コースレッスンだけに特化したGEN-TEN(ゲンテン)のインストラクターが、実戦的スコアメイク術を伝授。コースレッスンエリート集団が導きだした、8つのポイントを心がけることで平均スコアアップは確実!?(撮影・福田文平)
“寄せワンでパーセーブ”、“最低でもボギー”の確率を上げるには…
どんなゴルファーでも毎ラウンド、ベストスコアを狙ってティオフを迎えるのは常。だが"もったいないミス"が重なり、「ティショットが本来の調子なら5打は縮められたなぁ…」「寄らず入らずで5打は損していたなぁ…」と、実際はベストスコア+10打でため息交じりに帰路につく日ばかり。平均スコア90台後半から110程度の"もったいないゴルファー"のために、GEN-TENのインストラクター、佐々木康生プロにショートゲームでミスしないための実戦テクを聞いた!
★【ティショットのミス撲滅で-5打】編はこちら!★クラブを上げるスピードと下ろすスピード
こんにちは、GEN-TENの佐々木です。4回に渡って牧野プロから、ティショットにおける注意点をお伝えしましたが、私からはショートゲームの実戦的なポイントを紹介したいと思います。まずはアマチュアが苦手な中途半端な距離のアプローチです。
平均スコア90台後半〜110までアベレージゴルファーであれば、ティショットで多少ミスをしたとしても、2打目で残り50ヤード付近までは持っていけると思います。そこからしっかりグリーンを捉えて、最低でもボギーで収めたい…というのが理想ですが、3打目のアプローチでザックリしてダボ以上…というのが最も悔しいケースですよね。
アベレージゴルファーのミスの要因は、クラブを上げるスピードと下ろすスピードが変わってしまうことです。ダウンスイングで急激にスピードが上がってしまうとダブりやすく、上級者は過去の成功体験の積み重ねでスイングリズムが一定に保つことができますが、失敗を重ねることで悪いリズムを身につけてしまう方も多いのが事実です。
まず意識するのは【アドレスで作ったY字をキープすること】です!
「Y字キープでバックスイングは腰の高さ」でスイングリズムが一定に!
アドレス時に両腕とシャフトで作られるYの字。これをスイング中も崩さないのがコツ
Y字の形が変わることでスイングリズムが狂いやすくなりますが、Y字キープを心がければ、自然と体の使ってテークバックする意識を持つことができます。
アベレージゴルファーが無理にコックを入れようとすると、Y字が崩れ、スピードの変化が起こりやすいため、ミスの確率が上がる
形を決めることができたら、コンパクトなスイング(小さくしっかりと振ること)を固めるのが得策です。バックスイングは手元の高さが腰までで十分。腰から腰までのハーフスイングをしっかり振り切ることができれば、50ヤードの距離感は安定していきます。
バックスイングで腰までしか上げないと届くか不安がある…と大きく上げすぎてしまう方も多いですが、アマチュアの方は自分が思っている以上にトップが高くなってしまう傾向があります。大きく上げすぎれば、その分無意識にダウンスイングで"飛ばさないように"調整し、ダウンスイングでのスピードが緩み、ミスが起きやすくなります。ハーフスイングでの50ヤードが固まってくれば、「ヒザからヒザまでの振り幅で○○ヤード」など、50ヤード以下の距離も徐々にものさしができてくるようになりますよ。
バックスイングで「大きく上げすぎた!」と思うと、無意識にダウンスイングでスピードダウンが起こる
Y字の形をキープして、バックスイングでは腰の高さ以上は上げない!これだけを必ず意識していけば、ヘッドアップなど余計な動きもそぎ落とされて、自然とスイングリズムが固まっていきますよ。
プロフィール/佐々木康生(ささき・こうせい)
GEN-TEN 東日本 専属コーチ。日本プロゴルフ協会会員ティーチングプロ /
テーラーメイド契約ティーチングプロ。広島県出身。高校までラグビーで体を鍛えたスポーツマンで、18歳からゴルフを始めるも3か月で70台でプレー。短期間での上達を聞きつけた仲間にアドバイスを求められるうちに、ティーチングの道を志し、2004年にプロ入会。情熱的なレッスンでリピーターも多い、GEN-TENの看板プロ。
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