タイトリストがT100、T200、T300アイアンを発表 AP時代が終焉
APシリーズが終焉し、『T-SERIES』のアイアン3モデルへと変わる。約12年ぶりの新アイアンが誕生。果たして、タイトリストの目玉商品となるのか?
配信日時: 2019年8月29日 09時00分
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しかし、APシリーズはここで終了(恐らく永遠に)。T-SERIESのアイアン3モデルに変わることとなった。
しかし、これは単なるネーミングの変更ではない。メーカーが、流行りの過ぎた商品の寿命を伸ばすためにマイナーチェンジに頼ることは珍しくはないが、今回は違う。
「単に商品名を変えるということでない。我々は方向転換することにしたのだ」と話すのは、同社のゴルフクラブ・マーケティング・バイスプレジデントを務めるジョシュ・タルゲ氏。
方向転換と言うからには、タイトリストの目玉商品となることもあるだろう。同社にとっては、なんと言っても約12年ぶりの新アイアンだからだ。
もちろん、ゴルフ用品業界の転換期というほどではないが、タイトリストによれば、今回の新アイアンを深掘りすると、これまでのモデルとは大きく異なるようだ。
タルゲ氏は「シリーズの名前についてはかなり社内で話し合った」と語る。
「大きさや形状、ちょっとした性能を変えておいて、『これはAP2だ』と言うことは難しいだろう。新製品を見れば、これ(T300)は明らかにAP1でないことは分かる。見た目がAP1と全然違うし、全く異なるものが搭載されている。確かにAP1の要素の一部でもあった易しさを備えたアイアンに分類されるが、それ以外は違うのだ」。
よく考えてみると、確かに全てが違うと思う。それぞれのアイアンを見れば、タルゲ氏の言っていることは正しい。
Tシリーズの長所は、APシリーズからの脱却だが、タイトリストは、新モデルと6世代12年に渡ったAPシリーズを含めた旧モデルとの間に明確な線引きをする必要があっただろう。
APシリーズはこれまでも進化を繰り返し、AP3の登場で少しは変化もあったが、著しく変わったということはなかった。
タイトリストがAPシリーズによってアイアン部門で存在を高めていったことは事実だが、そのゆったりとした戦略の結果、2010年にAPアイアンを試して以降、タイトリストアイアンからゴルファーが離れてしまうことにもなった。
だから今回のT-SERIESは、もう一度ゴルファーの興味を引くチャンスとなるだろう。
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