JLPGAツアー
国内女子 ライブフォトなど多彩なコンテンツを配信!
12年ぶりの大阪で見せた圧倒的な強さ 女王は更なる進化を遂げた【辻にぃ見聞】
12年ぶりの大阪で見せた圧倒的な強さ 女王は更なる進化を遂げた【辻にぃ見聞】
所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita
配信日時: 2018年3月19日 22時35分
12年ぶりに大阪で行われた国内女子ツアー「Tポイントレディス」は鈴木愛の優勝で幕を閉じた。鈴木は開幕戦で3位、二戦目で二位となり、第3戦で優勝。シーズンインからトップ3を外さない抜群の安定感を誇る賞金女王の強さを、上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏が掘り下げる。
【関連写真】下半身が一切ぶれない!鈴木愛のパッティング連続写真
■勝つポイントを知っている質の高い練習 鈴木愛は女王になってさらに一皮むけた
12年ぶりの大阪開催の舞台となった茨木国際ゴルフ倶楽部はアップダウンが激しいことに加えて、ポテトチップス状のアンジュレーションのきついグリーンが特徴。特にグリーンは、すり鉢上とは反対の真ん中に集まらないお椀形で、ショットの精度だけでなく、アプローチの技術が求められる戦いとなった。
そんな中、鈴木愛は次戦に海外メジャー「ANAインスピレーション」を控えていることもあって練習日から入念にアプローチを練習していた。「火曜日からグリーンの外からパターで転がし上げて乗せる練習やUT、アイアンを使ったアプローチなど様々なバリエーションを試していました。それはつまり最悪のところを想定したもので、練習していることで同じような状況になっても動じずにできるのです」と辻村氏。その成果は最終日の二番でチップインバーディという最高のかたちで現れた。
「勝つポイントを知っているな、という感じですね。普通ならゴルフ場来たら練習場でスイングチェックがメインになるところを、勝つために今自分がなにをするべきか最善の練習を考えて実行できる。あれをやられたら他の人は中々勝てないですよ。去年賞金女王になってさらに一皮むけた感じですね」。鈴木の圧倒的な練習“量”は、圧倒的な質の高さも含む。普通のことをやっている選手は離されるばかりだ。
また、首位発進を決めた初日と優勝争いの二日目でパターを変えたことも話題を呼んだ。「正直、私も驚きました。6アンダーを出したパターを変えたんですから。これも勝負どころを分かっているんでしょう。昨年、鈴木さんはセンターシャフトのマレット型で練習してストロークを整えて、ピンタイプのパターで試合に挑んでいました。ですが、今季は開幕からずっとマレットのパターを使っていました。そして3位と2位。さらに首位に立ったわけです。成績は悪くない。でも、自分の感覚の中で最終日はピンタイプのほうが良いと判断した。それは自分のパッティング技術を理解しているからこそできることです」。その判断に間違いがなかったことは結果が物語っている。
【関連写真】下半身が一切ぶれない!鈴木愛のパッティング連続写真
■勝つポイントを知っている質の高い練習 鈴木愛は女王になってさらに一皮むけた
12年ぶりの大阪開催の舞台となった茨木国際ゴルフ倶楽部はアップダウンが激しいことに加えて、ポテトチップス状のアンジュレーションのきついグリーンが特徴。特にグリーンは、すり鉢上とは反対の真ん中に集まらないお椀形で、ショットの精度だけでなく、アプローチの技術が求められる戦いとなった。
そんな中、鈴木愛は次戦に海外メジャー「ANAインスピレーション」を控えていることもあって練習日から入念にアプローチを練習していた。「火曜日からグリーンの外からパターで転がし上げて乗せる練習やUT、アイアンを使ったアプローチなど様々なバリエーションを試していました。それはつまり最悪のところを想定したもので、練習していることで同じような状況になっても動じずにできるのです」と辻村氏。その成果は最終日の二番でチップインバーディという最高のかたちで現れた。
「勝つポイントを知っているな、という感じですね。普通ならゴルフ場来たら練習場でスイングチェックがメインになるところを、勝つために今自分がなにをするべきか最善の練習を考えて実行できる。あれをやられたら他の人は中々勝てないですよ。去年賞金女王になってさらに一皮むけた感じですね」。鈴木の圧倒的な練習“量”は、圧倒的な質の高さも含む。普通のことをやっている選手は離されるばかりだ。
また、首位発進を決めた初日と優勝争いの二日目でパターを変えたことも話題を呼んだ。「正直、私も驚きました。6アンダーを出したパターを変えたんですから。これも勝負どころを分かっているんでしょう。昨年、鈴木さんはセンターシャフトのマレット型で練習してストロークを整えて、ピンタイプのパターで試合に挑んでいました。ですが、今季は開幕からずっとマレットのパターを使っていました。そして3位と2位。さらに首位に立ったわけです。成績は悪くない。でも、自分の感覚の中で最終日はピンタイプのほうが良いと判断した。それは自分のパッティング技術を理解しているからこそできることです」。その判断に間違いがなかったことは結果が物語っている。