<フジサンケイレディス 事前情報◇18日◇川奈ホテルゴルフコース 富士コース(静岡県)◇6494ヤード・パー71>
“無事これ名馬”を地で行くのが藤田さいきだ。アマチュアだった2004年から20大会連続20度目の出場。コースが川奈に移った05年大会はプロデビュー戦だった。この日はプロアマ戦で欠場者が出た場合の待機選手としてコース入り。アウトの9ホールをチェックした38歳のベテランは「もうそんなになるんですね。感慨みたいなものは特にないけど、川奈は好きなコースだし、毎年楽しみにしています」と話した。
川奈での一番の思い出には、22年大会の初日に17番パー3で達成したホールインワンを間髪入れずに挙げた。「やっぱり、あれしかないでしょう」。6番アイアンで決めた通算6度目のエースで賞金500万円を獲得。「いつかは17番でやりたいと思っていた」とバンザイした名物ホールでの会心の一打は、今も鮮明に残っている。
2週前の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」では2日目の13番パー3で歴代最多となる7度目のホールインワンを達成した。07年「日本女子オープン」から3年に一度のペースだったが、2年ぶりのエースで新記録を樹立。賞金600万円にキャリーオーバーした17番で初の同一年2度目の快挙といきたいところだが、17日にインを回ったベテランは「入る感じはまったくなかったですね。17番はホントに難しい」と笑った。
継続中の同一大会連続出場記録では、「ダイキンオーキッドレディス」の不動裕理が27連続で最多。藤田の20試合連続は5番目の記録となる。今季は開幕から7試合に出て、予選落ちはなくトップ10入りが2度。プロ20年目のシーズンを快調に滑り出した。この大会の最高順位は22年の2位。プロデビューからツアー563試合目となる今年の川奈で、600万円も通算7勝目も貪欲に目指していく。(文・臼杵孝志)