<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー◇最終戦 マイナビ ネクストヒロインゴルフツアーファイナル◇15 日 事前◇PGM総成ゴルフクラブ(千葉県)◇6495ヤード・パー72>
2022年からマイナビ ネクストヒロインゴルフツアーに参戦し、デビューイヤーの第4戦「Sky Hybrid Ladies Cup」で1勝を挙げている1998年生まれの福岡靖菜。今年の5月に25歳を迎え、今週16日(木)から2日間の日程で行われる「マイナビ ネクストヒロインゴルフツアーファイナル」が同ツアー最後の試合となる。
「最後ぐらいは楽しく回りたい」。今年はショットの不調に苦しむ一年となった。「曲がってばかりで苦しかったですね。練習に行きたくない日もあったし、クラブ握らないこともありました」と苦しいシーズンだったことを明かす。
デビューした22年は7試合に出場し、優勝が1回、トップ5が3回と好成績をおさめ、JLPGAプロテストでは最終ステージまで進んでいた。しかし今年は同ツアーに8試合出場し、トップ10が3回、プロテストは第2次予選で敗北という無念の結果に終わってしまった。「つらい一年だった…」と肩を落とす福岡だが、まだチャンスは残っている。
マイナビポイントランキング(MP)23位の資格で同ツアーの最終戦への切符を獲得している。気持ちを切り替えて、練習も再開し「最近はショットも真っすぐ飛ぶようになってきた」と徐々に調子も取り戻している状況。「なので、最後は楽しく、頑張りたいです」と胸を張って白い歯を見せた。
19年からツアーに出場できる予選会(QT)を受験できるのはJLPGA会員のみと規定が変わった。プロテストに合格していない選手はQTに出られなくなり、ツアーで活躍するチャンスは年に一度のプロテストだけとなった。その同年に始まったマイナビ ネクストヒロインゴルフツアーにはプロテスト合格を目指す多くの選手が参戦し、福岡もそのなかのひとりだ。
「試合経験ができるのもそうですし、中継が入るから応援してくれるひとも、声をかけてくれる人も増えましたし、有難いです。優勝したときの映像も残っているので、今でも見てくれるひとたちもいるんです。それで声をかけてくれたりとか、インスタグラムのフォロワーも増えました」と、マイナビ ネクストヒロインゴルフツアーに出場したことで自身の知名度アップにつながり、応援してもらえることが増えた福岡。「これからもあたたかく見守っていただければ嬉しいです」とファンに向けた。
そんな福岡のラストマッチの初日は1番から午前9時30分に森はな、菊池りお、佐々木理乃とスタートしていく。“楽しく頑張る”をテーマに、福岡にとって最高なクライマックスを迎えたい。(文・高木彩音)