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“裏街道”から一気に注目組入り 初V直後の山内日菜子「想像を超える連絡があった」
先週に衝撃的な“下克上V”を果たした山内日菜子。2週連続優勝に挑む、現在の心境は?
配信日時:配信日時: 2023年3月29日 22時15分
<ヤマハレディースオープン葛城 事前情報◇29日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6480ヤード・パー72>
1週間前とは全く違った立場で開幕を迎えようとしている選手がいる。もちろん、それは先週の「アクサレディス」でツアー初優勝を飾った山内日菜子。QTランキング181位で迎えた今季はレギュラーツアーはもちろん、ステップ・アップ・ツアーも推薦に頼らなければ、出場機会が得られない状況だったが、プロ8年目でつかんだ1勝により、今季はもちろん、来季もフル参戦が可能になった。勢いを維持して、今週も上位争いを展開するのか、まずは初日のプレーに注目が集まる。
「LINEだけで200件以上、想像を超える連絡がありました」。悲願の初優勝に周囲の反応は大きかった。興奮してなかなか寝つけなかったこともあり、深夜に一つひとつ返信。しっかりと寝られないまま朝を迎えたという。翌日には地元のテレビに出演。お世話になっているゴルフ場や練習場に足を運び優勝を報告した。嬉しいのはなんといっても、いつ試合に出られるか分からない立場がガラッと変わったこと。「今までより、気楽に、純粋にゴルフを楽しめたらなと思います」と声を弾ませた。
先週の初日はインスタートの第2組。一般的に3日間大会で注目選手の入る組ではない。対して、4日間大会の今週は初日、2日目と稲見萌寧、吉田優利とのペアリング。前の組には昨季の女王・山下美夢有、ディフェンディングチャンピオンの西郷真央らが名を連ねるなど、一気にメイン組へと昇格となった。
優勝したとはいえ、先週も決して絶好調だったわけではなく「ショットがばらついているところがあったので、今週は修正して臨めると思います」。前回、この大会に出場したのは2019年。34試合に出場し、予選落ちが19回というシーズンの中で27位タイとまずまずの結果を残しており、いいイメージは残っている。今週もまずは予選を通過し「土日を思う存分楽しむ」のが目標だ。
試合に出られるようになったからには今後はすべての試合に出場するつもり。「まだ浮ついている部分があると思う。毎試合、違うコースで状況も変わるので、無理せず、体を大事にしながら楽しんでいけたらと思います」。何度も繰り返していたのは「楽しむ」という言葉。注目を集める中でこれを実践できれば、新たな一歩を順調に踏み出すことができそうだ。(文・田中宏治)
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