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【WITB】米ツアーの洋芝を攻略する野村敏京のセット術

2017年05月02日08時29分

ロングアイアンはカーボンシャフトを使用する野村

ロングアイアンはカーボンシャフトを使用する野村(撮影:GettyImages)

ボランティア・オブ・アメリカ・テキサス・シュートアウト」で見事米ツアー3勝目を挙げた野村敏京。パワフルで日本人離れしたスイングで見事勝利をもぎ取った彼女のクラブセッティングに注目してみた。

野村敏京が3勝目!大会のハイライトを動画で

彼女のセッティングで特徴的なのが、『RMX 116ツアーブレード』を6番から上の番手で、『ツアーAD95』シャフトを使用する点だ。その点をヤマハに聞いてみると、「元々球が低弾道のためにロフトが立ったロングアイアンでは、しなり戻って高弾道に打てるカーボンシャフトを使用したい意向がありました。硬いグリーンでも高さで止める仕様になっています。7番以下はやや重量もあってしなりにくいスチールシャフト『プロジェクトX PXi 6.0』を使っており、方向性を重視しています」(ヤマハ・梶山氏)。さらにこのアイアンモデルは顔も打感も本人が気に入っているが、バンスが少なく球が沈む洋芝でも刃から入ってきれいにソールが抜けやすい。難ライでもラクに対応できるモデルといえる。

ウェッジは昨年から『RMX116 ウェッジ』を50度、54度、58度とロフトピッチを構成。野村は「やさしく球が上がるし、スピンもかけられるし、顔がすごく気に入っている」と絶賛するが、彼女が気に入っている秘密はトゥ側が重くやや高重心の設計にある。高重心のほうが重心より下部でボールをヒットしやすくなる。ラフが長い米ツアーでもよりスピン量が安定して距離感も合いやすくなるのだ。

 今大会ではドライバーは、『RMX116』でなくテーラーメイドの『M1 460ドライバー(17年)』を採用。以前よりもより球がつかまりやすくなった浅重心設計のヘッドで、インパクトエネルギーのロスを軽減して安定して飛ばす仕様になっている。『新M1』のほうが『新M2』よりも調整機能も多く備えており、弾道調整がしやすい。使用シャフトは明確になっていないが、おそらく先端の硬い『ツアーAD』シャフトを使用しており、ヘッド軌道の安定性を図っていると見られる。

 米ツアーでのメジャー優勝さえ期待される野村。柔軟にスイング状態によってクラブセッティングを変更する彼女のギアには、今後も注目していきたい。

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