打打打坐 第50回【春ゴルフはあけぼの】
打打打坐(ちょうちょうだざ)とは、打ちまくって瞑想の境地に入るという造語。コースで打たなければわからないと試打ラウンドだけで年間50ラウンド以上しているロマン派ゴルフ作家が、瞑想、妄想、迷走…… 徒然なるままにゴルフを想い、語るというお話。
配信日時: 2021年4月2日 06時00分
にんじんが高い理由
2021年春。にんじんが、いつもより4割ぐらい高いとニュースで知りました。暖冬の影響で、一ヶ月程度、育つのが早まって、本来だった豊富にあるはずの現在の市場に、先に収穫してしまったので足りなくなったことが価格高騰の原因なのだそうです。
さり気なくニュースを聞きながら、窓の外の東京の街路樹が緑に芽吹いて、新緑になっていることを確認しました。木々が芽吹き、新緑へと向かう季節は東京でも、早くてゴールデンウィーク頃です。普段よりも一ヶ月程度、にんじん畑だけではなく、東京も季節が早く過ぎているようです。
SNSを巡回すれれば、ゴルフコースをプレーしている画像は、リアルタイムで次々に発見できます。日本中のゴルフコースを見てみると、大なり小なり、季節は早く進んでいることが明確にわかります。土地勘のある関東を例にすると、千葉県や神奈川県や静岡県の海側のコースは、フェアウェイの高麗芝やラフの野芝が、かなり緑濃くなってきている画像もありますし、栃木県や茨城県などの北寄りのコースでも、夏芝が芽吹きだしているのです。
春が来たというワクワクが止まらないのは、ゴルファーなら誰でもです。
さり気なくニュースを聞きながら、窓の外の東京の街路樹が緑に芽吹いて、新緑になっていることを確認しました。木々が芽吹き、新緑へと向かう季節は東京でも、早くてゴールデンウィーク頃です。普段よりも一ヶ月程度、にんじん畑だけではなく、東京も季節が早く過ぎているようです。
SNSを巡回すれれば、ゴルフコースをプレーしている画像は、リアルタイムで次々に発見できます。日本中のゴルフコースを見てみると、大なり小なり、季節は早く進んでいることが明確にわかります。土地勘のある関東を例にすると、千葉県や神奈川県や静岡県の海側のコースは、フェアウェイの高麗芝やラフの野芝が、かなり緑濃くなってきている画像もありますし、栃木県や茨城県などの北寄りのコースでも、夏芝が芽吹きだしているのです。
春が来たというワクワクが止まらないのは、ゴルファーなら誰でもです。
空色のシャツでゴルフ!
半袖でゴルフをするたびに、ゴルフは半袖でプレーするのが良い、としみじみと思います。
重ね着の冬を越えて、1枚ずつ上着を脱いで、ときには防寒下着を脱いで、半袖になっていくカウントダウンの物語は、週一ペースでゴルフをしているゴルファーが神様からもらえるプレゼントのようなものです。一般的なゴルファーでも、半袖を着てゴルフをするワクワクやドキドキは平等に訪れます。
どの季節が好き、というのは、十人十色ですが、春になって、半袖でOKということになったときの開放感を嫌いというゴルファーはいないと、かつて、エッセイで何ら疑わずに書いたところ、女性ゴルファーから「日焼けの季節なので、嬉しいよりも、面倒な気持ちが勝ちます」と教えられて、猛省したことがありました。改めて、多くのゴルファーは、半袖でゴルフが出来る開放感を歓迎します。
半袖でプレーできる季節の感覚も人それぞれです。僕は最高気温が15度になると、半袖を検討するようになりますが、20度を超えてから考える人もいます。
ゴルフでは、たった1mmのズレで、天国と地獄になることがあります。スイングするときに、薄いセーターでも、1mmのズレを生むことがあります。半袖のゴルフは、そういう心配をしなくとも済みます。それだけでも、かなり幸せです。
ついでに、半袖のシャツにもこだわりがあります。襟はボタンダウンが好きで、袖が緩めが好きで、汚したり、傷つけることを躊躇しない安価なものが好きです。毎年の半袖のシャツのテーマも勝手に決めます。今年のテーマは、「空色のシャツでゴルフ!」です。
空色の半袖シャツで気分良くゴルフがしたいと考えたのは、たぶん、コロナ禍の閉塞感や我慢することに過敏になっているからだ、と思います。ゴルフをしているときぐらい、爽やかに空を見上げながら、深呼吸したい、と願うわけです。空色のシャツは、お日様を呼び込むおまじないです。
重ね着の冬を越えて、1枚ずつ上着を脱いで、ときには防寒下着を脱いで、半袖になっていくカウントダウンの物語は、週一ペースでゴルフをしているゴルファーが神様からもらえるプレゼントのようなものです。一般的なゴルファーでも、半袖を着てゴルフをするワクワクやドキドキは平等に訪れます。
どの季節が好き、というのは、十人十色ですが、春になって、半袖でOKということになったときの開放感を嫌いというゴルファーはいないと、かつて、エッセイで何ら疑わずに書いたところ、女性ゴルファーから「日焼けの季節なので、嬉しいよりも、面倒な気持ちが勝ちます」と教えられて、猛省したことがありました。改めて、多くのゴルファーは、半袖でゴルフが出来る開放感を歓迎します。
半袖でプレーできる季節の感覚も人それぞれです。僕は最高気温が15度になると、半袖を検討するようになりますが、20度を超えてから考える人もいます。
ゴルフでは、たった1mmのズレで、天国と地獄になることがあります。スイングするときに、薄いセーターでも、1mmのズレを生むことがあります。半袖のゴルフは、そういう心配をしなくとも済みます。それだけでも、かなり幸せです。
ついでに、半袖のシャツにもこだわりがあります。襟はボタンダウンが好きで、袖が緩めが好きで、汚したり、傷つけることを躊躇しない安価なものが好きです。毎年の半袖のシャツのテーマも勝手に決めます。今年のテーマは、「空色のシャツでゴルフ!」です。
空色の半袖シャツで気分良くゴルフがしたいと考えたのは、たぶん、コロナ禍の閉塞感や我慢することに過敏になっているからだ、と思います。ゴルフをしているときぐらい、爽やかに空を見上げながら、深呼吸したい、と願うわけです。空色のシャツは、お日様を呼び込むおまじないです。
早朝ゴルフのススメ
昨年の今頃は、コロナ禍で自粛が始まった直後でした。マスク、手洗い、自宅勤務、不要不急の外出を控える……
そして、4月以降のゴルフコンペは軒並み中止になりました。ゴルフコースも自粛休業したところもありました。
僕は、意地になってコースに行き続けましたが、空いているコースはとても快適でした。事情が変わってきたのは夏の終わり頃です。プレー代が安いコースを中心にして、若いゴルファーが明らかに増えたのです。今までの常識では理解不能な見たことがない風景を何度も見ました。ゴルフはメジャースポーツの中で唯一、感染防止対策をすれば、安全に楽しめるという認識が広まって、やってみようか、という人たちがコースに来るようになったのです。
昨年の秋は、凄い数のゴルファーがコースに溢れていると実感する体験をしましたし、既に、今年の春のハイシーズンも始まっていて、満員御礼のコースもあります。しかし、そんな騒動を全く知らないまま、約1年、ゴルフを自粛している人たちも存在します。
4月からは、徐々に日も長くなりますので、早朝ゴルフや、早朝スタートになるゴルフコースが増えます。今のところ開催予定の東京オリンピックのゴルフも、早朝スタートになると予想されています。
枕草子の「春はあけぼの」を持ち出すまでもなく、春のゴルフは明け方が良いのです。ゴルフコースが目覚めていく様子を見ながらプレーするのも、非現実的だったりして素晴らしいときがありますし、早くプレーすれば、その分早く終わりますので、時間が有効に使えるのです。
個人的には、一石二鳥以上にお得になっている春ゴルフはあけぼの、なのです。
僕自身は、1年中早朝ゴルフをしているような早起き大好きゴルファーですので、春だけでなく、四季それぞれに早朝のゴルフコースの美しさなどをアピールしています。
2021年のコロナウィルスと共存しながらゴルフをしていくという時代の2年目になったからこそ、早朝ほど同伴者以外には人と出会わないというメリットを合わせて、プッシュしたいのです。
1年以上自粛しているゴルファーも、もう十分に我慢しましたから、さり気なく、早朝にスタートして、スルーでラウンドして、密かにコースを離れればOKです。コロナ禍の中でゴルフを始めて、虜になっている若いゴルファーたちも、早朝ゴルフで軽やかで素早くプレーできる技術を会得しましょう。迅速にプレーする技術は、ある意味で、ゴルファー最強のアイテムになります。
約一ヶ月早く季節が過ぎて、2021年の春は短いという予想も出ています。春ゴルフは既に始まっています。聞こえるのは、終わりを告げるカウントダウンかもしれません。
思い切って、一歩を踏み出して、春ゴルフをしましょう!
そして、4月以降のゴルフコンペは軒並み中止になりました。ゴルフコースも自粛休業したところもありました。
僕は、意地になってコースに行き続けましたが、空いているコースはとても快適でした。事情が変わってきたのは夏の終わり頃です。プレー代が安いコースを中心にして、若いゴルファーが明らかに増えたのです。今までの常識では理解不能な見たことがない風景を何度も見ました。ゴルフはメジャースポーツの中で唯一、感染防止対策をすれば、安全に楽しめるという認識が広まって、やってみようか、という人たちがコースに来るようになったのです。
昨年の秋は、凄い数のゴルファーがコースに溢れていると実感する体験をしましたし、既に、今年の春のハイシーズンも始まっていて、満員御礼のコースもあります。しかし、そんな騒動を全く知らないまま、約1年、ゴルフを自粛している人たちも存在します。
4月からは、徐々に日も長くなりますので、早朝ゴルフや、早朝スタートになるゴルフコースが増えます。今のところ開催予定の東京オリンピックのゴルフも、早朝スタートになると予想されています。
枕草子の「春はあけぼの」を持ち出すまでもなく、春のゴルフは明け方が良いのです。ゴルフコースが目覚めていく様子を見ながらプレーするのも、非現実的だったりして素晴らしいときがありますし、早くプレーすれば、その分早く終わりますので、時間が有効に使えるのです。
個人的には、一石二鳥以上にお得になっている春ゴルフはあけぼの、なのです。
僕自身は、1年中早朝ゴルフをしているような早起き大好きゴルファーですので、春だけでなく、四季それぞれに早朝のゴルフコースの美しさなどをアピールしています。
2021年のコロナウィルスと共存しながらゴルフをしていくという時代の2年目になったからこそ、早朝ほど同伴者以外には人と出会わないというメリットを合わせて、プッシュしたいのです。
1年以上自粛しているゴルファーも、もう十分に我慢しましたから、さり気なく、早朝にスタートして、スルーでラウンドして、密かにコースを離れればOKです。コロナ禍の中でゴルフを始めて、虜になっている若いゴルファーたちも、早朝ゴルフで軽やかで素早くプレーできる技術を会得しましょう。迅速にプレーする技術は、ある意味で、ゴルファー最強のアイテムになります。
約一ヶ月早く季節が過ぎて、2021年の春は短いという予想も出ています。春ゴルフは既に始まっています。聞こえるのは、終わりを告げるカウントダウンかもしれません。
思い切って、一歩を踏み出して、春ゴルフをしましょう!
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。
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