<ジェネシス招待 2日目◇16日◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322ヤード・パー71>
一振りで高級車2台をゲットだ。ウィル・ザラトリス(米国)が14番パー3でホールインワンを達成。大会冠を『ジェネシス』が務めていることから、ザラトリスに『ジェネシスGV80』、キャディのジョエル・ストック氏に『ジェネシス・エレクトリファイドGV70』が贈られる。
この日実測184ヤードのパー3。ピンはグリーン左に切られていた。7番アイアンで放った球はドローの筋を描き、バンカー越えのカラーに落ちる「完璧」なショット。それはピンに向かって5メートルほど転がり、そのままカップに吸い込まれた。
観客が大声援を浴びせると、ザラトリスは持っていたクラブを放り投げ、キャディとハグ。「入ってラッキーだった。ちょっとしたボーナスだよ」と、喜びを爆発させた。
開幕前のプロアマでは、3番パー4でフェアウェイからの2打目を直接カップに沈めており、幸運の予兆は感じていたという。米国男子ツアーでは2020年「全米オープン」以来、自身2度目のエース達成。そこに車の副賞がつけば、そのうれしさは一層増す。
ザラトリスはおよそ6万ドル(約900万円)の高級SUV、キャディはそれより価格がやや高い電動化モデルを手にした。シボレーに乗っているというキャディは「ボーナス」と口元が緩む。
22年のプレーオフシリーズ第2戦「BMW選手権」で優勝争いをしながら、椎間板ヘルニアによる腰痛を理由に途中棄権。ツアーを一時離脱すると、23年には開幕戦から出場をしたが好成績は残せず。4月「マスターズ」も途中棄権して手術を敢行し、またもツアーを離脱。そしてやっと、今年1月にツアーへ“完全復帰”を果たした。
この日はホールインワンのほかは4バーディ・5ボギーと苦戦し「70」のプレー。これには「僕らが想定していたようなラウンドではなかった」というが、それでもトータル6アンダーの6位タイ。優勝戦線に加わって、決勝ラウンドへと進む。
復活勝利を目指すザラトリス。車2台だけではなく、日曜日には優勝カップも手にしたい。