<日本オープン 2日目◇13日◇茨木カンツリー倶楽部 西コース(大阪府)◇7315ヤード・パー70>
初日を首位タイで飛び出したJGAナショナルチームの岡田晃平(東北福祉大4年)。2日目は「ドライバーもアイアンも調子が悪くて」とショットに苦しみながらも、「アプローチとパターでカバーできた」と、2バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの「71」でまとめ、首位とは1打差のトータル3アンダー・3位タイで週末に進む。
予選ラウンドは堀川未来夢と、ツアー屈指の飛ばし屋アンソニー・クウェイル(オーストラリア)との組み合わせ。ドライバーでは堀川の30ヤード以上先、クウェイルとほぼ変わらない飛距離をみせた。
それについて聞くと「今週のキャリーは300ヤードを超えていて、(トータルでは)320ヤードとか330ヤードまで飛んでいる。状態はすごくいいです」と話す。もともと飛距離は出るほうだったが、「去年は方向性を考えて飛ばさないようにしていた」という。しかし今年に入って、米国男子ツアー「ソニー・オープン・イン・ハワイ」に出場したとき、東北福祉大の先輩、松山英樹に指摘を受けた。
『高くてもっと威力のあるボールを打て』
方向性重視のボールで22年には「日本アマ」のタイトルを獲った岡田。しかし、それでは米国男子ツアーの厳しいセッティングでは通用しない。「蝉川(泰果)さんがいい例だと思うんですけど、すごく球が高くてピタッと止まる。そういうふうに松山さんから指摘をされました。ドライバーもアイアンもすべてのクラブで、です」。
それまで8割で振っていたスイングを9割で打つようになった。「とにかくしっかり振れば球は上がるので、そこを意識しています」。十分に優勝を狙える位置で迎える決勝ラウンドは、「とにかく攻めたい」と話す。米ツアーでも通用するように磨いてきた飛んで止まる大きいボールで、まずは日本一を狙う。(文・下村耕平)