師匠ジャンボを彷彿させる圧巻の優勝。原英莉花のプレーを支えたボールは?
text by Kazuhiro Koyama Photo by Getty Images
配信日時: 2020年10月9日 02時00分
『TOUR B』ボール使用プロが、ビッグタイトル獲得!
「また、勝ったか」という驚きが率直な感想だ。
ブライソン・デシャンボーが全米オープンで圧勝した余韻が冷めないうちに、原英莉花が見事なゴルフで、日本女子オープン優勝を果たした。二人は、クラブ契約こそ違えど、ともにブリヂストン『TOUR B X』ボールを使用しているプロだ。
短期間に『TOUR B』ボールが次々に勝利を上げている。昨年はタイガー・ウッズの劇的なマスターズでの復活優勝や日本で行われたZOZOチャンピオンシップでの勝利で大いに盛り上がったが、コロナ禍で多くの試合が中止になっている今年もその勢いは続いている。
初速をコントロールする新しい性能
現在、彼らが使用している『TOUR B X/XS』は、今年の2月に発売されたモデルだ。多くのプロの勝利に貢献した前作を上回るべく、ドライバーは高初速で飛ばし、アプローチでは初速を抑えて止めるという「スピードコントロール・テクノロジー」を採用している。タイガー・ウッズを始め、多くの契約選手がこの新たなコンセプトに賛同し、次々にこの新ボールにスイッチしている。 試合数が多くない中でも、アース・モンダミンカップで復活優勝を果たした渡邉彩香をはじめ、この『TOUR B』ボールは小さくないインパクトを放っている。
これまではほとんどの選手が『TOUR B X』を使用していたが、最近は、古江やフジサンケイクラシックでプレーオフの末に2位になった堀川未来夢のように、『TOUR B XS』を愛用する選手も増えている傾向にある。進境著しい大里桃子、稲見萌寧、蛭田みな美らは『XS』派だ。 タイガーやデシャンボーといったPGAツアーのトップクラスの選手から、ヘッドスピードが一般的な男性アマチュアとさほど変わらない女子プロまで、同じボールでパフォーマンスが発揮できるのは驚くべきことだといっていい。女子ではトップクラスのヘッドスピードを誇る原英莉花もそんな使用プロの一人だ。
これまではほとんどの選手が『TOUR B X』を使用していたが、最近は、古江やフジサンケイクラシックでプレーオフの末に2位になった堀川未来夢のように、『TOUR B XS』を愛用する選手も増えている傾向にある。進境著しい大里桃子、稲見萌寧、蛭田みな美らは『XS』派だ。 タイガーやデシャンボーといったPGAツアーのトップクラスの選手から、ヘッドスピードが一般的な男性アマチュアとさほど変わらない女子プロまで、同じボールでパフォーマンスが発揮できるのは驚くべきことだといっていい。女子ではトップクラスのヘッドスピードを誇る原英莉花もそんな使用プロの一人だ。
今年の日本女子オープンは、6700yを超える長いヤーデージと、ナショナルオープンらしい難度の高いセッティングが印象的だった。選手たちの多くが、深くて抜けにくく、それでいてフライヤーの怖さもある難しいラフと、高速で傾斜の強いグリーンに手を焼いていた。
そんな中、原はそんな難コースも苦にならないかのような堂々たるプレーを見せていた。 原といえば、なんと言っても飛距離が持ち味。今年はジャンボ軍団の後輩でもある笹生優花が、飛ばしでも強烈な印象を残しているが、原も負けてはいない。女子オープンでは正確性も非常に高く、美しいフェードボールでフェアウェイをキープし、ゲームを優位に進めていた。残り距離が同伴プレーヤーと比べると、多くの場合で2番手は短く、飛ばし屋の本領を発揮していた。
そんな中、原はそんな難コースも苦にならないかのような堂々たるプレーを見せていた。 原といえば、なんと言っても飛距離が持ち味。今年はジャンボ軍団の後輩でもある笹生優花が、飛ばしでも強烈な印象を残しているが、原も負けてはいない。女子オープンでは正確性も非常に高く、美しいフェードボールでフェアウェイをキープし、ゲームを優位に進めていた。残り距離が同伴プレーヤーと比べると、多くの場合で2番手は短く、飛ばし屋の本領を発揮していた。