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新『EPIC』ドライバーの「フレーム」は高MOIキラー? 女子プロ通の識者3人が出した結論

我らアマチュアはPGAツアープロたちのような“化け物級のパワー”は持ち得ない。だからこそ、ギアの力を上手に頼りたい。そんな信条を持つ、HS38〜43m/sの女子プロをよく知る識者たちがキャロウェイの新『EPIC 』の「ジェイルブレイクAIスピードフレーム」を徹底チェック!

2021年02月19日

 

鹿又芳典✕チャーリー高沖が驚いた【フレーム】の初速性能

鹿又芳典「ここ数年の各社のドライバーの中でも、2m/s以上初速が出ますよね」
5D筒康博(以下、筒) 長岡さん、ちゃごるTVのチャーリー高沖さんと鹿又芳典さん起用の新『EPIC』取材はどうでした?

筆者 2人とも「初速が2m/sは速く出る」と、かなり気に入ってました。特に鹿又さんは、我々同様、地クラブ含めてほぼ全ての新作ドライバーをチェックしてるじゃないですか。それだけに「ここ数年の色んなドライバーの中でも『EPIC SPEED』は2m/sくらい初速が違う」と驚いてました。

今までの『EPIC』も2本の柱【JAILBREAKテクノロジー】で初速が出るのは知られてますけど、一発の飛びはあるものの、柱より外に当たると距離が落ちる傾向がありましたよね。前作『EPIC FLASH』や初代『GBB EPIC STAR』も一発の飛びに優れてましたが「プロのための高反発」と表現する識者も多かったです。

 そう、毎回芯で捉えるプロは最高初速の恩恵に預かれるから、女子プロの契約フリー選手も『EPIC FLASH』に飛びつきました。でも、ミスの多いアマチュアは毎ショット100%の恩恵は難しかったのかなと。今回の『EPIC』は【ジェイルブレイクAI スピードフレーム】が入って芯が広がったし【フレーム】の効果か、音や打感も良くなりました。前作『FLASH』とは比較にならないくらい音がいいです。
今作から、フェースだけでなく【柱】の部分もAIが再設計。タテだけでなく、ヨコ方向を硬めることでさらにフェースがたわんで初速が出る構図
筆者 まさに、鹿又さんやチャーリーさんも同じこと言ってました。その上、モデル毎にフェースだけでなく、フレームの構造もAIで設計されているから、「各モデルがターゲットゴルファーにより最適な設計になった」と言ってましたね。

 ちなみに、前作『FLASH』もトップ級の初速でしたが、新しい『EPIC SPEED』は本当にそれより2m/sも速くなりました?

筆者 真ん中の芯に当たった最高初速は『FLASH』もめちゃくちゃ速いですが、周縁部が全然違います。最高初速比較で『EPIC SPEED』が1.9m/s速く、『EPIC MAX』が0.6m/s、『EPIC MAX LS』が0.7m/s速く出るトラックマンデータが出てましたね。

 なるほど。ボクは『EPIC MAX』と『FLASH』比較で+1.3m/s速く、『SPEED』が+0.9m/s、『MAX LS』は+0.1m/sです。ボクのパワー的には順当な結果でしょ?

筒「フレームの一番の凄さは、初速とブレへの強さ」

筆者 筒さんの曲がりづらさでの一番は浅重心の『SPEED』だったんですよね? そこが意外というか……。(一番小ぶりなのに…)

 いや、基本的に3本全部曲がらないですよ。強いて言うなら、ボクが一番真っすぐ飛ぶのは『SPEED』でした。最近PCMラボでヘッドMOIを詳細に計測してるじゃないですか。新作3本全部調べて感じるのは、キャロウェイが高MOIを【フレーム】で越えつつあるということ。

筆者 どう超えるんです? 単純な初速性能なら、鹿又さんが言うように他社を越えてるでしょ。

 それだけじゃなく、【フレーム】の効果と、純正シャフトが良くなったことで、左右の打点ブレに強く、ホント曲がらなくなりました。今まで、左右MOIを上げることでメーカー各社はこのブレを抑えようとしてましたが、キャロウェイだけ、ちょっと別の方法でこれを実現した感じ。フレームが四股になったでしょ、この効果か、トゥやヒールに打点が外れてもヘッドが負けづらい感じ。
歴代『EPIC』を全て同条件で精密計測・試打した5Dゴルフの筒と石塚
ALBA本誌「ギア総研」で初代の『GBB EPIC 』シリーズ、2代目の『EPIC FLASH』シリーズ、そして今作と徹底的に重心位置やシャフト特性を調べて試打したんですが、単純に高初速エリアが広がっただけじゃなくて、真っすぐ前にボールを押し出す力が強くて『GBB EPIC STAR』や『EPIC FLASH』よりミスの強さが増していて、球がブレなくなりましたよね。もちろん、MOIアップも理由かもしれませんが、芯の広さが別物。

筆者 あ、それ、鹿又さんもめちゃくちゃ言ってました。
ソールのトゥ側がカーボンに!
 コレ、すごいことですよ。特に『EPIC SPEED』は浅重心なのにブレに強くて、フレームの効果としか思えません。だって、深重心なほど左右MOIが高いし、浅重心ってブレに弱いはずですから。それと、シャフト軸から重心位置が遠く離れるほど左右MOIは上がりますが、今回の新『EPIC』って、3つともソールのトゥ側が軽いカーボンになったでしょ? これ、基本的に重心距離が短くなってつかまりや操作性が良くなる代わりにMOIが下がるはず。それなのに左右の打点ブレに強いって、フレームの影響としか思えません。

PGA選手のようなパワーを持たない日本人にはある種、理想かもしれませんよ。『EPIC SPEED』を例にすると、ある程度つかまえやすいのに、ブレにも強い。大型・深重心じゃなく、やや小型で浅重心なのにブレに強い。このパターン、ほとんど記憶にないでしょ? 高MOIを追求した大型・深重心ヘッドは安定を求めるべきで、一発の飛びは期待できなかったですよね。両方とも求めるのは無理というか、必ずトレードオフの関係になるのが当たり前だったので。

筆者「チャーリーさんのエース1W選びと被る…」

『MAVRIK』を購入して愛用する、「ちゃごるTV」のチャーリー高沖氏は『EPIC SPEED』にぞっこん
筆者 たしかに! (だから、キャロウェイも2人も『SPEED』を激推ししたのかも……)そう言えば、チャーリーさんも今エースが『MAVRIK』らしいんですよ。去年、いろんなメーカーのドライバーを集めて、横田真一プロ、片山晋呉プロと一緒にトラックマンでテストしまくって、一番飛んで曲がらなかったのが『MAVRIK』だったそう。それで、横田プロとチャーリーさんは『MAVRIK』を購入したそう。今回の新作も、チャーリーさんは『EPIC SPEED』が一番「ボクのエースに顔が似てて構えやすいし、打感もいいし初速が出ます」と言ってました。

 分かりますよ。打てる人ほど一番スピードを出せるものを直感で選びます。『EPIC SPEED』だけお尻の上がったサイクロン・ヘッド・シェイプで空力改善してヘッドスピードも上がりますし。例えるなら、マッスルバックの芯が強烈に広がったようなものですよ。その上、左右のブレにも強いとなれば、これ選ぶでしょ?

筆者 まぁ……。つまり、大型で深重心の高MOIヘッド全盛期の今、キャロウェイが『SPEED』で抜け出す可能性があると?

 はい、ヘッドスピードとボール初速を上げたい、スピードが欲しい人にとってはね。PGAツアー選手も『SIM』『G425 LST』『TSi3』と、合計MOIが8,000g・cm2台のものばかりを選びますよね? 今回、ジョン・ラームやキム・シウ―選手も『EPIC SPEED』のプロトでしょう? 「ブレないヘッドは、大型の高MOIヘッドだけじゃない」。女子プロのヘッドスピードに近い一般ゴルファーにも『EPIC SPEED』という新提案をしてますよね。

筆者「ちょい待ち、MAXやMAX LSは?」

ど真ん中機種『SPEED』が一番小ぶりとは、中々他社にはないパターンです…
筆者 筒さん、理解しますが、それを言うと投影面積が大きい『MAX』や『MAX LS』の存在意義を否定することになりませんか?
最も軽量、上がりやすくつかまる『EPIC MAX』
筒 言うと思った。そんなことないです、あくまでイチ押しのど真ん中がスピード重視でやや小ぶりな『SPEED』というだけ。投影面積が大きくドローバイアスが強めの『MAX』は、重心深度も深くてMOIも大きく、より球を上げやすくつかまりと安定性を重視する人なら当然こっちになりますよね。クラブ重量が純正シャフトのSで289gと軽めなことも効いてきます。

特にヘッドスピードが40m/s以下の人に『MAX』の方が確実に振り切りやすくパワー不足を補える。初代『GBB EPIC STAR』、前作『EPIC FLASH STAR』までの『STAR』付きモデルが『MAX』の名に変わった印象です。しかも、去年発売の『MAVRIK MAX』に無かったペリメーター・ウェイトが付いたし、『STAR』になかった可変スリーブもあるので、弾道の微調整もできますし。

筆者 たしかに。で、一番聞きたいのは名前が似ている『EPIC MAX LS』なんですよ。石川遼が選んだのはこっちですけど、コレも、『EPIC MAX』よりはスッキリ顔ですが、けっこう投影面積自体は大きいじゃないですか。同じ『MAX』という言葉が付いてるのに、『LS』(ロースピン)という言葉もある……。
重めでしっかりシャフト。低スピンで左にいかない『EPIC MAX LS』
 『MAX LS』は【大型のサブゼロ】ですよ、単純です。3機種の中では一番重心距離も長めで、左にいかせず叩ける・押せる低スピンヘッドだから、ヘッドスピードが速めの人や、スピン量が多めの人のためのモデルです。石川遼プロが『SPEED』と『MAX LS』が甲乙つけがたい中で、『MAX LS』を選ぶのも頷けますよね。

⇒石川遼の『EPIC MAX LS』を激写! ヘッド、シャフトを一新

このモデルも超ロースピンですし、投影面積自体はあるのにヒールボリュームがなくシュッとした中・上級者が構えやすい左にいかなさそうな形状です。内部重心は、意外と軸線深度が大きく、『MAX』に近い大きなMOIでミスを減らしつつも、ロースピン化したワガママなモデルで、シャフトのコシもあるし叩いても吹き上がらないです。

筆者 そう、今回『MAX LS』ができた理由も、プロから「ミスに強い安心感あるサイズで低スピンなものが欲しい」と要望があったかららしいですね。

筒「とにかく新EPICのイチ押しは『SPEED』!」

筒「今回は3機種とも、FPが小さく、軸線深度の比率が高まってミス許容が高まってます。それ+フレームだから尚更ブレに強いです」
 面白いですよね、『サブゼロ』が大型化して『MAX LS』に。ど真ん中の『スタンダード』が、ハイバックでやや小ぶりな浅重心の『SPEED』になった。浅重心だとミスに弱いはずが、そこは【フレーム】で補ってブレに強いと……。今までの常識というか、他メーカーのラインナップとは全然違いますよね。

そこは、AIが作ったフェースと、フレームの有無が違うから、ある意味、当然かなと。人間の既成概念を越えたAIから生まれたわけで、他メーカーとど真ん中のクラブと全く違って当然ですよね。でも、細かく内部重心の数字を見ると、【フレーム】以外にもMOIを引き上げる工夫の跡は見えますよ。

筆者 え? キャロウェイも高MOIってこと?

 はい、あまりアピールしてませんけど……。今回の新『EPIC』は、トゥ側のソールがカーボンになって重心距離が全体に短めになった。もう一つの変化は、3つともFPが控えめでシャフト軸から内部重心までの「軸線深度」が大きくなって、ミス許容を上げてること。重心深度の配分的に高MOIニュアンスも増してます。そこにブレに強く初速を出せる【フレーム】が加わったのが新作の実態だと思ってます。

筆者 なるほど。筒さん、これ、よくテーラーメイド『SIM2』と比較されますけど、何気に前作との変化量は、新『EPIC』の方が遥かに大きくないですか? 『SIM2』の方が構造や派手なデザイン面でのアプデ感がありますけど、中身の変化はキャロウェイの方が大きなアプデだと感じます……。

 そう。全くの同感!

Text/Mikiro Nagaoka
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