27日(金)にサポートを受ける日本航空(JAL)が主催したイベントに参加した渋野日向子が、オンライントークショーで“2023年版クラブセッティング”について言及した。
この日は、抽選をくぐりぬけ会場の「PGMゴルフアカデミー銀座」(中央区銀座)に集まったJALマイレージバンク日本地区会員23人とアプローチ、ニアピン、ドラコンで対決も。そのためにマイクラブを携えてきたが、明らかに昨季とは異なるポイントが目に入ってきた。ドライバーなどウッド系のヘッドカバーが、契約するPINGの『G430』のものに替わっていた。途中、自前のG430で参加していたファンと「私と同じドライバーですね」という会話で盛り上がるなど、エース変更を予感させていた。
そして第二部のトークショーでは、やはり「1年間戦える準備をそれでしたい」とドライバーについては変更することを明言した。昨年、渋野が使用していたエースは同社の『G410 PLUS』だったが、このオフに“進化”。シャフトもフジクラの『スピーダーNXグリーン』が新たに挿さっており、このヘッドを軸に調整を重ねていることがうかがえた。またG430のヘッドカバーがキャディバッグに複数本あったことも確認できており、上の番手の大幅変更も十分に考えられる。
一方、昨年後半に『i230』にチェンジしたアイアンなどについては、「今は考えながら調整中で、まだ決まっていない。いろいろなクラブを試してシーズンインに向け準備している状態です」と、構成含め試行錯誤を繰り返している様子。これに関しては14本トータルでの構成という部分についてこんな考えも口にしていた。
コース状況に応じてセッティングを替えていくことは前提になるが、「(ウッドより)下の番手を分厚くするべきかな」。これまでもアイアンは6番からで、ウェッジを46度、52度、54度、58度と4本バッグに入れてきたが、この基本方針に大きな変化はなさそうだ。この背景には日ごろから「重要」と考えている「パー5のバーディ率」が軸にある。「パー5の3打目や短いパー4のセカンドもそうですが、どれだけ楽にチャンスにつけられるか。4番、5番アイアンのような長いクラブは高い球を上げて止めるのは難しい。他のクラブで補うことが大事」と100ヤード前後でのクラブ選択のバリエーションをもたせたいのが狙いだ。
渋野にとっての今季初戦は、2月23日から始まる「ホンダLPGAタイランド」になる予定。開幕まで1カ月を切ったが、ここからラウンドなどを通じてクラブ面も最終調整の段階に入りそう。「勝ちたい! 勝たないと意味がない」と優勝を強く意識する新シーズンを、どんな14本とともに戦っていくことのか。実際のコースで見られる“開幕戦メンバー”を楽しみにしたい。