スピースとトーマスが同じロフト構成。若きバケモノは4本ウェッジでより攻撃的!?
PCM編集長(以下、P編) 「私はアプローチが苦手だから、イマイチ興味を惹かれないんだよね。ウェッジは全般に苦手だから」
PCM筒康博(以下、P筒) 「これは興味深い。ヘッドスピードが50m/sオーバーのバケモノたちばかりですが、結果を出しているプロに関しては非常に興味があります」
筆者 「今季メジャーを獲っている2人の若きバケモノ、ジャスティン・トーマスとジョーダン・スピースが2人ともよく似た4本の『ボーケイSM6』を採用していますよね。これを見ると、ウェッジ4本体制に俄然興味が沸いてきますね」
筆者 「ウェッジというと、パーセーブするための守りのクラブだと思うんですよ。だから、4本ウェッジって、守りを厚く固めている印象なんですが、筒さんはどう見ます?」
セットのPWより単品ウェッジの方がスピンが多いけど…
P筒 「当然、スピン量が多くなるので、そういう声は確かに聞きますね。でも、それもあっての【46度】という選択なんだと思います。例えば、『718MB』を使うトーマス選手ですが、米国の『718MB』はロフトが日本仕様より1度寝ていて、7番でロフト35度なんですね。『718CB』も同じロフト構成で、PWが47度なんです。もちろん、プロは好みどおりのロフトに調整ができますが、ノーマルの47度のPWを使うと仮定すれば、『ボーケイSM6』のスピンが効いた46度は同じ距離になるという計算が成り立ちます」
P編 「なるほどね。同じ距離だけど、スピン量は『ボーケイSM6』の方が多くて止めやすいと」
P筒 「それだけじゃなくて、形状もあると思うんです。通常ならPWという番手でそこまでフェースを開いたりすることはないと思われるかもしれませんが、ラフからは引っかけを防ぐためにやや開いて使うケースも多いはず。その時にセットのPWと『ボーケイSM6』のどちらが開きやすくて出球の左右ズレが減らせるか?もあるでしょう。PGAツアーはどんどんディスタンスゲーム化していて、トーマス選手なんかはラフに入ることもお構いなしでドライバーで距離を出しに来ますよね。そういったラフに入ったケースでも、厳しいピン位置に止めなくちゃいけない。セットのPWよりも、バーディチャンスに付ける回数が多いのが単品の『ボーケイSM6』の46度なんだと思います」
筆者 「攻撃的だからこそ、46度の単品ウェッジを選ぶのか。確かにそうかもしれませんね」