暴風、難グリーンでオーバーパー決着となったアジアアマ 日本勢はさらなる成長を誓う【日本勢コメント集】
超難易度の激闘を終えた日本勢。アジア最高峰の戦いで何を感じ取った?
配信日時:配信日時: 2023年10月29日 23時45分
Round 4 | ||
---|---|---|
順位 | Sc | PLAYER |
1 | 1 | ジャスパー・スタッブス |
2 | 1 | ディン・ウェンイー |
2 | 1 | サンプソン・ユンヘ・ジェン |
4 | 2 | チュアンタイ・リン |
4 | 2 | マックス・チャールズ |
6 | 4 | カズマ・コボリ |
7 | 6 | グエン・アン・ミン |
7 | 6 | マーカス・リム・パン・チュエン |
9 | 7 | ジェフリー・グアン |
10 | 8 | ビリー・ダウリング |
<アジアパシフィックアマチュア選手権 最終日◇29日◇ロイヤル・メルボルンGC(オーストラリア)◇7055ヤード・パー71>
アジアNo.1アマチュア決定戦は、連日の強風と難コースロイヤル・メルボルンGC(オーストラリア)を前に全選手大苦戦。2009年から始まり、今大会が14回目の開催となったが、初めて優勝スコアがオーバーパーという我慢大会となった。4日間の激闘を戦い抜いた日本人選手達は、今大会での発見、悔しさを糧として、さらなる成長を誓った。
■最年少・松井琳空海は不調ながらも上位フィニッシュ 来年は「本気で獲りに行く」
【松井琳空海(りうら・香川西高2年) 12位タイ トータル10オーバー】
「昨日のキャディさんの息子さんで、プロのキャディをしたこともあるらしく、ツアーに出ている感じで回れました。風もなくて、調子も悪くないので、インポジションを意識してプレーしました。
このコースは今まで感じたことのない難しさですね。それでも調子悪くても上で戦えるというのは自信になりました。もっと上位も狙えた気がします。
全体的にはあまり納得できるプレーではなかったです。本当にインポジションの大事さがより分かりました。ティショットをどれだけいいところに置けるかですね。すごい経験値が増えて、これをプラスにできればいいなと思います。まずは、ショートゲーム、特に70ヤード以内くらいをもっと磨きたいです。
来年は日本開催。本気で獲りに行きます。太平洋クラブ御殿場コースは回ったことないです。印象もなくて、日本での開催だなくらい…。(三井住友VISA太平洋マスターズの会場だと知ると)え?そこでやるんですか? 再来週出るんですよ。去年も出れたんですけど試合が被ってしまったので。いろいろ確認してきます」
■大嶋港は納得の『70』でのラウンド UAE→豪を経て、3連戦目の「マイナビABC」に挑む
【大嶋港(関西高3年) 12位タイ トータル10オーバー】
「最終日は全体的にいい感じのゴルフができましたね。ボギースタートでしたが、立て直して最終日を1アンダーで回れてよかった。
今日はパターが入ってくれて、ショットが左にいかなかったので、このスコアにつながりました。後半もチャンスが続いたんですが、惜しいパットばかり…。かなりショットの調子もよかったと思います。風もなくてやりやすかったですね。
最後にいいスコアを出せてよかったけど、もっと上を目指していたし、自分は今年が最後のアジアアマになるかもしれないので、正直悔しいです。難しいコースで、簡単にボギー、ダボを打ってしまうところはまだまだだと思います。でもいい経験になったので、次に生かしたい。
来週ツアーに出るので、帰ってすぐに練ランです。世界アマ、アジアアマで得た経験を国内で生かせるように頑張りたい。でも、流石に移動も、気温差もあるのでちょっときついですね。ちょっと休憩して、いいコンディションで臨みたいと思います。日本に帰ったら焼肉食べたいです。
■埼玉栄3年佐藤快斗は課題が明白に 東北福祉進学でさらなるレベルアップ目指す
【佐藤快斗(埼玉栄高校3年) 41位タイ トータル18オーバー】
「最終日は全然ダメでした。思い通りいかなくて。セカンドが全然よくなかった。天気もよくて、アンダー狙えると思いましたが、自分が悪いという感じです。
打ちたいところに打てていて、バーディが先に2つ来ましたが、段々変わってきました。ダボを打った5番から距離感がおかしくなったと思います。フェアウェイから4番アイアンと5番アイアンで迷って、4番アイアンで打ったら転がって奥のブッシュまで行ってしまって…。出すだけでダボでした。計算ではいっても横で止まるかなくらいだったんですけどね。最後のほうは気持ちが切れちゃいました。
こういった難しいコースだと、いろんな球が打てると攻め方が広がると思います。まだまだそこが課題だなと。ティショットはずっとフェアウェイで、ドライバーの距離も変わらなかったので、そこは自信を持てました。
来年は東北福祉大学に進学します。環境がよくて、ゴルフに打ち込める。6月に進藤(大典)さんにキャディをしてもらったときに話を聞いたり、先輩たちと一緒に回ったりして決めました。
今大会は本当に悔しかったので、1年後戻ってこれるように、大学でも結果を出して、実力をつけてリベンジしたいです」
■昨年大会3位の鈴木隆太は前のめりな気持ちが空回り 「本当にいい経験」と再起誓う
【鈴木隆太(日体大3年) 59位タイ トータル24オーバー】
「今日はアンダーパーを目指していたのでそれが空回りしました。攻め過ぎました。
こういう難しいなかでもアンダーパーを出していけないと、上で戦えないと実感しましたね。自分に足りないのは“コースマネジメント”。自分の飛距離を考慮しないと、マネジメントを要するコースでは通用しない。本当にいい経験になりました。
でも、ショットは通用すると感じました。上位の人は、ショートゲームでボギーを簡単に打たないので、そこに差があるなと。
次は大学の団体戦(『常陸宮杯 第2回全日本大学ゴルフ選手権競技』)があります。今回の経験を生かして、コースマネジメントをしっかり。刻むところは無理しないで、ショートサイドに外さないことも意識したい。4日間という長い戦いを、自分で管理して頑張ります」
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