<PIFサウジインターナショナル powered by ソフトバンクインベストメントアドバイザーズ 3日目◇4日◇ロイヤル・グリーンズG&CC(サウジアラビア)◇7048ヤード・パー70>
PGAツアーのローリー・マキロイ(北アイルランド)がLIVゴルフのパトリック・リード(米国)を1打差で下した欧州ツアー「ヒーロー・ドバイ・デザートクラシック」から1週間。今週はアジアンツアーの「PIFサウジインターナショナル」で再び“LIV対PGA”の様相を呈している。
トータル17アンダー・単独首位に立つのは、LIVゴルフのエイブラハム・アンサー(メキシコ)。2打差の2位にはPGAツアーのキャメロン・ヤング(米国)がつけており、白熱の優勝争いを演じている。
2021年に「WGC-フェデックス・セントジュード招待」で松山英樹、サム・バーンズ(米国)とのプレーオフを制して勝利したアンサーは、現在世界ランキング37位につけている。「LIVゴルフとかそういうことは関係ない。自分のゴルフに集中するだけ」とアンサー。「この強風の中でのプレーにとても満足している。他の選手がどんなプレーをしているかは見ないで、この3日間と同じようなプレーをしたい」と勝利を目指す。
一方、昨年PGAツアーのルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したヤングは昨夏、「LIVゴルフにはとても興味がある」と話していたが、PGAツアーでのプレーを決断。PGAツアーでは未勝利ながら、昨年は「全英オープン」2位、「全米プロ」3位を含む7度のトップ3をマークした。
「エイブ(アンサー)は素晴らしいプレーをしているが、ぼくもとても調子が良い。だから最終日の戦いは面白くなる。きょうのような風が吹けば、勝つためには僕は62、63、64が必要だろう。エイブが落とすとは思えない」と気持ちを引き締めた。(文・武川玲子=米国在住)