打打打坐 第43回【半袖ゴルファーになるタイミング】
打打打坐(ちょうちょうだざ)とは、打ちまくって瞑想の境地に入るという造語。コースで打たなければわからないと試打ラウンドだけで年間50ラウンド以上しているロマン派ゴルフ作家が、瞑想、妄想、迷走…… 徒然なるままにゴルフを想い、語るというお話。
配信日時: 2021年2月16日 08時00分
梅は咲いたのか?
春といえば桜だと思いがちですが、冬から春に変わっていくことを知らせる花は、梅です。
2021年春、非常事態宣言下の東京は、1月18日に開花宣言がありました。平年より8日早く、昨年より9日早く開花しましたのです。
ゴルフコースの夏芝と同じように、梅も冬の間は、葉を落として休眠しています。年末には梅は目覚めて、花を咲かせる準備に入るのです。よく観察していれば、つぼみが膨れていくのがわかるはずです。
桜と違って、梅はたくさんの種類が分布していますし、開花から満開になるまでの期間も長いので、ほぼ一月ぐらいは楽しむことが出来ます。
ゴルフコースには、梅の木がけっこうあるものです。花の季節が最も梅の木であることがわかりやすいので、注意してみてみることをオススメします。白い花、赤い花、中間のピンクの花…… 一斉にではなく、次々に咲きます。
個人的には、そのあとの梅の実も楽しんでいます。ビー玉ぐらいの大きさだったのが、一気にゴルフボールぐらいの大きさになるのですが、産毛が生えていてきれいなんです。
花の話に戻りますが、桜は少し離れて愛でるものですが、梅の花は近づいて愛でるものです。目で見るだけではなく、香りも楽しめるのです。先に答えを明かしてしまいますが、梅の花は薔薇の香りがします。
想像してみてください。大叩きしたあとに、梅の木のそばで足を一瞬止めるのです。微かな風に運ばれて、ほのかに甘い香りがしてきます。癒やされて、リセットされないほうが不思議です。梅の花の季節だけに許される密かな楽しみです。
研究者のレポートによると、赤い花より白い花のほうが香るということと、開花したばかりの花、早朝のほうが香りが強いそうです。ロマンチックに想像させましたが、僕も鼻先を花に近づけて、やっと香りがわかるというのが現実です。
ちなみに、梅の実も青く堅い状態で取ったものは室内や車内に置いておくとリンゴのような甘い香りがします。熟した実の場合は、もっと甘いフルーティーな香りがするのです。長くは使えませんけれど、ラウンドの反省をしながら香りで癒やされるのには十分です。
梅の花も実も楽しもうと思えば、春が近づくゴルフの面白さは倍増します。
2021年春、非常事態宣言下の東京は、1月18日に開花宣言がありました。平年より8日早く、昨年より9日早く開花しましたのです。
ゴルフコースの夏芝と同じように、梅も冬の間は、葉を落として休眠しています。年末には梅は目覚めて、花を咲かせる準備に入るのです。よく観察していれば、つぼみが膨れていくのがわかるはずです。
桜と違って、梅はたくさんの種類が分布していますし、開花から満開になるまでの期間も長いので、ほぼ一月ぐらいは楽しむことが出来ます。
ゴルフコースには、梅の木がけっこうあるものです。花の季節が最も梅の木であることがわかりやすいので、注意してみてみることをオススメします。白い花、赤い花、中間のピンクの花…… 一斉にではなく、次々に咲きます。
個人的には、そのあとの梅の実も楽しんでいます。ビー玉ぐらいの大きさだったのが、一気にゴルフボールぐらいの大きさになるのですが、産毛が生えていてきれいなんです。
花の話に戻りますが、桜は少し離れて愛でるものですが、梅の花は近づいて愛でるものです。目で見るだけではなく、香りも楽しめるのです。先に答えを明かしてしまいますが、梅の花は薔薇の香りがします。
想像してみてください。大叩きしたあとに、梅の木のそばで足を一瞬止めるのです。微かな風に運ばれて、ほのかに甘い香りがしてきます。癒やされて、リセットされないほうが不思議です。梅の花の季節だけに許される密かな楽しみです。
研究者のレポートによると、赤い花より白い花のほうが香るということと、開花したばかりの花、早朝のほうが香りが強いそうです。ロマンチックに想像させましたが、僕も鼻先を花に近づけて、やっと香りがわかるというのが現実です。
ちなみに、梅の実も青く堅い状態で取ったものは室内や車内に置いておくとリンゴのような甘い香りがします。熟した実の場合は、もっと甘いフルーティーな香りがするのです。長くは使えませんけれど、ラウンドの反省をしながら香りで癒やされるのには十分です。
梅の花も実も楽しもうと思えば、春が近づくゴルフの面白さは倍増します。
ゴルフは半袖でするのが正解です
「プロゴルファーは、冬でもシャツ半袖しか着ない。長袖は、脇や腕の感覚が変わってしまうので、スイングに狂いが出るからね」
ある有名なプロゴルファーから昭和60年頃に教えられました。今から30数年前の話です。それから、一昔前まで、シャツは冬でも半袖でした。半袖でゴルフを覚えて、鍛えたわけですから、半袖がベストだったというわけです。
10年ぐらい前に、色々と調べて、テストをしてみたら、冬の防寒対策されたウェアの性能が良くなっていて、長袖のシャツも着るようになりましたが、あの頃の名残で、真冬だけです。
春に向かって、最も楽しみなのは、半袖でゴルフが出来る季節が来るということです。ゴルフは、やはり、半袖のシャツでプレーするのが気持ちが良いことに、異論があるゴルファーはいないと思います。
春でも日焼けはしますので、半袖のシャツでプレーする前には、顔だけではなく、腕にも日焼け止めを塗ります。若い頃は(いわゆる昭和時代)、男性が日焼け止めるなんて、気持ち悪いと思っていましたが、皮膚がんの予防として推奨されたのをきっかけに塗り始めると、実は、疲労を抑える効果も感じたりしたりもして、朝の習慣になっています。
「毎週、ゴルフをしているのに、真っ黒ではないのですね」
と驚かれたりしますが、日焼け止めの効果です。
朝、コースでスタート前に、半袖のシャツを着て、腕にも日焼け止めを塗る時間は、完全にゴルフの内です。その日にしなければならないこと、できればしたいこと、頭の中を整理して、ゴルフな気分を盛り上げて、スタートに備えるために、とても有効な時間なのです。
さて、梅の花の季節は、相当に寒さに強くなければ半袖でのプレーは難しいものです。半袖でゴルフをするタイミングは、いつからなのか…… 悩ましいところですが、ある程度の想定をしていれば長期予報などで判断して、ゴルフコースの予約を入れることが出来ます。
ある有名なプロゴルファーから昭和60年頃に教えられました。今から30数年前の話です。それから、一昔前まで、シャツは冬でも半袖でした。半袖でゴルフを覚えて、鍛えたわけですから、半袖がベストだったというわけです。
10年ぐらい前に、色々と調べて、テストをしてみたら、冬の防寒対策されたウェアの性能が良くなっていて、長袖のシャツも着るようになりましたが、あの頃の名残で、真冬だけです。
春に向かって、最も楽しみなのは、半袖でゴルフが出来る季節が来るということです。ゴルフは、やはり、半袖のシャツでプレーするのが気持ちが良いことに、異論があるゴルファーはいないと思います。
春でも日焼けはしますので、半袖のシャツでプレーする前には、顔だけではなく、腕にも日焼け止めを塗ります。若い頃は(いわゆる昭和時代)、男性が日焼け止めるなんて、気持ち悪いと思っていましたが、皮膚がんの予防として推奨されたのをきっかけに塗り始めると、実は、疲労を抑える効果も感じたりしたりもして、朝の習慣になっています。
「毎週、ゴルフをしているのに、真っ黒ではないのですね」
と驚かれたりしますが、日焼け止めの効果です。
朝、コースでスタート前に、半袖のシャツを着て、腕にも日焼け止めを塗る時間は、完全にゴルフの内です。その日にしなければならないこと、できればしたいこと、頭の中を整理して、ゴルフな気分を盛り上げて、スタートに備えるために、とても有効な時間なのです。
さて、梅の花の季節は、相当に寒さに強くなければ半袖でのプレーは難しいものです。半袖でゴルフをするタイミングは、いつからなのか…… 悩ましいところですが、ある程度の想定をしていれば長期予報などで判断して、ゴルフコースの予約を入れることが出来ます。
15度の壁を越えていけ!
梅どころか、桜の季節になっても、朝一から半袖は難しいと思います、と、ゴルフコースの季節に敏感なゴルファーは言うとお思います。お花見のことを考えれば、桜が満開でもまだ肌寒いことがわかります。ただ、暑い、寒いという感覚は、十人十色で、個別の感覚です。桜の季節なら、朝から半袖でOK、という人もいれば、まだ、防寒の下着を着てのゴルフだよ、という人もいます。
そういうことを全てわかった上で、強いて自分流を主張したいと思います。僕は、15度という気温に注目しています。
最高気温が、15度を超えて、天気が良く、無風であれば、お昼過ぎには半袖でのプレーが可能なのです。15度は街中では肌寒いのですが、ゴルフコースの芝生の上は照り返しなどで、気温よりもプラス数度は暖かい体感になるからです。セーターなどを着てプレーしながら、暑くなったら半袖になるというスタイルは、最高気温15度ぐらいから可能で、準備次第で、誰でも楽しむことが可能なのです。
最近は、温暖化の影響で春は早く訪れて、短期間で過ぎて行く傾向があります。僕が学生だった頃は、桜が卒業式に咲くなんてシーンはドラマか、映画の世界だけの特別なもので、入学式にも間に合わないことがよくありました。2021年は、桜の開花は平年より更に早いと予想されています。
最高気温ではなく、最低気温が15度になれば、無理をしなくとも半袖でのプレーが出来ます。ゴールデンウィークを過ぎる頃になります。ただ、数週間で、最低気温が20度になる日がやって来て、初夏になってしまうのです。もちろん、それは半袖でゴルフが出来る季節なのですけれど、暑すぎる中でのゴルフは快適だとは言えません。
ゴルフのハイシーズンと呼ばれる春と秋に、半袖で快適なプレーを堪能するのが理想です。だからこそ、15度の壁を意識して、早めに挑戦するのです。
お天気や風などのコンディションは、気まぐれです。天気予報は当たる確率が上がっていますが、100%ではありません。半袖のシャツでプレーできる可能性がある日であれば、後悔しないように準備していけば良いのです。防寒ウェアで、ダラダラと汗を流しながらするゴルフも否定はしませんが、準備万端と臨機応変で、ピンチをチャンスにできるのもゴルフの面白さです。
15度を意識して、春ゴルフをして、半袖も準備してみることがオススメです。僕の経験でいうと、晴天の梅の花と実を楽しみながら、半袖のシャツでプレーするというフライング気味に来た春をキャッチしたゴルフが、運が良ければ出来ます。
半袖なんでどうでも良いというゴルファーもいると思いますが、まさに、こういう小さい春を見つける感性が、ゴルフの決断に必要な細かい情報を見逃さないというスコアアップの底力になるのです。半袖ゴルファーになるタイミングを逃してはなりません。
そういうことを全てわかった上で、強いて自分流を主張したいと思います。僕は、15度という気温に注目しています。
最高気温が、15度を超えて、天気が良く、無風であれば、お昼過ぎには半袖でのプレーが可能なのです。15度は街中では肌寒いのですが、ゴルフコースの芝生の上は照り返しなどで、気温よりもプラス数度は暖かい体感になるからです。セーターなどを着てプレーしながら、暑くなったら半袖になるというスタイルは、最高気温15度ぐらいから可能で、準備次第で、誰でも楽しむことが可能なのです。
最近は、温暖化の影響で春は早く訪れて、短期間で過ぎて行く傾向があります。僕が学生だった頃は、桜が卒業式に咲くなんてシーンはドラマか、映画の世界だけの特別なもので、入学式にも間に合わないことがよくありました。2021年は、桜の開花は平年より更に早いと予想されています。
最高気温ではなく、最低気温が15度になれば、無理をしなくとも半袖でのプレーが出来ます。ゴールデンウィークを過ぎる頃になります。ただ、数週間で、最低気温が20度になる日がやって来て、初夏になってしまうのです。もちろん、それは半袖でゴルフが出来る季節なのですけれど、暑すぎる中でのゴルフは快適だとは言えません。
ゴルフのハイシーズンと呼ばれる春と秋に、半袖で快適なプレーを堪能するのが理想です。だからこそ、15度の壁を意識して、早めに挑戦するのです。
お天気や風などのコンディションは、気まぐれです。天気予報は当たる確率が上がっていますが、100%ではありません。半袖のシャツでプレーできる可能性がある日であれば、後悔しないように準備していけば良いのです。防寒ウェアで、ダラダラと汗を流しながらするゴルフも否定はしませんが、準備万端と臨機応変で、ピンチをチャンスにできるのもゴルフの面白さです。
15度を意識して、春ゴルフをして、半袖も準備してみることがオススメです。僕の経験でいうと、晴天の梅の花と実を楽しみながら、半袖のシャツでプレーするというフライング気味に来た春をキャッチしたゴルフが、運が良ければ出来ます。
半袖なんでどうでも良いというゴルファーもいると思いますが、まさに、こういう小さい春を見つける感性が、ゴルフの決断に必要な細かい情報を見逃さないというスコアアップの底力になるのです。半袖ゴルファーになるタイミングを逃してはなりません。
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。
ALBA 814号 最新号はこちらから!
連載