<JLPGA ファイナルQT 2日目◇29日◇葛城ゴルフ倶楽部宇刈コース(静岡県)◇6421ヤード・パー72>
4年ぶりに日本に戻ってきた“セクシークイーン”は、この日も安定したプレーを展開した。3アンダーの4位タイで2日目に入ったアン・シネ(韓国)は3バーディ・1ボギーの「70」でプレー。トータル5アンダーの4位タイでファイナルQTの折り返し地点に立った。
初日と同様、葛城には風が吹きつけ風速7.5m/sを記録した。それでも「きのうの風があったおかげで、きょうはより計算してプレーできた」とマネジメントを考え、スコアを落とさないように徹底。「変わらずにセーフティにプレーした。風にも気を付けながら一打に集中してできた」と振り返った。
この4日間は「一日2アンダー」を目標にしているが、前半戦はクリアして順当にスコアを伸ばすことができている。「そこには満足」とにっこり。4年前と自分を比較してみても、「穏やかな気持ちでプレーできていて、自信を持てている」といい、ブランクを感じさせない。
QTに向けては「トレーニング」に励んだ。たくさん食べて、肉付けをよくし、鍛えることで引き締める。それによって寒さに耐えられる体作りをし、72ホール目まで続く体力をつけてきた。半分を終えて、残りは36ホール。「一打一打に集中して、アンダーを出してもオーバーを出しても、一打にかけるしかない」とまずは3日目に意気込む。
初日を終えて、周りからの反響があった。「なんでキリンを飲まないの?と選手にも言われた(笑)。きょう買ってきて飲まなきゃねと(笑)」。2019年の最終プロテストでシネの窮地を救った“キリンの一番搾り”について質問を受け、少しいじられたそう。最高の一杯を飲みたい。(文・笠井あかり)