コブラからスピードゾーンアイアンが登場 〜限りなく低重心〜
限りなく低重心でありながら、トップラインにカーボンファイバーを採用したコブラのニューアイアン、スピードゾーン。独自路線を走る、コブラアイアンの魅力とは!?
配信日時: 2019年12月13日 11時00分
ワンレングスの躍進
「競合との競争はつまり、マーケットシェアに現れる数字だ。コブラのマーケットシェアが8%くらいだとして、ワンレングスもそこに含まれていると考えると、決して大きな数字ではない」とコブラの研究開発部門の責任者、トム・オルサヴスキー氏。
「それで構わない。(ワンレングスでは)我々だけが選択肢なのだから。我々がアイアンメーカーの6位以内に入っていて、さらにワンレングスを作っている唯一のメーカーとなると、他のメーカーたちの考えはこうだろう。『ああ、うまくいってないんだな』。あるいは、『自分たちが作る必要はないな』と。でもそれでいいのだ」。
ワンレングスはコブラのアイアン売り上げの半分を占める。
ここに非常に興味深い顧客からのフィードバックがある。まず、過去1年以内に、ワンレングスの購買者は若年化している。
2018年には18〜34歳未満のワンレングス使用率は11%にすぎなかったのが、1年後にはその数が倍増し22%となった。
彼らに、なぜワンレングスを選んだのかを尋ねると、23%が新しくて他と違うからと回答した(同回答は2018年には16%)。
また、19%がはっきりとブライソンが使っているからと答えた(同回答は2018年には8%しかなかった)。明らかに18年の終わりから19年初頭にかけてのブライソンの活躍が変化をもたらしている。
さらに、満足度でいうと、2018年には73.6点(100が満点)だったのが、2019年には前作について87点をつけている。
なかでも元テーラーメイドとキャロウェイユーザからの満足度が高く、元ピンとタイトリストユーザーもワンレングスを好んではいるものの、前の二者に比べると支持率は少し下がる。
データの提供元がコブラであることを差し引いても、いくつか明言できることがある。
まず、F7ワンレングスの登場以来、毎年満足度を上げていることから、コブラはワンレングスを進化させているということ。
次に、ワンレングスの購入者が若年化しているということから、ワンレングスが初心者の味方だというイメージが浸透しているということ。
ワンレングスは未だにニッチ商品であるが、コブラにとってそのニッチは非常に大きいものだ。
オルサヴスキー氏は言う。「問題は、もし競合が現れたらどうなるかということ。ワンレングスのコンセプトの正当性を証明する助けになって、需要を増やすことになるのか。あるいは、シェアを奪われるのか」。
だがそこには大きな壁がそびえている。
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