アキラプロダクツ、新『ADR』のアマ試打レポ。筒「鉄板クラブって、知らないの?」
「5Dゴルフ」でフィッターも務める筒から、また、カスタムパーツの誘いが。筆者がほとんどチェックしたことのない、アキラプロダクツの新しい『ADR』です。
配信日時: 2020年10月21日 09時30分
実は鉄板クラブ!? アキラはパーツだけじゃない
筒 長岡さん、アキラの『ADR』って知ってますよね?
筆者 もちろん。長年アベレージ向けのブランドで展開しているのは知ってますが、殆どチェックしたことないですね。だって、アキラプロダクツって、カスタムパーツが強いんですよね? そこもあるので、筒さんやPCM編集長よりボクが詳しい訳がないというか……。
筒 まぁ、ヘッド単体販売をしているのでパーツでもありますが、実は完成品のクラブとして、いろんなお店で【鉄板クラブ】的な位置づけですよ?
筆者 へぇ〜〜。知らなかった。なんで鉄板なんだろう、ちょっとシニア向けとか、そういうことですかね? カスタムパーツも兼ねるのに、それはないか……。
筆者 もちろん。長年アベレージ向けのブランドで展開しているのは知ってますが、殆どチェックしたことないですね。だって、アキラプロダクツって、カスタムパーツが強いんですよね? そこもあるので、筒さんやPCM編集長よりボクが詳しい訳がないというか……。
筒 まぁ、ヘッド単体販売をしているのでパーツでもありますが、実は完成品のクラブとして、いろんなお店で【鉄板クラブ】的な位置づけですよ?
筆者 へぇ〜〜。知らなかった。なんで鉄板なんだろう、ちょっとシニア向けとか、そういうことですかね? カスタムパーツも兼ねるのに、それはないか……。
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黒地に青いメダル。バック部にウェイトが2っただけのシンプルなデザイン
筒 今月、『ADR』が新モデルに切り替わったので、ドライバーと7Iをチェックしてみましょう。長岡さんも、知っといた方がいいと思いますよ。
筆者 了解です。あ、コレですね。なんか黒地に青い目玉が付いて、けっこうシンプルでカッコいいですね。無骨さとシンプルさが合わさった感じで、まったくシニア向けのような軟派な感じじゃないもん! アイアンもなんだろう……、複雑というか、バックフェースの造形が凝っていてキラキラしていいですね。でも、スペック的にめちゃ軽くない!?
筒 まずは、ドライバーから打ちましょうよ。『ADR』は前作も「エアーズロックフェース」という、薄いフェースの裏側に肉盛りをして、たわみを大きくする技術を採用してましたが、今回はさらにカップフェースになったよう。溶接ポイントが後ろにくるとエリアも広くなるので期待できますね。では、打ってみます。
筆者 了解です。あ、コレですね。なんか黒地に青い目玉が付いて、けっこうシンプルでカッコいいですね。無骨さとシンプルさが合わさった感じで、まったくシニア向けのような軟派な感じじゃないもん! アイアンもなんだろう……、複雑というか、バックフェースの造形が凝っていてキラキラしていいですね。でも、スペック的にめちゃ軽くない!?
筒 まずは、ドライバーから打ちましょうよ。『ADR』は前作も「エアーズロックフェース」という、薄いフェースの裏側に肉盛りをして、たわみを大きくする技術を採用してましたが、今回はさらにカップフェースになったよう。溶接ポイントが後ろにくるとエリアも広くなるので期待できますね。では、打ってみます。
筒 「弾き感が強い。ダウンブローじゃない人向け」
―― 筒、フライトスコープで試打 ――
筆者 あれっ、けっこう左に行かない感じですか? まぁ、顔もフックフェースじゃなくてキレイですが、アクティブシニアのど真ん中狙いって感じですかね?
筒 これ、弾き感がありますねぇ〜。フェースの薄さを打っていてすごく感じますよ。左にこないのは、重心が浅く・長めに感じることも大きいかなぁ。純正シャフトも中間部がある程度しまってますが、シャフトの影響というよりヘッドでしょうね。アクティブシニアというか、ある程度、モノの良し悪しが分かる方向けですね。単につかまりや上がりやすさを求めたものではないです。
筆者 ちょっとボクにも打たせて! うわっ、テンプラしちゃった……、これってフェース薄くないですか!?
筒 ………。(新品なのに、テンプラマーク付けるなってば……)テンプラは、長岡さんがカット軌道でダウンブローだからですよ! ボクはインサイドからアッパー軌道で打つので、シャローでも問題はないですが、個人的にはもう少しトゥ側が高い方が安心感がありますね。でも、長岡さんもさっきのテンプラで分かったと思いますが、このクラブはボクのように、あまりHSはないけど、インサイドからアッパー系で捉える人向けの設計だと思いますよ? 歴が長いベテランだけど、ボール初速は補いたい……みたいな人がどストライクな感じかなと。
筆者 あれっ、けっこう左に行かない感じですか? まぁ、顔もフックフェースじゃなくてキレイですが、アクティブシニアのど真ん中狙いって感じですかね?
筒 これ、弾き感がありますねぇ〜。フェースの薄さを打っていてすごく感じますよ。左にこないのは、重心が浅く・長めに感じることも大きいかなぁ。純正シャフトも中間部がある程度しまってますが、シャフトの影響というよりヘッドでしょうね。アクティブシニアというか、ある程度、モノの良し悪しが分かる方向けですね。単につかまりや上がりやすさを求めたものではないです。
筆者 ちょっとボクにも打たせて! うわっ、テンプラしちゃった……、これってフェース薄くないですか!?
筒 ………。(新品なのに、テンプラマーク付けるなってば……)テンプラは、長岡さんがカット軌道でダウンブローだからですよ! ボクはインサイドからアッパー軌道で打つので、シャローでも問題はないですが、個人的にはもう少しトゥ側が高い方が安心感がありますね。でも、長岡さんもさっきのテンプラで分かったと思いますが、このクラブはボクのように、あまりHSはないけど、インサイドからアッパー系で捉える人向けの設計だと思いますよ? 歴が長いベテランだけど、ボール初速は補いたい……みたいな人がどストライクな感じかなと。
筆者 ………。(グギギ…、悔しいから粘ったる…) おっ、レベルに振ったら喰った! おぉ〜〜、たしかに初速が速い、HS49m/s弱で初速73.8m/sだと、かなり出る方ですね!
筒 ……………。(チクショー、この人、初速出しすぎ……。アナタみたいな力任せ系の人は、このクラブのターゲットじゃないけどね…)
筒 ……………。(チクショー、この人、初速出しすぎ……。アナタみたいな力任せ系の人は、このクラブのターゲットじゃないけどね…)
筒 「アイアン、いいですねぇ〜コレ。さすがアキラ!」
筆者 ドライバーは分かったので、次、アイアン行ってみましょうか。これ、バックフェースのデザインは派手ですが、構えた顔は意外に正統派ですね。クセがなく、コンパクトに見えます。
筒 アキラらしい顔ですねぇ〜。鉄板ですよ、やっぱり。長岡さんが知らないだけで、みんな『ADR』アイアンの打ちやすさは知ってますから! ほら、軽いけどキレイなハイフェードが出るでしょ? ドライバーの流れから考えても、ある程度、歴も経験もあるけど初速や球の高さは補いたいという人にピッタリな感じですね。長岡さんだと、この7Iだとけっこう飛んじゃうと思いますよ?
―― 筆者も強打 ――
筒 アキラらしい顔ですねぇ〜。鉄板ですよ、やっぱり。長岡さんが知らないだけで、みんな『ADR』アイアンの打ちやすさは知ってますから! ほら、軽いけどキレイなハイフェードが出るでしょ? ドライバーの流れから考えても、ある程度、歴も経験もあるけど初速や球の高さは補いたいという人にピッタリな感じですね。長岡さんだと、この7Iだとけっこう飛んじゃうと思いますよ?
―― 筆者も強打 ――
筆者 ロフト30度もあるのに、そこまで飛ぶわけないじゃないですか。うわっ、なにこれ、めちゃ軽いから左に巻いたり球が暴れるかと思ったら、全然違う。力感を変えても、タイミングがブレてもハイフェードしか出ないし、ロフト30度の7Iなのに205ヤードくらいで安定しちゃってます……。(スゲー実力、なにこのクラブ……)これ、打球音は乾いた高めなのに全然手にこないんですが、フェース素材はなんですか? ステンレス?
筒 マレージングですよ。今回の『ADR』アイアンは、ドライバー同様に溶接部の少ないカップフェースになったみたい。だからだと思いますよ、まったく手に嫌な振動がないですし、むちゃくちゃ芯が広いですよね? 多分、フェースも相当薄いはず、このたわみ方は異常ですもん。
あと、全体の重量はSで375gと我々スチールシャフトユーザーには軽めですが、純正シャフトのセンター部分がシャキッと締まってるので、すごくボールコントロールもしやすいですよね。高弾道でフックが出づらいというか。ロードローのボクでもハイフェードが打てるのはちょっと惹かれちゃうというか……。長岡さん、『ADR』が鉄板クラブな理由、分かりました?
筆者 アリッ!!!(チェックしといて良かった……、このクラブ知らずに飛び系アイアンは語れないわ……)
Text/Mikiro Nagaoka
あと、全体の重量はSで375gと我々スチールシャフトユーザーには軽めですが、純正シャフトのセンター部分がシャキッと締まってるので、すごくボールコントロールもしやすいですよね。高弾道でフックが出づらいというか。ロードローのボクでもハイフェードが打てるのはちょっと惹かれちゃうというか……。長岡さん、『ADR』が鉄板クラブな理由、分かりました?
筆者 アリッ!!!(チェックしといて良かった……、このクラブ知らずに飛び系アイアンは語れないわ……)
Text/Mikiro Nagaoka