『J715 B5 ドライバー (14年) 』の一番の特徴はフェースの「パワーミーリング」。インパクト時にボールがフェース面上でズレる割合が多いほどスピン量が増加し飛距離ロスをするが、フェース面上にミーリングを施し、インパクトでボールがフェースに食いつくことで余分なスピンを低減させるというテクノロジーを搭載した。
もうひとつは「進化したパワースリット」。クラウンの裏側に溝を入れることでインパクト時のたわみを最大化させるテクノロジーでヒットした「XドライブGR」から搭載されていたが、クラウンからトゥ・ヒールまでスリットが伸びたことにより、さらなる高弾道・高初速を実現した。強風に負けずに自分の思い通りのショットが打てたのは、ギアの性能に助けられた部分も大いにあっただろう。
持ち前の飛距離を活かせるドライバーに、グリーン周りでもしっかりボールを止められる、スピン性能の高い『TOUR B330S (14年) 』を組み合わせることで、葛城の早いグリーンを攻略した渡邉は、参加した全選手の中で唯一オーバーパーを打たなかった。渡邉のツアー2勝目に大きく貢献した2つのギア。一度この組み合わせでラウンドをすれば好結果が生まれるかもしれない。