<JLPGA新人戦 加賀電子カップ(96期生) 初日◇6日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6582ヤード・パー72>
あどけなさが残る高校3年生の18歳、菅楓華(すが・ふうか)が首位と4打差の2アンダー・2位タイの好位置で初日を終えた。
「今日は楽しくできました」と、ホールアウト後は笑顔で話す。「2アンダーで回れたのは良かったと思います。チャンスホールが何個かあって、そこを外してしまったところがもったいないので悔しいですけど、明日も明後日もある。いいスタートは切れたかな」と及第点を与える初日となった。
この日の3つのバーディは、どれもピンに絡むショットで生み出したもの。好調な様子を見せたが、この開幕の2日前には、「JLPGA QTファイナルステージ」においてスコア誤記により競技終了後に失格となった。QT5位で来季前半戦の出場権を掴んだように思えたが、”手放す”という無念の結果に終わってしまった。
そんな困難に直面したが、この日の表情は明るかった。「昨日はしっかり切り替えて練習ラウンドして、今日は最後に確認してスコアを提出した。本当にいい経験になった。前半戦が見えていたのは悔しいですけど、今後につながると思う」と、すでに立ち直って前を向いているように見えた。
この新人戦については、「人数が少ないので1つでも落としたらグッと(順位が)下がるような感じ。楽しむ大会だと思う。でも、賞金がかかっているので1打の重みを感じながらラウンド出来たら」と話し、楽しみながらも真剣に“一生に一度”の、そして“初任給”をかけた戦いで上位を目指していく。
「(バーディを)獲れなかったところをしっかり確認したい。伸ばし合いになると思う」と、初日の反省点を踏まえて残り2日間に備えたいところ。困難を乗り越えて前を向く菅は、一回りも二回りも強くなった姿であすも戦っていく。(文・齊藤啓介)