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王道の進化 PRECEPT『MC01』は高さで止まる“本物の弾道”が打てる!

王道の進化 PRECEPT『MC01』は高さで止まる“本物の弾道”が打てる!

ブリヂストンが新たに生み出した『PRECEPT MC01 FORGED』は、アイアンの王道とも言える“狙う性能”を極限まで高めている。番手ごとに正確な距離を刻み、遠くのグリーンを確実に捉えていく。今回は長身のショットメーカー海老原秀聡プロに、『PRECEPT MC01 FORGED』の試打インプレッションを聞いた。 取材協力/森永高滝カントリー倶楽部 写真/相田克己 構成/田辺直喜

配信日時:2022年10月27日 10時00分

“王道の進化”がキャッチフレーズの『PRECEPT MC01 FORGED』。PW〜8Iをマッスルバック、7I〜5Iをハーフキャビティ形状にした“コンボアイアン”で番手ごとの性能を最適化している
“王道の進化”がキャッチフレーズの『PRECEPT MC01 FORGED』。PW〜8Iをマッスルバック、7I〜5Iをハーフキャビティ形状にした“コンボアイアン”で番手ごとの性能を最適化している

グリーンを狙う性能が凝縮されたアイアン

コンパクトなヘッドに、精悍なデザイン。アスリート向けの難しいアイアンをそのまま具現化したような見た目の『PRECEPT MC01 FORGED』(以下、『MC01』)だが、試打テストを行った海老原秀聡プロは、高い球で飛ばせるやさしさを備えたモデルになっていると分析する。

「軟鉄鍛造でシャープな形状の『MC01』は、一見難しいモデルに見えるかもしれません。しかし打ってみると、バックフェース下部のタングステンウエイトの効果で芯が広くなっていますし、高い打ち出しで伸びる球が出てくれます。ソフトな打感や操作性を持ちつつ、高い球で安定した飛距離が出るやさしさも併せ持った全く新しいタイプのアイアンだと言えるでしょう」(海老原)

海老原プロが注目したのは、バックフェースに施されたタングステンウエイトの効果だ。ヘッド素材の軟鉄よりも比重の重いタングステンで作ったウエイトをバックフェース下部、つまり打点の裏に配置することでボールをグッと押すような打感になっているという。
2つのタングステンウエイトがあることで打感や弾道に大きな影響がある

2つのタングステンウエイトがあることで打感や弾道に大きな影響がある

「重いタングステンウエイトがあることで重心が低くなり、それによって打ち出し高さが得やすくなります。また、ウエイトの位置がちょうど打点の真裏になることもあり、インパクトするとボールをグッと押すような打感になっています。高い打ち出しで強いボールが打てるのは『MC01』の大きな魅力の一つでしょう」(海老原)

シャープでもやさしく打てる工夫はそれだけではない。絶妙な幅に仕上げられたソールも、『MC01』の性能を高めている。
ソール形状は、ダフリなどのミスに対する強さに直結する部分。『MC01』はその点も抜かりはない

ソール形状は、ダフリなどのミスに対する強さに直結する部分。『MC01』はその点も抜かりはない

「通常、マッスルバックのアイアンはソール幅が狭く、ちょっと入射がズレただけでも、エッジが刺さってダフッたりとミスになります。一方、『MC01』のソールは幅を広めに取ることでダフリに強くしつつ、絶妙な削りを入れることで爽快な抜けの良さもあります。アドレス時の座りの良さにもつながる部分ですので、こういうアイアンを使うと気持ちよくグリーンを狙っていけますね」(海老原)

この絶妙なソール形状とコンパクトなヘッドサイズが組み合わさることで、ライへの対応力も飛躍的に高まっている
ラフから『MC01』をテストする海老原プロ。深いラフでもスムーズに抜けて、ボールを高く打ち出している

ラフから『MC01』をテストする海老原プロ。深いラフでもスムーズに抜けて、ボールを高く打ち出している

「深いラフやバンカーであっても、ヘッドが突っかかることなく、スムーズに抜けてくれます。高さや距離のコントロールが自在にできる操作性を備えたアイアンですから、まさにイメージ通りの球が打てますね。本当に使い勝手の良いアイアンですから、どこからでもグリーンを狙っていけそうです」(海老原)

アイアンというクラブが本来持つ役割は、コース上のさまざまな距離、状況からグリーンを狙っていくこと。『MC01』はそんなアイアンに必要に性能を高いレベルで搭載しつつ、幅広いゴルファーが使える寛容性も備えている。ベストスコアを更新したい、シングル入りしたいなど、上昇志向の強いゴルファーにぜひ試してほしいモデルだと言えるだろう。

コンボアイアンの『MC01』は飛距離の階段が完璧!

『MC01』のPW〜5Iまでの全番手を同一条件で試打し、弾道データを計測した

『MC01』のPW〜5Iまでの全番手を同一条件で試打し、弾道データを計測した

マッスルバックとハーフキャビティのコンボにするなど、番手ごとの最適な性能にこだわった『MC01』。弾道計測器『トラックマン』を使用して、全番手試打を行うと、スピン量やキャリーが適正にフローしていることが分かった
レーダーでボールを追跡することで正確な弾道測定を可能にする『トラックマン』を使用。PWから5Iまで、それぞれの飛距離データを算出した

レーダーでボールを追跡することで正確な弾道測定を可能にする『トラックマン』を使用。PWから5Iまで、それぞれの飛距離データを算出した

今回の試打では、『PRECEPT PR1ボール』を使用し、平らなフェアウェイの芝の上から各番手3球ずつ打ち、その平均値を算出した。早速、マッスルバック形状のPWから8Iまでのデータを見てみよう。
4度刻みとなっているPW、9I、8Iだが、番手が上がるごとに10ヤード前後のキャリー差がついている

4度刻みとなっているPW、9I、8Iだが、番手が上がるごとに10ヤード前後のキャリー差がついている

「ロフトがしっかりついていることもあり、どの番手もスピンが入って止まる球が出ています。それでいてしっかり飛距離が出ているのはタングステンウエイトなどで低重心化されているからでしょう。あと印象的だったのは、マッスルバックらしいソリッドな打感になりつつも、芯を外した時の嫌な振動がないことでしょうか。気持ちよく打てることもアイアンを選ぶ上で大切な条件ですから、その意味でも『MC01』は完成度が高いですね」(海老原)

続いてはハーフキャビティに設計された7Iから5Iまでのデータ。通常、この辺りの番手になると、高さが出にくくなり、キャリー差が小さくなることもあるが、『MC01』はしっかり番手ごとの飛距離差が出ている。
5Iになっても5,000回転以上のバックスピンが確保されているため、ロングアイアンでも止まる球が打てていることが分かる

5Iになっても5,000回転以上のバックスピンが確保されているため、ロングアイアンでも止まる球が打てていることが分かる

「7Iより上の番手になると、ボールコンタクトした際の心地良い打感は共通していますが、よりボールを押せる感覚が強くなりますね。打っていて、しっかり飛距離が出てくれそうな安心感があります。実際、弾道データを見ても、高い打ち出しでスピン量が確保され、ボール初速も出ていますので、しっかりキャリーが伸びていました。思った以上にやさしくキャリーが出せますので、ロングアイアンに苦手意識がある人にも挑戦してみてほしいと思いますね」(海老原)

番手ごとにしっかり飛距離の打ち分けができることが分かった『MC01』。海老原プロは、ヘッド構造だけでなく、構えた時の顔にも飛距離の階段が整いやすい工夫が隠れていると分析する
『MC01』のPWと5Iをタテに並べて見ると、ネックからトゥにかけてのフェース長がほとんど同じであることが分かる

『MC01』のPWと5Iをタテに並べて見ると、ネックからトゥにかけてのフェース長がほとんど同じであることが分かる

「アイアンをセットとして考える際、構えた時の顔に統一感があることはすごく大切です。特定の番手が構えにくいと感じているようでは、正確に距離を打ち分けてグリーンを狙っていくことはできませんからね。『MC01』はほんの少しオフセットをつけて、ボールを包み込むイメージの湧く顔に仕上げつつ、番手ごとのフェース長の差を小さくしています。どの番手も同じイメージで打てる絶妙な設計で、プレーヤー目線でしっかり考えて作られているのだと思います」(海老原)

アイアンとして高い基本性能を持ちつつ、セットで使っても飛距離の階段が完璧な『MC01』。コースを攻略する上で、心強い武器となるアイアンであることは間違いない

なお、『MC01』は通常のシルバーに加えて、光沢感のあるブラック仕上げも用意されている。

PRECEPT公式サイト
落ち着いた色味のブラックに仕上げられた『MC01』。価格はシルバーと同じで6本セットで150,000円+税となっている

落ち着いた色味のブラックに仕上げられた『MC01』。価格はシルバーと同じで6本セットで150,000円+税となっている

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