“秋の新作モデル”ツアープロの投入状況は?【ドライバー編】
“秋の新作モデル”ツアープロの投入状況は?【ドライバー編】
所属 ALBA Net編集部
標 英俊 / Hidetoshi Shimegi
配信日時: 2015年10月28日 05時34分
例年9月から年末にかけては各ゴルフメーカーが新作を発表・発売するタイミングで1年を通しての“新ギア最盛期”。大手メーカーが注力する新作モデルが出揃ってきているが、国内男女ツアーでは発売に先駆けて多くのプロがテストを重ね、フィーリングの合ったモデルは早々に実戦投入されるが、新ドライバーの現在までのプロ使用状況をまとめてみた。(※実戦投入プロは1試合以上使用した選手)
【ダンロップスポーツ】
XXIO9ドライバー(→写真はこちら) ※2015年12月5日発売予定
NEWS⇒“軌道は力だ。”自然にヘッドが加速する『ゼクシオナイン』登場!
<実戦投入プロ>
山下和宏、冨山聡、平本穏、塚田陽亮、吉田弓美子、青木瀬令奈 ほか
10月初頭から男女ツアーの多くのプロが実戦投入している『ゼクシオナイン』。男子プロでは山下和宏、冨山聡は前作『ゼクシオエイト』からの移行となるが、『スリクソンZシリーズ』を使用していた平本穏、塚田陽亮が早々に切り替えたのは驚きだろう。平本は初投入となった「HONMA TOURWORLD CUP AT TROPHIA GOLF」で自身初の首位発進。「打った感触がラフにいったかなというボールがフェアウェイに残ってくれた。エイトを上回る信頼感があるので、急ですが変えました」と新たな武器の実力を絶賛していた。
今作は“重さを速さに”がキャッチコピー。スイングを変えなくてもヘッドスピードアップを可能にしたという触れ込みだが、現役を引退した元賞金女王・古閑美保は実際に使用し「現役時代はヘッドスピードが42m/sだった。今はトレーニングもしていないし、ゴルフも月1ですが、2.0m/s速くなった」と驚いたという
【ブリヂストンスポーツ】
JGRドライバー(→写真はこちら) ※2015年10月23日発売
NEWS⇒近藤共弘が340ヤードドライブ!? BSの新作“JGR”の進化とは?
<実戦投入プロ>
近藤共弘、宮本勝昌、宮里優作、宮里聖志 ほか
2013年に大幅なデザインチェンジを施し、好評を博した『GR ドライバー』の後継モデルとして登場した『JGR ドライバー』。「ブリヂストンオープン」では契約プロの多くが実戦投入。広告塔となっている近藤共弘は、フォローの状況ながら340ヤードのビッグドライブを披露するなど“宣伝部長”として性能の高さを証明した。また継続使用している宮里聖志は「あっ!ミスだな!と思ったときも耐えてくれる」とミスヒットへの寛容性に信頼感を持っているという。
『J715』『J815』をエースドライバーとして使用している選手が多いため、継続使用は不確定だが、2013年は『GRドライバー』で宮里優作が悲願の初優勝、2014年は『J715ドライバー』で近藤共弘が3年半ぶりとなる勝利、そして今季は『J815ドライバー』で片岡大育、西山ゆかりが初優勝と、ブリヂストンの新クラブ登場後には、必ず契約選手の優勝に貢献しているだけに『JGRドライバー』も優勝をもたらす“打ち出の小槌”となるかもしれない。
【ヤマハゴルフ】
RMX116・RMX216ドライバー(→写真はこちら) ※2015年10月23日発売
NEWS⇒“コンセプト開発・藤田寛之”フルモデルチェンジした『新RMX』
<実戦投入プロ>
藤田寛之、葭葉ルミ
3代目となる新“RMX”のキャッチコピーは「コンセプト開発・藤田寛之」。その藤田は「フジサンケイクラシック」から『RMX116ドライバー』を投入している。テスト数値が自身の思い描いたところを超えなければ使用を決断しないという藤田だが「今回のヘッドは打ったときのフィーリングでパワーロスがない」と進化を実感している。
まだ実戦投入はしていないものの、もう一人のYAMAHA看板プロの谷口徹も「テストしたときに3回打ってみて、計測器が壊れているかと思った。キャリーで280ヤードを越えた」と驚きの飛距離を計測しただけに使用も近いかもしれない。国内女子ツアーでは葭葉ルミが「スタンレーレディス」から使用し「良い感じです。ランが良く出てくれます」と好感触を得ている。
【キャロウェイゴルフ】
BIG BERTHA ALPHA 816 ダブルダイヤモンド ドライバー(→写真はこちら)※2015年10月16日発売
NEWS⇒キャロウェイが“2つの新BIG BERTHA”を投入!
<実戦投入プロ>
石川遼、上田桃子、藤田光里
「ANAオープン」から「東海クラシック」までの国内ツアー3試合連続出場を果たした石川遼が第2戦「ダイヤモンドカップ」から実戦投入開始。前週「ANAオープン」では『BIG BERTHA ALPHA』で優勝を勝ち取ったが、飛距離アップを目指すため積極的にテストを始めた。90g台の『Tour AD DI』を挿した『BIG BERTHA ALPHA 816 ダブルダイヤモンド』の総重量は約350gと“超重量級”。「エースクラブも一緒にアメリカに持って行きますが、基本的には今週使っていたクラブを使うつもりです。ただドライバーは今の90gより10g軽い80gのシャフトを使うのもありかもしれない。シャフトとヘッドのマッチングを考えたら持っていくのもありかな」と語り、米ツアー開幕戦へと向かっていった。
女子ツアーでは上田桃子が「マンシングウェアレディース東海クラシック」からいち早く投入。キャロウェイクラブ担当によれば「彼女がこんなに早く変えるのは珍しい」とのこと。「スタンレーレディス」から藤田光里も使用を始めている。
【テーラーメイド】
M-1 ドライバー(→写真はこちら) ※2015年12月発売予定
NEWS⇒J・デイがぞっこん 米国PGAで話題の“M”は日本ツアーにも
<実戦投入プロ>
ジェイソン・デイ、李京勲、小田龍一、竹谷佳孝、塩見好輝 ほか
今季「全米プロゴルフ選手権」優勝など大きく飛躍を遂げたジェイソン・デイがPGAツアープレーオフシリーズ第3戦「BMW選手権」で投入即勝利を挙げた一因となった『M-1 ドライバー』。白と黒のツートンカラーの特徴的なクラウンに、バックフェースには2種類の調整機能が備わっているテーラーメイドの新作は国内ツアーで活躍するテーラーメイド契約選手も軒並み切り替えを図っている。
各選手が驚きを持って新クラブを受け止めており、竹谷佳孝が「結構ハード目のスペックで作ったけど、ボールが浮いてくれる。スピン量は減っているのにボールが浮くので飛距離がかなり出ている。前の(R15)より少しつかまる感じはする」、塩見好輝が「今までのドライバーで一番良い」と高い評価を口にしている。国内ツアーでは李京勲が「HONMA TOURWORLD CUP AT TROPHIAGOLF」で勝利。「『M1 ドライバー』に替えて、飛距離が15〜20 ヤード近く伸びました。その飛距離をアドバンテージに、他のショットでも思い切って振っていけたので最後まで攻めのゴルフができ、今回の勝利に繋がりました」と貢献度の高さをアピールしていた。
上記の5モデル以外にも、コブラの新作「KING LTD シリーズ(→詳細記事はこちら)」や、まだ国内未発表ながらプロのテストが始まっている“青クラウン”のナイキ「Vapor Fly ドライバー」など注目クラブは多く、ミズノも新作ドライバーを年内には発表する可能性が高い。今後も新クラブ動向が気になるところだ。
【ダンロップスポーツ】
XXIO9ドライバー(→写真はこちら) ※2015年12月5日発売予定
NEWS⇒“軌道は力だ。”自然にヘッドが加速する『ゼクシオナイン』登場!
<実戦投入プロ>
山下和宏、冨山聡、平本穏、塚田陽亮、吉田弓美子、青木瀬令奈 ほか
10月初頭から男女ツアーの多くのプロが実戦投入している『ゼクシオナイン』。男子プロでは山下和宏、冨山聡は前作『ゼクシオエイト』からの移行となるが、『スリクソンZシリーズ』を使用していた平本穏、塚田陽亮が早々に切り替えたのは驚きだろう。平本は初投入となった「HONMA TOURWORLD CUP AT TROPHIA GOLF」で自身初の首位発進。「打った感触がラフにいったかなというボールがフェアウェイに残ってくれた。エイトを上回る信頼感があるので、急ですが変えました」と新たな武器の実力を絶賛していた。
今作は“重さを速さに”がキャッチコピー。スイングを変えなくてもヘッドスピードアップを可能にしたという触れ込みだが、現役を引退した元賞金女王・古閑美保は実際に使用し「現役時代はヘッドスピードが42m/sだった。今はトレーニングもしていないし、ゴルフも月1ですが、2.0m/s速くなった」と驚いたという
【ブリヂストンスポーツ】
JGRドライバー(→写真はこちら) ※2015年10月23日発売
NEWS⇒近藤共弘が340ヤードドライブ!? BSの新作“JGR”の進化とは?
<実戦投入プロ>
近藤共弘、宮本勝昌、宮里優作、宮里聖志 ほか
2013年に大幅なデザインチェンジを施し、好評を博した『GR ドライバー』の後継モデルとして登場した『JGR ドライバー』。「ブリヂストンオープン」では契約プロの多くが実戦投入。広告塔となっている近藤共弘は、フォローの状況ながら340ヤードのビッグドライブを披露するなど“宣伝部長”として性能の高さを証明した。また継続使用している宮里聖志は「あっ!ミスだな!と思ったときも耐えてくれる」とミスヒットへの寛容性に信頼感を持っているという。
『J715』『J815』をエースドライバーとして使用している選手が多いため、継続使用は不確定だが、2013年は『GRドライバー』で宮里優作が悲願の初優勝、2014年は『J715ドライバー』で近藤共弘が3年半ぶりとなる勝利、そして今季は『J815ドライバー』で片岡大育、西山ゆかりが初優勝と、ブリヂストンの新クラブ登場後には、必ず契約選手の優勝に貢献しているだけに『JGRドライバー』も優勝をもたらす“打ち出の小槌”となるかもしれない。
【ヤマハゴルフ】
RMX116・RMX216ドライバー(→写真はこちら) ※2015年10月23日発売
NEWS⇒“コンセプト開発・藤田寛之”フルモデルチェンジした『新RMX』
<実戦投入プロ>
藤田寛之、葭葉ルミ
3代目となる新“RMX”のキャッチコピーは「コンセプト開発・藤田寛之」。その藤田は「フジサンケイクラシック」から『RMX116ドライバー』を投入している。テスト数値が自身の思い描いたところを超えなければ使用を決断しないという藤田だが「今回のヘッドは打ったときのフィーリングでパワーロスがない」と進化を実感している。
まだ実戦投入はしていないものの、もう一人のYAMAHA看板プロの谷口徹も「テストしたときに3回打ってみて、計測器が壊れているかと思った。キャリーで280ヤードを越えた」と驚きの飛距離を計測しただけに使用も近いかもしれない。国内女子ツアーでは葭葉ルミが「スタンレーレディス」から使用し「良い感じです。ランが良く出てくれます」と好感触を得ている。
【キャロウェイゴルフ】
BIG BERTHA ALPHA 816 ダブルダイヤモンド ドライバー(→写真はこちら)※2015年10月16日発売
NEWS⇒キャロウェイが“2つの新BIG BERTHA”を投入!
<実戦投入プロ>
石川遼、上田桃子、藤田光里
「ANAオープン」から「東海クラシック」までの国内ツアー3試合連続出場を果たした石川遼が第2戦「ダイヤモンドカップ」から実戦投入開始。前週「ANAオープン」では『BIG BERTHA ALPHA』で優勝を勝ち取ったが、飛距離アップを目指すため積極的にテストを始めた。90g台の『Tour AD DI』を挿した『BIG BERTHA ALPHA 816 ダブルダイヤモンド』の総重量は約350gと“超重量級”。「エースクラブも一緒にアメリカに持って行きますが、基本的には今週使っていたクラブを使うつもりです。ただドライバーは今の90gより10g軽い80gのシャフトを使うのもありかもしれない。シャフトとヘッドのマッチングを考えたら持っていくのもありかな」と語り、米ツアー開幕戦へと向かっていった。
女子ツアーでは上田桃子が「マンシングウェアレディース東海クラシック」からいち早く投入。キャロウェイクラブ担当によれば「彼女がこんなに早く変えるのは珍しい」とのこと。「スタンレーレディス」から藤田光里も使用を始めている。
【テーラーメイド】
M-1 ドライバー(→写真はこちら) ※2015年12月発売予定
NEWS⇒J・デイがぞっこん 米国PGAで話題の“M”は日本ツアーにも
<実戦投入プロ>
ジェイソン・デイ、李京勲、小田龍一、竹谷佳孝、塩見好輝 ほか
今季「全米プロゴルフ選手権」優勝など大きく飛躍を遂げたジェイソン・デイがPGAツアープレーオフシリーズ第3戦「BMW選手権」で投入即勝利を挙げた一因となった『M-1 ドライバー』。白と黒のツートンカラーの特徴的なクラウンに、バックフェースには2種類の調整機能が備わっているテーラーメイドの新作は国内ツアーで活躍するテーラーメイド契約選手も軒並み切り替えを図っている。
各選手が驚きを持って新クラブを受け止めており、竹谷佳孝が「結構ハード目のスペックで作ったけど、ボールが浮いてくれる。スピン量は減っているのにボールが浮くので飛距離がかなり出ている。前の(R15)より少しつかまる感じはする」、塩見好輝が「今までのドライバーで一番良い」と高い評価を口にしている。国内ツアーでは李京勲が「HONMA TOURWORLD CUP AT TROPHIAGOLF」で勝利。「『M1 ドライバー』に替えて、飛距離が15〜20 ヤード近く伸びました。その飛距離をアドバンテージに、他のショットでも思い切って振っていけたので最後まで攻めのゴルフができ、今回の勝利に繋がりました」と貢献度の高さをアピールしていた。
上記の5モデル以外にも、コブラの新作「KING LTD シリーズ(→詳細記事はこちら)」や、まだ国内未発表ながらプロのテストが始まっている“青クラウン”のナイキ「Vapor Fly ドライバー」など注目クラブは多く、ミズノも新作ドライバーを年内には発表する可能性が高い。今後も新クラブ動向が気になるところだ。