<アジアパシフィック女子アマチュア選手権 初日◇1日◇サイアムCC ウォーターサイドC(タイ)◇6309ヤード・パー72>
歴代覇者が好発進だ。2021年大会を制した橋本美月(東北福祉大3年)はボギーフリーの「70」でプレー。首位と3打差の2アンダー・12位タイから大会2勝目を目指していく。
開幕前には「調子が悪い」と話していたが、それを感じさせない安定したプレーを展開した。前半の6番パー5、7番パー3で連続バーディを奪うと、ほかはスコアカード通りの数字を並べてボギーフリー。「(もっと)伸ばせたかなと思うところもあるけれど、欲は言わずに。今の状態でこのゴルフだったので(自分を)褒めてあげたい」と及第点を与えた。
自分自身に厳しく、落ち込みがちな性格だというが、この日は声色も明るくなる。気持ちよくクラブを振り抜くために練習を重ねているなか、「大きなミスが本当に少なかった」と徐々に安定感を取り戻し始めた。「コースで再現できた。しっかり最後までやり抜けたので、あすも自分らしく楽しみたい」と、この好スコアは残り3日間への自信にもつながっていく。
「イーブンで上がれたら自分を褒めてあげよう、と思いながらスタートした。2日目も目の前の一打に集中して、3日目につながるゴルフができたら」。初出場した21年大会から、今回で4年連続4回目。大会初の2勝目がかかるなか、思い出深いこの大会で歴代覇者の意地をみせていく。