スピース談“ゴルフのMRI”!3次元スイング解析「GEARS」って?
スピース談“ゴルフのMRI”!3次元スイング解析「GEARS」って?
所属 ALBA Net編集部
標 英俊 / Hidetoshi Shimegi
配信日時: 2015年7月29日 05時06分
PGAツアーで注目を集めている3次元スイング解析システム「GEARS(ギアーズ)」をご存知だろうか?アドレスからフォロースルーまでのクラブの動きとスイングフォームをモーションキャプチャにより3次元で計測、解析でき、米国男女トップ選手のリッキー・ファウラー、イアン・ポールター、レクシー・トンプソンらが自身のスイングデータ計測に活用し、ジョーダン・スピースが“GEARSはゴルフスイングのMRIだ!”と評したシステムだ。米国のコブラプーマ、ナイキゴルフでも導入されているという。
スナップ式のマウントを身体、クラブに装着し、8つのカメラで撮影すること(※最低3機あれば計測可能)でスイングのありとあらゆる動きを解析できる同システム。一見してみると大掛かりな装置(←装置写真)のようだが、屋外でも1時間程度あれば設置することができるなど“意外と”簡便であるといった印象を受けた。
スイング軌跡はもとより、解析項目はシャフトしなりをはじめ、インパクト時の打点別ロフト角など多方面におよぶ。1度のスイングに対し、1秒間に600枚以上のデータ解析を行い、グリップとヘッドも計測対象となるのでシャフトしなりも含めてのスイングにおける重要な動きを解析できるというのだ。
低速度で取得したスイングデータのギャップを埋めた推定値(※計測した各スイングポイントの間、計測していない範囲をアルゴリズムで補完したもの)ではなく、“計測値”であることが「GEARS」の売りであろう。
ここまで詳細なスイング解析は、トッププロ、もしくはスイングが安定したアスリートゴルファーくらいまでしか必要ないのでは?と感じる人もいるかもしれないが、スピースが“MRI”と評したように、現時点での自身のクセや、やりがちなミスを個人の主観ではなく、目に見える“カルテ”として残せることはアベレージの成長にも大きな効果をもたらすだろう。そのデータをスマートフォンに保存できるとすれば、“転院(=教えてもらうコーチを変更)”しても、適切な診察を続けていくことができる。
日本では今後普及を促す動きが出始めたばかりで、解析データをスマートフォンで持つためのアプリなどは当然まだないのだが、すべてのアマチュアゴルファーが自身のスイングカルテを持ち歩く時代が近い将来訪れるかもしれない。
スナップ式のマウントを身体、クラブに装着し、8つのカメラで撮影すること(※最低3機あれば計測可能)でスイングのありとあらゆる動きを解析できる同システム。一見してみると大掛かりな装置(←装置写真)のようだが、屋外でも1時間程度あれば設置することができるなど“意外と”簡便であるといった印象を受けた。
スイング軌跡はもとより、解析項目はシャフトしなりをはじめ、インパクト時の打点別ロフト角など多方面におよぶ。1度のスイングに対し、1秒間に600枚以上のデータ解析を行い、グリップとヘッドも計測対象となるのでシャフトしなりも含めてのスイングにおける重要な動きを解析できるというのだ。
低速度で取得したスイングデータのギャップを埋めた推定値(※計測した各スイングポイントの間、計測していない範囲をアルゴリズムで補完したもの)ではなく、“計測値”であることが「GEARS」の売りであろう。
ここまで詳細なスイング解析は、トッププロ、もしくはスイングが安定したアスリートゴルファーくらいまでしか必要ないのでは?と感じる人もいるかもしれないが、スピースが“MRI”と評したように、現時点での自身のクセや、やりがちなミスを個人の主観ではなく、目に見える“カルテ”として残せることはアベレージの成長にも大きな効果をもたらすだろう。そのデータをスマートフォンに保存できるとすれば、“転院(=教えてもらうコーチを変更)”しても、適切な診察を続けていくことができる。
日本では今後普及を促す動きが出始めたばかりで、解析データをスマートフォンで持つためのアプリなどは当然まだないのだが、すべてのアマチュアゴルファーが自身のスイングカルテを持ち歩く時代が近い将来訪れるかもしれない。