雨が降って下がゆるかったのと、インターバルも長くて1ラウンド以上歩いていて、予選ラウンドで足にドッと疲れがきた」とラウンド後の練習は一度も行わなかった。これが2週連続の4日間大会でも息切れすることなく駆け抜けることを可能にした。「人間、楽を覚えると、そっちに流されるからびびってます(笑)」という“新たな心配”も湧いてくるが、やはり長いシーズンを戦ううえで、コンディションを整えることは大切になる。
 
これで先週3位になった「ブリヂストンレディス」に続き、2試合連続のトップ5入り。今季の11試合中、トップ10入りは6度といい状態を維持している。そこにきてパッティングの状態が戻ったとなれば、2021年の「資生堂 レディス」以降遠ざかっている勝利も、すぐに訪れそうだ。(文・間宮輝憲)

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