まずは『iアイアン』だが、1月の発表会では“Gシリーズ好調”につき、iシリーズはGシリーズの枠組みに統合する戦略が発表されていた。だが現状のラインナップのなかのツアーモデル『S55 アイアン』とアベレージモデル『G30 アイアン』の中間、操作性を求める中・上級アマチュアゴルファー向けのアイアンとして、国内外のピン契約女子プロの多くが使用している『iアイアン』は“残した”格好だ。
“iシリーズ”の継承モデルとなる新iアイアンだが、フェース素材を変更し、軽量431ソフトステンレスを採用。この素材の高強度という特徴から最適重量配分を可能になり、エラストマー素材の新型CTPを深く低く配置することで前作比で約10%深重心になったことで“球の上がりやすさ”が高まっているという。新型CTPは前作まではフェースを動かさない=ブレを抑えるために硬いものを入れていたが、今回は柔らかいものを採用し、フェース下部に当たったとしてもミスヒット時の“嫌な打感”が残さない設計にしており、打感の良さもさらに向上させてきた。
また『S55 アイアン』よりもソールは幅広になっているので寛容性があり、操作性のなかにやさしさを求めるゴルファーに適したモデルとなっている。
塚田は「まず驚いたのは飛距離が出る。球が強くなるだけでなく高さも出る。僕で0.7〜0.8番手くらい伸びた印象です。見た目は前回の『iアイアン』よりシャープになって、いま使っている『S55 アイアン』に近づいたので違和感なく使えそうです。投入を考えています」と好評価。テストを行い、数字を見たところ「イケるな」と感じたという。
永野は「今は『S55 アイアン』と使っていますが、『iアイアン』を初めて打って、見た目は安心感がありながらターゲットに構えやすく、球も上がりやすい。距離も安定していますね。最近のツアーのコースセッティングはシビアなピンポジションだったりするので、その点で高い球でピンをデッドに狙っていけるアイアンだと思います」とテストを行って検討を考えているという。
『iアイアン』は国内女子ツアーでは既に実戦投入されており、「サマンサタバサレディース」では前田陽子が投入後即優勝。また一ノ瀬優希、鈴木愛も試合で使用を開始している。幸先よいスタートとなった『iアイアン』は今後男女ツアーでも注目のクラブといえるだろう。
続いてはアイアンのもう一機種の『G MAXアイアン』。永野はこのアイアンを打った際にものすごい飛距離が飛び出した…(2へ続く)
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【発表会潜入!PING編(2)】男子プロが投入を検討するアベレージモデル『G MAXアイアン』