短尺ドライバーにする際の注意点を専門家に聞いた(43or48インチのテストも) | 【誰も言わなかったゴルフスイングの真実】TOSHI HIRATA★究極のレッスン

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短尺ドライバーにする際の注意点を専門家に聞いた(43or48インチのテストも)

元日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロ、現在アメリカの日本食レストランチェーンCEO。異色の経歴を持つTOSHI HIRATAが30年のレッスン経験の集大成を語る。超DEEPな骨太スイング論をアメリカからお届け!

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2017年08月21日

 
「短尺ドライバーに興味がある人は、じっくり見てください」
前回は、ドライバーの短尺についてレッスン致しました。今回は私の長年の友人の、クラブの専門家の見地に立って解説して頂くことにします。それでは、今回の書き手は永松プロに譲ることにしましょう。

短尺ドライバーの最大のメリットは「ミート率アップ」(永松プロ)

初めまして、日本プロゴルフ協会会員の永松利朗と申します。 平田氏(平田プロ)とは30年前に出会った頃からの後輩になります。出会った頃はクラブメーカーに勤務し、パーシモンのシェイパーを担当しながら練習場でリペア等をしておりました。 現在は、プロゴルファー20名程のチームでレップ作業やクラブメーカー様のイベント等を業務委託させていただいております。クラブフィッティングにおいてはチーム全員で日々精進しており、年間2500名以上の人数を10年間継続しております。 よろしくお願いいたします。

まずドライバーを短尺にして使用する最大のメリットは、『ミート率がとても良くなる』ことです。

現在市販されている45インチ、310グラム、Sシャフト、D0のスペックのドライバーなどを使用し、 ボールがバラついているゴルファーの方は参考にしていただければ幸いです。 理論的には、軽くて長いシャフトの方がヘッドスピードは早くなり飛びます! しかし、それが毎回同じようにミートして曲がらなければ……ということです。 スコアメイクを必要としているゴルファーは、狭いホールで飛距離よりも方向性とミート率を重視して3Wを使用する場合があります。

その場合、ドライバーと飛距離が変わらない、もしくはドライバーより飛んでいるのでは? 「3Wでこの飛距離ならドライバーはもっと飛ぶはずなのに……」と思うのも無理はありません。トッププロが最近短いドライバーを使用しているのは事実ですが、ただ短くしているのではありません。 短尺にする時の注意点があります。

短尺ドライバーにする時の注意点

【1】 ロフト設定について
43インチの短尺ドライバーでは、45インチよりもボールの打ち出し角が低くなります。ドライバーのロフトを多く設定してください。
■40m/sの人の推奨 ⇒ 打ち出し角14度、スピン量2300回転
■45m/sの人の推奨 ⇒ 打ち出し角12度、スピン量2100回転

【2】 ヘッドの形状について
最新ヘッドは、45インチの長さで使用した時に、ボールが右に行きにくい重心角の設定が多いです。クラブが短くなった場合、左に飛ぶことがありますので、クラブフェースをオープンにしてください。

【3】 シャフトを短くした時の硬さについて
シャフトを短くし、ヘッドの重量を重くした場合、同じシャフトであれば柔らかくなります。 ドライバーのシャフトを使用する時には、チップ(先端)をカットするか、硬いシャフトに変更してください。

【4】 FW専用のシャフトを使う場合
シャフトメーカーでは、FW専用のシャフトをラインナップしております。 ドライバー用との違いは、同じ重さ表記であっても5グラム程度重たくチップの強度を増しています。 FWでは、地面のボールを直接ヒットするため強度を上げていて良いと思っておりましたが、 シャフトメーカーの見解では、販売金額を安価にするために素材の質が違うとの事でした。 飛距離アップが目的ですので、ドライバー用のシャフトを先端カットする事をおすすめいたします。

【5】 バランスについて
ヘッドバランスはあくまで目安です。45インチのドライバーを43インチにカットして同じバランスにウエイトアップする事はオススメしません。 総重量が重くなりヘッドスピードが落ちてしまう点です。 もちろんC0ではヘッドの重さを感じないのでC4〜C8でボールを打って頂き、右に曲がるようでしたら少しずつバランスアップしてください。

バランスに惑わされないで。シニア世代のプロは軽めのバランスが意外に多い(永松プロ)

バランスについては、私、永松の個人的な見解として、ゴルファー皆が14インチのバランス計に頼りすぎていると思っております。私がゴルフメーカーに入社した時は、ケニースミス社製の12インチ計測器(オフィシャル計)で制作しておりました。その時の標準的なドライバーのスペックは、43インチ、120グラムのスチールシャフト、総重量370グラム以上の重さでした。 その後、グラファイトのシャフトで44インチ70グラムのシャフトを使用して制作するようになった時に14インチ計(プロミス計)になりました。現在、30グラム台のシャフトや460ccのドライバーヘッド脱着できるようになり、現在のバランス計の概念は変わりつつあります。

私の周りのプロゴルファーはいわゆる『軽・硬』のドライバーを使用する先輩、同期がたくさんおります。C3のドライバーで現役の時より飛距離が伸び、 現役の女子プロゴルファーにクラブを渡し、バランスを計らずに調整したらC8の重さが良いとの例もありました。バランスは、あくまで14本のセッテイングの目安と考えてください。 以上稚拙な文章で分かりづらい点もありますが、最後まで読んでいただきありがとうございました。 9月に平田氏と日本で再開し、クラブについて検証していきたいと思います。

短尺VS長尺ドライバー、テストしてみることにしました

専門家の永松プロから頂いた話は興味深いものです。そこで、今回は実際に短尺の43.5インチと長尺の48インチのドライバーを実際に打ち比べてみることにしました。

43.5インチのクラブは総重量が330g、そして48インチはヘッドのウェイトを外し30gの軽量化を施し、300gを切った仕様になっています。 通常のままではバランス「E10」のとてつもなくヘッドが効き過ぎることになり、シャフトの振動数も女性用のLシャフトクラスになります。 これではグニャグニャのシャフトを振る感じになり、トゥダウンもきつく、とてもスイング出来る感覚ではありません。

しかも、この仕様、Xシャフトでも48インチとなると振動数は250cpmとRシャフト並みになってしまうのです。 数値を見ていただければ分かりますが、結果は当然のようにヘッドスピードはマイルで3〜5マイルの向上があります。 その一方でスピン量も(+1000回転)打ち出し角度(+2度)も増えてしまい、大幅な飛距離UPには繋がりませんでした。 ただ、シャフトをXXやXXXにすれば、この点は向上したと思われます。
打ち出しが高いもののミート率が下がる48インチ(左)、打ち出しが低いもののミート率が高い43インチ(右)
ただし、長尺シャフトでヘッドの重量を減らすと、たとえスイートスポットでボールを捉えても『打ち負け』が生じます。 勿論スイートスポットを外せばそれは悲惨な結果になります。 ヘッド重量は重ければ重いほどMOI(慣性モーメント)の数値が高くなり運動力学的にはエナジーを伝えやすく、打ち負けは生じにくくなりスマッシュファクターも向上します。 ただしヘッドをあまり重く出来ない長尺では限界があります。

そしてもう一つここで問題になるのは、『スマッシュファクター』という数値です。 これは「ボールスピード÷ヘッドスピード」で計算するものですが、日本では『ミート率』と訳されますが、基本ここに問題があります。 スマッシュファクターはスイートスポットでヒットすれば高い数値が出るといった単純なものではありません。 ミート率が良くてもヘッド重量が軽い場合や、ゴルファーのインパクト時の体重の掛け方で変わります。

これがいつも私が言っている【重いインパクト】の正体です。

ですからスイングロボットには打ち負けは存在しません。 スイングロボットの数値はあくまでもクラブを作る側の基準にしかなりません。 話が複雑になりましたが…ボールを遠くに飛ばす大切なポイントとは、スイートスポットを外さないことと、振り切れる範囲でヘッド重量のあるクラブを使うこと。 と、言うことで、短尺であっても重いインパクトを身に付けていれば、長尺に負けない十分な飛距離を出すことが可能になります。 (時間制限の中で何発でも打てるドラコンは別のスポーツだとお考えください)


★TOSHI HIRATA/26歳からゴルフを始め、29歳でプロ入会。日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロとして日本で活動していたが、ツアープロの道を模索、武者修行のため渡米したまま移住。現在はアメリカの日本食レストランチェーン『Seasons Of Japan』のCEOを務める。過去には米国ゴルフチャンネルの解説者の経験や、様々な発信をWEBで行っている。ジョージア州在住
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