JLPGAツアー
国内女子 ライブフォトなど多彩なコンテンツを配信!
辻にぃセレクト!初優勝に燃える5人の“強み”と“課題”#1【辻にぃ見聞】
辻にぃセレクト!初優勝に燃える5人の“強み”と“課題”#1【辻にぃ見聞】
所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita
配信日時: 2017年7月3日 11時14分
一方で課題に挙げたのがショット。「フェアウェイキープ率85位、パーオン率56位はいただけません。パーオン率はピンを狙うし、外しても良い方向に打っているから仕方ない部分もありますがシード外の数字です。同じようにマネジメントしているであろうキム・ハヌルさんは2位ですからね」
特に辻村氏が気になっているのがフィニッシュでバランスを崩す場面が多いこと。「森田さんはトップから切り返しのところで下半身ではなくヘッドから動くタイプ。別に悪いことではありませんが、森田さんの場合はタイミングがまちまちになりがち。インパクト際で詰まってる感じがある時があります。練習を見る限り色々模索しているところだと思います。その中で自分のタイミング、自分のスイングを見つけることができれば、“勝てる選手”の1人になれると思います」
■柏原明日架はもったいない 良い意味で適当さを
堀、森田と同様にアマチュア時代からプロの試合で優勝争いを繰り広げている柏原明日架も未だに未勝利。「バランス、体幹は素晴らしいし、身にまとっているオーラもアスリートそのもの。加えてパッティングが抜群に上手い。パッティング時には体が締まっていて姿勢が良いですね。常に体の中心にエネルギーがある。ショートパットなんて外れる雰囲気がないですからね。加えて開幕時にスイングを見たときに、癖になっていた左ひざが目標方向に流れてしまうのが無くなり、左足がしっかりと壁になってクラブも立って降りてきていました。今年は飛躍の年になると思っていましたよ」
だが、3月の「アクサレディス」で3位タイに入って以降はトップ5なし。「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」の8位が最高位だ。辻村氏は「期待しているからこそエールを込めて」と厳しい言葉を投げる。
「トップ選手に負けないポテンシャルを持っているのに、それを活かしきれていないように見えます。その理由は“悩みぐせ”ではないでしょうか。柏原さんは型にこだわりすぎていて注意点が多い。こだわるな、と言うわけでは決してありません。ですが、こだわりは1つにまとめないと。あっちこっちにポイントがあるから集中できてないように感じます。もっと良い意味で“無造作”というか大体でいいんじゃないかな。コースに入るまでに準備しきって、ティオフしたらある程度開き直ってプレーして欲しい。取り組み方で損をしているように見えます。持っている能力だけで考えれば常にトップ10に入っていておかしくない選手ですから」
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。コーチ転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子らを指導。上田の出場試合に帯同、様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。
特に辻村氏が気になっているのがフィニッシュでバランスを崩す場面が多いこと。「森田さんはトップから切り返しのところで下半身ではなくヘッドから動くタイプ。別に悪いことではありませんが、森田さんの場合はタイミングがまちまちになりがち。インパクト際で詰まってる感じがある時があります。練習を見る限り色々模索しているところだと思います。その中で自分のタイミング、自分のスイングを見つけることができれば、“勝てる選手”の1人になれると思います」
■柏原明日架はもったいない 良い意味で適当さを
堀、森田と同様にアマチュア時代からプロの試合で優勝争いを繰り広げている柏原明日架も未だに未勝利。「バランス、体幹は素晴らしいし、身にまとっているオーラもアスリートそのもの。加えてパッティングが抜群に上手い。パッティング時には体が締まっていて姿勢が良いですね。常に体の中心にエネルギーがある。ショートパットなんて外れる雰囲気がないですからね。加えて開幕時にスイングを見たときに、癖になっていた左ひざが目標方向に流れてしまうのが無くなり、左足がしっかりと壁になってクラブも立って降りてきていました。今年は飛躍の年になると思っていましたよ」
だが、3月の「アクサレディス」で3位タイに入って以降はトップ5なし。「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」の8位が最高位だ。辻村氏は「期待しているからこそエールを込めて」と厳しい言葉を投げる。
「トップ選手に負けないポテンシャルを持っているのに、それを活かしきれていないように見えます。その理由は“悩みぐせ”ではないでしょうか。柏原さんは型にこだわりすぎていて注意点が多い。こだわるな、と言うわけでは決してありません。ですが、こだわりは1つにまとめないと。あっちこっちにポイントがあるから集中できてないように感じます。もっと良い意味で“無造作”というか大体でいいんじゃないかな。コースに入るまでに準備しきって、ティオフしたらある程度開き直ってプレーして欲しい。取り組み方で損をしているように見えます。持っている能力だけで考えれば常にトップ10に入っていておかしくない選手ですから」
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。コーチ転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子らを指導。上田の出場試合に帯同、様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。