2024年シーズン開幕を次週に控えたLIVゴルフに、世界ランキング16位のタイレル・ハットン(イングランド)が移籍すると英テレグラフ紙が伝えた。
かねてから移籍の噂のあったハットンだが、「今後メジャー、ライダーカップへ出場ができるか不安」としていたところに、12月に電撃移籍を果たしたジョン・ラーム(スペイン)が後押し。さらに契約金は5000万ポンド(約93億5000万円)と、ハットンがこれまでコース上で獲得した賞金の倍の金額に上昇したことから移籍を決意したと伝えられた。ハットンは開幕戦からLIVゴルフに参戦するとみられ、ラームが率いる新チームのメンバーになる。
しかしながら正式発表はされておらず、現地29日(月)朝の時点で、ハットンはPGAツアーのシグネチャー・イベントの第2戦「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」(2月1日開幕・米カリフォルニア州)の出場リストに名前を挙げているが、テレグラフ紙によると開幕前日の1月31日(水)にはLIVゴルフからハットンの移籍、さらにラームの新チームメンバーとチーム名、そしてアドリアン・メロンク(ポーランド)の移籍も正式発表されるとした。
LIVゴルフはこれらの移籍についてはノーコメントとしたが、2024年のチームメンバーなど最終決定を一両日に行うとしている。
20年の「アーノルド・パーマー招待」でPGAツアー初勝利を挙げ、DPワールド(欧州)ツアーで6勝を挙げている32歳は、今後DPワールドツアーのメンバーを継続する意思を示しているといわれ、またタイガー・ウッズ(米国)とロリー・マキロイ(北アイルランド)が創設した新リーグ、TGL”への出場も表明していた。TGLは会場となるアリーナの屋根が崩落したことから、24年1月の予定だった開幕が1年延期されている。(文・武川玲子=米国在住)