【記者の目】ゼロスリクソンが生み出す!? 稲森佑貴、驚異のサイドスピン“ゼロ”
【記者の目】ゼロスリクソンが生み出す!? 稲森佑貴、驚異のサイドスピン“ゼロ”
配信日時: 2018年10月15日 07時45分
<日本オープン 最終日◇14日◇横浜カントリークラブ(7,257ヤード・パー71)>
国内最強の称号をかけた戦い、「日本オープン」。トータル11アンダー・単独首位から出た稲森佑貴がツアー初優勝を挙げた。稲森はこの日5バーディ・2ボギーの「68」をマーク。2打差をつけて、悲願の初優勝とビッグタイトルを手に入れた。
一番獲りたい試合であるゆえ、緊張は当然。8番までは表情が硬かったが、9番の長いバーディを決めて落ち着いた。そして、どれだけ緊張しようとも、FWキープ率にはまったく影響がなかった。最終日は圧巻の100%を記録、4日間で86.67%とダントツの1位だが、すでに本人の意識はそこから卒業していた。
「今はFWキープの意識は持ってないです。昔は確かに持ってましたが、今は結果としてそうなっているだけ。とにかく振り切らないといけない。合わせに行かず、しっかりと振り抜いて叩くことがFWキープにつながっています」(稲森佑貴)
フジクラのツアー担当・飯田氏によれば、飛距離アップを求めている「叩けるシャフト」を求めて『エボIV』に替えたこと、ヘッドをゼロから設計を見直した“ゼロ・スリクソン”こと『Z585』に替えたことが、好結果につながっているという。
⇒スリクソン『Z85』シリーズのマニアック試打レポ
「元々『初代エボ』ユーザーでなかなか他を試す機会がなかったのですが、昨オフにトレーニングをして、飛距離アップのためにもう少し叩けるシャフトがないかと相談を受けて『エボIV』に替えました。当時の『ゼクシオテン』でも伸びたのですが、9月から『Z585』にヘッドが替わってさらに伸びました。
トラックマン計測でキャリーが10〜15ヤード伸び、本人も叩いてもブレず、狙った方向に打ちやすいとのこと。ダウンスイングでヘッドの位置がわかりやすく、コントロールしやすい点がお気に入りです。稲森プロは【試合で使ってみないとわからない】と、クラブは思い切ってテストしてみるタイプの選手です。
開幕戦ではウッド、UT類はすべて『XXIO』だったのに、今はすべて『New SRIXON』になっています。ドライバーのトラックマン計測をしていても、たびたび【サイドスピンゼロ】ということがあるくらい曲がらない選手で、日本オープン最終日も一度もFWを外すことなく優勝しました」(フジクラ・飯田氏)
弾道計測器の誤作動なら話は分かるが、まさかのトラックマン計測で【サイドスピンゼロ】を連発するとは……。ちなみに、稲森自身は“ゼロ・スリクソン”のヘッドについて「他の契約プロが飛ばしていたのがきっかけで替えましたが、格段に安定性がアップしました」と語っている。
Text/Mikiro Nagaoka
国内最強の称号をかけた戦い、「日本オープン」。トータル11アンダー・単独首位から出た稲森佑貴がツアー初優勝を挙げた。稲森はこの日5バーディ・2ボギーの「68」をマーク。2打差をつけて、悲願の初優勝とビッグタイトルを手に入れた。
一番獲りたい試合であるゆえ、緊張は当然。8番までは表情が硬かったが、9番の長いバーディを決めて落ち着いた。そして、どれだけ緊張しようとも、FWキープ率にはまったく影響がなかった。最終日は圧巻の100%を記録、4日間で86.67%とダントツの1位だが、すでに本人の意識はそこから卒業していた。
「今はFWキープの意識は持ってないです。昔は確かに持ってましたが、今は結果としてそうなっているだけ。とにかく振り切らないといけない。合わせに行かず、しっかりと振り抜いて叩くことがFWキープにつながっています」(稲森佑貴)
フジクラのツアー担当・飯田氏によれば、飛距離アップを求めている「叩けるシャフト」を求めて『エボIV』に替えたこと、ヘッドをゼロから設計を見直した“ゼロ・スリクソン”こと『Z585』に替えたことが、好結果につながっているという。
⇒スリクソン『Z85』シリーズのマニアック試打レポ
「元々『初代エボ』ユーザーでなかなか他を試す機会がなかったのですが、昨オフにトレーニングをして、飛距離アップのためにもう少し叩けるシャフトがないかと相談を受けて『エボIV』に替えました。当時の『ゼクシオテン』でも伸びたのですが、9月から『Z585』にヘッドが替わってさらに伸びました。
トラックマン計測でキャリーが10〜15ヤード伸び、本人も叩いてもブレず、狙った方向に打ちやすいとのこと。ダウンスイングでヘッドの位置がわかりやすく、コントロールしやすい点がお気に入りです。稲森プロは【試合で使ってみないとわからない】と、クラブは思い切ってテストしてみるタイプの選手です。
開幕戦ではウッド、UT類はすべて『XXIO』だったのに、今はすべて『New SRIXON』になっています。ドライバーのトラックマン計測をしていても、たびたび【サイドスピンゼロ】ということがあるくらい曲がらない選手で、日本オープン最終日も一度もFWを外すことなく優勝しました」(フジクラ・飯田氏)
弾道計測器の誤作動なら話は分かるが、まさかのトラックマン計測で【サイドスピンゼロ】を連発するとは……。ちなみに、稲森自身は“ゼロ・スリクソン”のヘッドについて「他の契約プロが飛ばしていたのがきっかけで替えましたが、格段に安定性がアップしました」と語っている。
Text/Mikiro Nagaoka