<大東建託・いい部屋ネットレディス 最終日◇23日◇ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡県)◇6540 ヤード・パー72>
六車日那乃(日本ウェルネススポーツ大3年)が“マッチレース”を制した。最終ラウンドで2バーディ・ボギーなしの「70」で回り、トータル7アンダー・42位タイ。同門の吉田鈴(日本ウェルネススポーツ大2年)を1打差でかわし、昨年大会から2連続のローアマに輝いた。
初日から火花を散らした。六車、吉田ともに2アンダー発進を切ると、2日目は六車がトータル6アンダー、吉田がトータル5アンダー。アマチュアでこのふたりだけが予選を通り、ベストアマ賞をかけた戦いは、さながらマッチレースの様相を呈した。
最終日はともに「70」と決め手を欠き、結局は2日目の1打差が勝負を分けた。六車は今季レギュラーツアー5試合目で初のローアマ獲得。「一番というのは大事なこと。なってなかったら悔しかったので、良かった」。優勝争いに絡むことはできなかったが、ライバルに競り勝ったことを素直に喜んだ。
目下のターゲットは今年で4回目の受験となるプロテスト。合格率“4%以下”と言われる超難関だ。トップアマとしてならしている六車でさえも、これまで2度最終予選に進出してともに合格ラインには届かなかった。
「ずっとプロテストのことしか考えていない」と、とにかくプロとしてのスタートラインに立つことを念頭に置く。そういう意味でも、同じくプロテストを受ける吉田に競り勝ったことで勢いもつくはずだ。
六車の挑戦は9月~10月に3地区で争われる第2次予選から始まる。きたる決戦の時に備えて、今回で得た自信を確信に変えていく。