プロギアの『egg アイアン』ってどんなクラブ?
ロマン派ゴルフ作家、ゴルフエッセイスト、ヴィクトリアゴルフのショップ店員、ALBA編集部のギア担当など、専門家が話題のギアをズバッと解説!
配信日時: 2019年11月22日 08時00分
「歴代最高の『egg アイアン』を体感せよ!」 by ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家の篠原です。今回は『egg アイアン』のお話です。
<試打スペック>
番手 6番〜9番、PW、A、As、S/シャフト M-43(Sフレックス相当)
ぶっ飛びアイアンといえば、『egg アイアン』というゴルファーがいるほど、ぶっ飛びアイアンの元祖というイメージが定着しています。素晴らしいことなのですが、こういうイメージはマイナスになることもよくあります。飛んで当たり前というイメージは、打つ前からハードルが上がった状態で評価されるからです。
2019年は、完成度が高いぶっ飛びアイアンが市場にいくつも出ましたので、『egg アイアン』は辛いだろうなぁ、と密かに同情していました。新しい『egg』シリーズでウッド系はビジュアルがかなり変わり、プロギアらしい「渋さ」も加わってカッコイイのですが、新しい『egg アイアン』は、そこまでの変化がなく、むしろ、今までの『egg アイアン』の延長にあるような印象だったことも、心配する要因になりました。
そういう事情で、当初は『egg アイアン』は試打しないつもりでした。しかし、次々に耳に入ってくるのです。『egg アイアン』は凄い、半端なく飛ぶ……慌てて試打することにして、フルセットをお借りしてコースに行きました。
最初にビックリしたのは、打音と打ち応えです。過去に打ったことがある全てのポケットキャビティアイアンの中で、『egg アイアン』の打音はベスト3に入ります。澄んだ良い打音は、マッスルバックのアイアンのように快感で、やや大きめの音量も心地良いのです。そして、初速感はあるのですけれど、打ち応えは軟らかめで、抜けるようです。機能とは直結しない部分ですが、打音と打ち応えだけでも合格だと思ってしまいました。
飛距離も強烈です。普段より2番手は、何ら苦労せずに飛びます。そして、経験したことがないほどの高弾道です。球筋はややドローですが、引っかかる感じは一切ありません。同じボールをオートマチックで打てるのが、『egg アイアン』です。曲げようとしても、ほとんど曲がらずに、同じ弾道で飛んでいいきます。トップ目に打っても、薄めに当たっても、左右に打点がブレても、ほとんど影響しない程度です。『egg アイアン』はやさしいです。
ぶっ飛びアイアンにありがちな落ちてからランが出て、計算ができないということも僕の場合はありませんでした。『egg アイアン』は、誰でも使えるアイアンだということですけど、僕のヘッドスピードの40m/秒ぐらいがちょうど良いように感じました。ヘッドスピードが速すぎると、スピン性能が落ちて、適切であればそれなりにスピンがかかるのだと推測します。
『egg アイアン』のショートアイアンは、しっかりとスピンがかかり、ミドルアイアンもそれなりにスピンがかかりました。計算できないという感じではありませんでした。『egg アイアン』は、ぶっ飛びアイアンの王道をいくクラブです。飛距離不足に悩んでいるゴルファーで、やさしいアイアンを求めているゴルファーには、強くオススメします。
ぶっ飛びアイアンの何割かは、アイアンとしての難易度が高いのです。一発の飛びはあっても、アベレージではミスショットとの差が大きくてスコアを落としてしまうのです。『egg アイアン』に、そういうような心配は不要です。
ぶっ飛びアイアンを試打していて、初めて購入を考えました。とにかく楽だったからです。強いて『egg アイアン』に問題点があるとすると、微妙な距離感を打ち分けるのは苦手なところです。距離を落とそうとしても、フルショットと同じ所までボールが飛んでしますのです。これは多くのゴルファーにとっては、たぶん、プラスポイントでマイナスとは感じないでしょう。
新しい『egg アイアン』は、名器と呼ばれるものが含まれる歴代の『egg アイアン』の中でも、最も完成度が高いアイアンです。
<試打スペック>
番手 6番〜9番、PW、A、As、S/シャフト M-43(Sフレックス相当)
ぶっ飛びアイアンといえば、『egg アイアン』というゴルファーがいるほど、ぶっ飛びアイアンの元祖というイメージが定着しています。素晴らしいことなのですが、こういうイメージはマイナスになることもよくあります。飛んで当たり前というイメージは、打つ前からハードルが上がった状態で評価されるからです。
2019年は、完成度が高いぶっ飛びアイアンが市場にいくつも出ましたので、『egg アイアン』は辛いだろうなぁ、と密かに同情していました。新しい『egg』シリーズでウッド系はビジュアルがかなり変わり、プロギアらしい「渋さ」も加わってカッコイイのですが、新しい『egg アイアン』は、そこまでの変化がなく、むしろ、今までの『egg アイアン』の延長にあるような印象だったことも、心配する要因になりました。
そういう事情で、当初は『egg アイアン』は試打しないつもりでした。しかし、次々に耳に入ってくるのです。『egg アイアン』は凄い、半端なく飛ぶ……慌てて試打することにして、フルセットをお借りしてコースに行きました。
最初にビックリしたのは、打音と打ち応えです。過去に打ったことがある全てのポケットキャビティアイアンの中で、『egg アイアン』の打音はベスト3に入ります。澄んだ良い打音は、マッスルバックのアイアンのように快感で、やや大きめの音量も心地良いのです。そして、初速感はあるのですけれど、打ち応えは軟らかめで、抜けるようです。機能とは直結しない部分ですが、打音と打ち応えだけでも合格だと思ってしまいました。
飛距離も強烈です。普段より2番手は、何ら苦労せずに飛びます。そして、経験したことがないほどの高弾道です。球筋はややドローですが、引っかかる感じは一切ありません。同じボールをオートマチックで打てるのが、『egg アイアン』です。曲げようとしても、ほとんど曲がらずに、同じ弾道で飛んでいいきます。トップ目に打っても、薄めに当たっても、左右に打点がブレても、ほとんど影響しない程度です。『egg アイアン』はやさしいです。
ぶっ飛びアイアンにありがちな落ちてからランが出て、計算ができないということも僕の場合はありませんでした。『egg アイアン』は、誰でも使えるアイアンだということですけど、僕のヘッドスピードの40m/秒ぐらいがちょうど良いように感じました。ヘッドスピードが速すぎると、スピン性能が落ちて、適切であればそれなりにスピンがかかるのだと推測します。
『egg アイアン』のショートアイアンは、しっかりとスピンがかかり、ミドルアイアンもそれなりにスピンがかかりました。計算できないという感じではありませんでした。『egg アイアン』は、ぶっ飛びアイアンの王道をいくクラブです。飛距離不足に悩んでいるゴルファーで、やさしいアイアンを求めているゴルファーには、強くオススメします。
ぶっ飛びアイアンの何割かは、アイアンとしての難易度が高いのです。一発の飛びはあっても、アベレージではミスショットとの差が大きくてスコアを落としてしまうのです。『egg アイアン』に、そういうような心配は不要です。
ぶっ飛びアイアンを試打していて、初めて購入を考えました。とにかく楽だったからです。強いて『egg アイアン』に問題点があるとすると、微妙な距離感を打ち分けるのは苦手なところです。距離を落とそうとしても、フルショットと同じ所までボールが飛んでしますのです。これは多くのゴルファーにとっては、たぶん、プラスポイントでマイナスとは感じないでしょう。
新しい『egg アイアン』は、名器と呼ばれるものが含まれる歴代の『egg アイアン』の中でも、最も完成度が高いアイアンです。
コメンテータープロフィール
篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。