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「一番入るパッティングスタイルを試行錯誤したら…こうなりました(笑)」ルーキーの肖像〜 小滝水音
勝みなみら黄金世代の多くが合格した2017年LPGAプロテスト。近年で最も注目された今年、難関を突破した22名の個性を紹介する(取材・文/標英俊)
配信日時: 2017年11月3日 23時00分
11名が合格した"黄金世代"のひとり、小滝水音がプロゴルファーを意識したのは、中学2年のとき。7歳の頃からジュニアスクールに通い、小学校時代から茨城県のジュニアオープン大会で頭角をあらわすと、14歳で中嶋常幸が主宰するジュニアアカデミー「トミーアカデミー」に参加する。
「中学2年から陸上部に入って、短距離など走りこみしたことでゴルフの面でも伸びてきましたし、アカデミーに入ったことで、少しプロの道を考えるようになりました。トミーアカデミーの年3回の合宿には高校3年生までの5年間いっていましたね」。
高校は初めは家から近い県立高校に進学予定だったが、ゴルフ部が創部されたばかりの明秀学園日立高等学校を選択。「ゴルフはもちろん真剣にやるつもりでしたが、高校生をちゃんとやってみたかったんです。文化祭とかにも参加したかったし、勉強もしたかった。明秀に誘われたときに、高校ゴルフ連盟の試合にも出場できたうえで、勉強にもしっかり取り組めると聞いたので、進学を決めました」。同校ゴルフ部は小滝の学年が1期生で、1つ下の代には今季ステップ・アップ・ツアー『静ヒルズレディース 森ビルカップ』で史上5人目のアマチュア優勝を達成した平塚新夢が所属。創部4年目となる2017年は、関東高校選手権で初優勝を遂げるなど、躍進中だ。
1期生となる小滝は、新興校の看板を背負って戦ってきたわけだが、高校1〜2年は満足のいく結果を残すことができなかった。
転機となったのは高校2年時の2015年『日本女子アマチュアゴルフ選手権競技』。3年連続の出場だったが、初めて予選を通過し、ベスト32が戦うマッチプレーに進むことができた。結果的にはマッチプレー初戦で姿を消したが、「それまではあまり成績を出せていなかったなかで、予選を2位通過できた。そこで自信がついて少し変わった気がします」。もう一試合、印象に残るのは同じ年の『日本女子オープン』。「初めてのレギュラーツアー出場。この試合に出たことで"プロになりたい"と一番強く思いました。初日は90近く打って散々でしたけど…(笑)」。
自身を「地味ですし、実績もない。体は大きいですがノミの心臓なんです」と笑うが、同世代の勝みなみ、新垣比菜らとともにプロテスト一発合格。「いつもジュニアの大会では20位くらいだった。自信があったわけではないですが、最終プロテストも"20位以内に入らないと…"という気持ちではなく、"いつもと同じで20位だったら入れるかな?"と気負わずプレーできたのが良かったんですかね。緊張もしなかったです」と言えるのは、セルフコントロールが上手な証拠だろう。
「中学2年から陸上部に入って、短距離など走りこみしたことでゴルフの面でも伸びてきましたし、アカデミーに入ったことで、少しプロの道を考えるようになりました。トミーアカデミーの年3回の合宿には高校3年生までの5年間いっていましたね」。
高校は初めは家から近い県立高校に進学予定だったが、ゴルフ部が創部されたばかりの明秀学園日立高等学校を選択。「ゴルフはもちろん真剣にやるつもりでしたが、高校生をちゃんとやってみたかったんです。文化祭とかにも参加したかったし、勉強もしたかった。明秀に誘われたときに、高校ゴルフ連盟の試合にも出場できたうえで、勉強にもしっかり取り組めると聞いたので、進学を決めました」。同校ゴルフ部は小滝の学年が1期生で、1つ下の代には今季ステップ・アップ・ツアー『静ヒルズレディース 森ビルカップ』で史上5人目のアマチュア優勝を達成した平塚新夢が所属。創部4年目となる2017年は、関東高校選手権で初優勝を遂げるなど、躍進中だ。
1期生となる小滝は、新興校の看板を背負って戦ってきたわけだが、高校1〜2年は満足のいく結果を残すことができなかった。
転機となったのは高校2年時の2015年『日本女子アマチュアゴルフ選手権競技』。3年連続の出場だったが、初めて予選を通過し、ベスト32が戦うマッチプレーに進むことができた。結果的にはマッチプレー初戦で姿を消したが、「それまではあまり成績を出せていなかったなかで、予選を2位通過できた。そこで自信がついて少し変わった気がします」。もう一試合、印象に残るのは同じ年の『日本女子オープン』。「初めてのレギュラーツアー出場。この試合に出たことで"プロになりたい"と一番強く思いました。初日は90近く打って散々でしたけど…(笑)」。
自身を「地味ですし、実績もない。体は大きいですがノミの心臓なんです」と笑うが、同世代の勝みなみ、新垣比菜らとともにプロテスト一発合格。「いつもジュニアの大会では20位くらいだった。自信があったわけではないですが、最終プロテストも"20位以内に入らないと…"という気持ちではなく、"いつもと同じで20位だったら入れるかな?"と気負わずプレーできたのが良かったんですかね。緊張もしなかったです」と言えるのは、セルフコントロールが上手な証拠だろう。
小滝にスコアメイクの要はパッティング…だが、打ち方は一般的な型ではない。スタンス幅を大きくとり、上体を腰からグッと折り曲げた、ミシェル・ウィーのような"お辞儀スタイル"だ。
「小学校高学年のときからずっとこのスタイルです。ゴルフを始めたときに、握りは順手で、スタンスは肩幅程度で、ボールは左目の下で…と一般的な指導も受けましたが、全然入らなかった(笑)。小学4年生の頃に握りをクロスハンドに変えて…また当時横峯さくらさんの真似をしていたら、段々とスタンスも広がっていって。試行錯誤していったら、上体を折って構えるスタイルが一番しっくりきたんです」
初めのうちは直すように言われたが、「入ればいいや、って思った。スイングは先生のいうことをしっかり聞いてきましたが、パッティングにはこだわってきたつもりです」と幼いながらに研究を重ねた。いまから6〜7年前、まだウィーは"お辞儀スタイル"を確立していない。体が大きい家系の少女(※本人は167cm、弟は現在180台後半だとか…)は、一番"しっくりくる"型を探した結果、目線をよりグリーンに近くすることを選んだ。ちなみにトミーアカデミーでも中嶋に1度だけ直すように言われたが、考えは変えず「最近は全然言われません」。
興味の出てきたことにはこだわりたい気質は勉学の面でも同様。「学校の勉強でも英語は特に好きで得意科目でした。人生の目標は最低でも3言語話せるようになりたい。日本語、英語、あと…韓国語、スペイン語にも興味があります。大学に行くとしたらに外語大いきたかった。35歳…40歳くらいになってしまうかもしれませんが、いつかは必ず大学にいきたい」。
いままで我慢してきた、知識欲を満たす将来の夢はあるが、いまはもちろんゴルフが一番。
「学生の頃は、高校2年と3年の『日本女子オープン』には出場できましたが、プロツアーにたくさん出場している同世代のみんなを見ていて、羨ましかった。いまはやっと一緒に同じ舞台でプレーできていますからね」
小滝水音 プロフィール
●所属/静ヒルズCC
●出身地/茨城県ひたちなか市
●出身校/明秀学園日立高等学校(茨城県)
●生年月日/1998年7月7日
●身長/167cm
●体重/65kg
●血液型/O型
●ゴルフ歴/7歳〜
●得意クラブ/パター
●1W平均飛距離/240ヤード
●プロテスト受験回数/1回目
●趣味/音楽鑑賞
●好きな色/青、黒、赤
●資格/実用英語検定2級
●スポーツ歴/水泳、陸上競技
●目標とするプロゴルファー/中嶋常幸、不動裕理
●ファンへのメッセージ/
実績もない、名前を知られていない私ですが、自分のプレーに注目して見ていただけたら嬉しいです。地元の方でいつも応援してくれる方は、すごく感謝していますし、いつも元気よく腕を振って歩いているので、和んでいただければと思っています(笑)
●地元自慢してください!/
茨城県は魅力度ランキング最下位で有名ですが…私はそうは思いません!地元のひたちなか市は干し芋の生産量が日本一。県内でもおいしいと評判でも。冬の季節は特におすすめですよ。
「小学校高学年のときからずっとこのスタイルです。ゴルフを始めたときに、握りは順手で、スタンスは肩幅程度で、ボールは左目の下で…と一般的な指導も受けましたが、全然入らなかった(笑)。小学4年生の頃に握りをクロスハンドに変えて…また当時横峯さくらさんの真似をしていたら、段々とスタンスも広がっていって。試行錯誤していったら、上体を折って構えるスタイルが一番しっくりきたんです」
初めのうちは直すように言われたが、「入ればいいや、って思った。スイングは先生のいうことをしっかり聞いてきましたが、パッティングにはこだわってきたつもりです」と幼いながらに研究を重ねた。いまから6〜7年前、まだウィーは"お辞儀スタイル"を確立していない。体が大きい家系の少女(※本人は167cm、弟は現在180台後半だとか…)は、一番"しっくりくる"型を探した結果、目線をよりグリーンに近くすることを選んだ。ちなみにトミーアカデミーでも中嶋に1度だけ直すように言われたが、考えは変えず「最近は全然言われません」。
興味の出てきたことにはこだわりたい気質は勉学の面でも同様。「学校の勉強でも英語は特に好きで得意科目でした。人生の目標は最低でも3言語話せるようになりたい。日本語、英語、あと…韓国語、スペイン語にも興味があります。大学に行くとしたらに外語大いきたかった。35歳…40歳くらいになってしまうかもしれませんが、いつかは必ず大学にいきたい」。
いままで我慢してきた、知識欲を満たす将来の夢はあるが、いまはもちろんゴルフが一番。
「学生の頃は、高校2年と3年の『日本女子オープン』には出場できましたが、プロツアーにたくさん出場している同世代のみんなを見ていて、羨ましかった。いまはやっと一緒に同じ舞台でプレーできていますからね」
小滝水音 プロフィール
●所属/静ヒルズCC
●出身地/茨城県ひたちなか市
●出身校/明秀学園日立高等学校(茨城県)
●生年月日/1998年7月7日
●身長/167cm
●体重/65kg
●血液型/O型
●ゴルフ歴/7歳〜
●得意クラブ/パター
●1W平均飛距離/240ヤード
●プロテスト受験回数/1回目
●趣味/音楽鑑賞
●好きな色/青、黒、赤
●資格/実用英語検定2級
●スポーツ歴/水泳、陸上競技
●目標とするプロゴルファー/中嶋常幸、不動裕理
●ファンへのメッセージ/
実績もない、名前を知られていない私ですが、自分のプレーに注目して見ていただけたら嬉しいです。地元の方でいつも応援してくれる方は、すごく感謝していますし、いつも元気よく腕を振って歩いているので、和んでいただければと思っています(笑)
●地元自慢してください!/
茨城県は魅力度ランキング最下位で有名ですが…私はそうは思いません!地元のひたちなか市は干し芋の生産量が日本一。県内でもおいしいと評判でも。冬の季節は特におすすめですよ。