「背中を押してくれた父のおかげで覚悟ができました」ルーキーの肖像〜 淺井咲希 | NEWスター発見!2017年プロテスト合格者 特集

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「背中を押してくれた父のおかげで覚悟ができました」ルーキーの肖像〜 淺井咲希

勝みなみら黄金世代の多くが合格した2017年LPGAプロテスト。近年で最も注目された今年、難関を突破した22名の個性を紹介する(取材・文/標英俊)

2017年10月31日

 
バレエ教室、そろばん、ピアノ…幼少期にさまざまな習い事をしていた淺井咲希。小学校時代の夢はバレリーナ。「体がすごく柔らかくて、開脚も180度以上。世界一体が柔らかい人になりたいって(笑)」。ただ淺井家には"あるルール"があった。「お父さんが、男の子ならプロ野球選手、女の子ならプロゴルファーという願いがありました」。

初めてゴルフに触れたのは、幼稚園の頃。近所の集まりでスナッグゴルフを体験し、父とともに親子大会に出場し、小学校に入ると、本格的にゴルフをスタート。並行して続けていたバレエ教室の発表会はゴルフの試合と重なって一度も出られなかった。中学時代は『兵庫県ジュニアゴルフ選手権』を2度制覇。プロを目指すために、高校は名門・滝川第二へ入学した。

娘をゴルフの道へ薦めた父も、本気で取り組んだ。小柄で、小学生、中学生のときは飛距離不足で悩んだだけにヘッドスピードUPトレーニングを実施。

「中学2年でヘッドスピードを意識し始めて、それまでは42m/sを目標にしていましたが、46.5m/sを目指そうと。毎日のようにバットを振って、ヘッドスピードを計って。2年後の高校1年のときには46.5m/sに到達。その後、腰を痛めたこともあり、スイングを変えて飛距離は少し落ちましたが、ドライバーが飛ばない弱みはなくなりましたね」。

努力の甲斐あって、高校に入ってからも、兵庫県のジュニア大会、アマチュア大会で優勝の実績を残し、順調に成長を遂げる。だがプロテストを翌年に控えた高校3年時に、スランプに陥る。「中学3年から高校2年までは予選落ちが一度もなかった。でも高校最後の年は、全部落ちました」。飛距離不足を克服するまでは体格のハンディを跳ね返すため、パッティングに力を入れていた。「中学まではずっとパターでしのいでいた。パターの練習量が一番多かった」。いまも得意クラブはパター。だが「去年1年間はパターが打てなくなってしまって…一時期はホールアウトできないくらい自信を失ってしまったんです」。

高校を卒業し、プロテスト受験へ向かう前。自身の状態を考え、プロテスト第1次予選の出場をキャンセルするかどうか悩んだ。「高校に入ったときから、卒業後にプロテストを受けることは決めていました。でも最後の年に人と同じようにプレーできなくなった。上の代の先輩たちは高校を出たあとにすぐプロを志望する方が多かったのですが、自分の代は私くらいしかいなかったので、迷った部分もあります。それにプロテストはお金がかかるので、ダメもとで受験するのではない。お父さんに"辞めたい"と伝えました。ゴルフ自体も辞めようって」。

悩む娘に父が返した言葉は「"ここまでやってきたから、もしダメだったとしても、受験できる年になったのだから、やれるところまでやろう"って言ってくれました」。父の後押しで覚悟を決め、練習に集中した淺井は、1次予選を1位タイ、2次予選を4位で突破。最終プロテストも4日間安定して、合格圏内をキープし、12位タイでLPGA会員の座を勝ち取った。

「背中を押してくれたひと言で集中できた」と父の思いに感謝を述べた淺井。4人姉弟の長女として、まず父の願いを叶えたわけだが、現在は"男の子ならプロ野球選手、女の子ならプロゴルファー"というルールはなく、1つ下の弟、中学2年の妹、小学5年の弟と、全員がゴルフをしているという。

プロとして尊敬する選手は、高校の先輩の堀琴音。3歳違いのため、部活で苦楽をともにしたわけではないが、淺井が中学3年のときに出会っている。「国体の選抜選手になり、一緒に練習ラウンドをしていたとき、ハーフ29で回っていた。異次元すぎて…。それにやさしく接して頂いて、人としてもプレーヤーとしても尊敬している。ずっと憧れは琴音先輩です」。それ以来、高校入学時には制服の"お下がり"を譲り受けるなど、可愛がってもらっている。

ゴルフで迷ったときに、アドバイスを貰うことも。パッティングに苦しんでいた時期、堀もツアーで戦うなかでパターに悩んでいることを知り、対処法を聞くために連絡を取った。「パターを変える、打ち方を変えるなど変化を加えたほうがいい、という技術的なことから、ストローク軌道の話、メンタル面の話まで。丁寧に返してくれます」。

「あまりゴルフウエアを持っていなかったので」と尊敬する先輩には、いまでもゴルフウエアを譲ってもらっているという。それだけにいま欲しいものはウエアで「試合前、ゴルフウエアに囲まれるのが夢」。昨年から試合では必ずリボンをつけるようにしており、いまは20本を所持。また趣味はネイルで、デザインを研究することがリフレッシュになっているだけに、"魅せる"ためのコーディネートの要になるウエアが欲しい願望は大きいのだとか。

ちなみに…淺井を応援したいファンの方には知って欲しいのは、彼女が「たぁたん」と呼ばれていること。名前とは一切関係ないが、理由は「幼稚園の頃にずっと自分の名前を"さき"と言えず、全然覚えていないんですが、"たぁたん"と言っていたらしく…絵本のキャラクターの『ノンタン』にタータンという妹がいますが、それを見ていたのかなぁ。子供っぽいあだ名なので、成長するにつれて"封印"したのですが、高校に入って、もう一人"さき"という子がいて、ややこしいから"たぁたん"にしました。いまではみんな違和感なく、そう呼んでもらっています(笑)」

淺井咲希 プロフィール

●所属/フリー
●出身地/兵庫県尼崎市
●出身校/滝川第二高等学校(兵庫県)
●生年月日/1998年6月13日
●身長/152cm
●体重/49kg
●血液型/A型
●ゴルフ歴/6歳〜
●得意クラブ/パター
●1W平均飛距離/240ヤード
●プロテスト受験回数/1回目
●趣味/ネイル
●特技/食べること
●好きな色/ピンク、紫
●目標とするプロゴルファー/堀奈津佳、堀琴音

●ファンへのメッセージ/

30歳までに上位で戦えるような有名な選手になりたい。30歳になる頃には、ゴルフというスポーツがもっと日常になるように。それに貢献できるような選手になりたい。ゴルフをもっと好きになってもらえるようなプレーができるように、頑張りますので、ゴルフを好きになってください!

●地元自慢してください!/

尼崎市は空港が近くて移動がラクですし、ショッピングにも困らない。ひと駅移動すれば大阪にいけますし。兵庫県は有名人が多い。ダウンタウンさんも尼崎です。私もその仲間に入れたらいいな(笑)
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