プロも使用する、16年目の『ゼクシオ』
text by kazuhiro koyama
配信日時: 2016年6月10日 05時54分
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プロも使用する、16年目の『ゼクシオ』
プロも使用する、16年目の『ゼクシオ』
『ゼクシオ』ブランドが登場して、すでに16年。最新作の『ゼクシオ9』はその名の通り9代目のモデルだ。これだけの長きに渡り、圧倒的な人気を得ているブランドは、長いゴルフクラブの歴史のなかでも例がない。
『ゼクシオ』ブランド登場前夜の1999年。私はゴルフショップの店頭で働いていた。当時は、キャロウェイが圧倒的な人気で、大型メタルヘッドの『ビッグバーサ』を皮切りに、チタンヘッドの『グレートビッグバーサ』、300cc近い当時としては大型ヘッドの『ビゲストビッグバーサ』など、大ヒット作が次々登場していた。
最近のゴルフファンは驚くかもしれないが、その当時、ダンロップスポーツは、キャロウェイの販売代理店をしていた。ダンロップの販路で販売されていたキャロウェイのクラブが、同社の主力商品として、大変な売上を叩き出していたのだ。
当時も今と同じように、日本仕様は本国とは異なる軟らかめのシャフトが装着されていたのだが、それとは別に、アメリカ仕様を並行輸入した製品も大量に日本に入ってきた。ドライバーだけでなく、ショートウッドを含めたウッド類にアイアンを加え、市場をキャロウェイが席巻していたのだ。用品へのあれほどの熱狂は、その後はほとんどなかったように思う。
そのとき、来年の2000年から、キャロウェイがダンロップから離れると聞いて、これは大変なことになると感じた。相撲で言えば、横綱と三役が揃っていなくなるようなものだ。「ダンロップ、厳しいんじゃないか」というのが、偽らざる現場の心境だった。
その翌年にダンロップから登場したのが、『ゼクシオ』だ。その後の隆盛は説明の必要がないだろう。ピンチをチャンスに変えて、長くゴルファーに愛されるブランドが育まれていったことは、大きな偉業といえるだろう。
『ゼクシオ』ブランド登場前夜の1999年。私はゴルフショップの店頭で働いていた。当時は、キャロウェイが圧倒的な人気で、大型メタルヘッドの『ビッグバーサ』を皮切りに、チタンヘッドの『グレートビッグバーサ』、300cc近い当時としては大型ヘッドの『ビゲストビッグバーサ』など、大ヒット作が次々登場していた。
最近のゴルフファンは驚くかもしれないが、その当時、ダンロップスポーツは、キャロウェイの販売代理店をしていた。ダンロップの販路で販売されていたキャロウェイのクラブが、同社の主力商品として、大変な売上を叩き出していたのだ。
当時も今と同じように、日本仕様は本国とは異なる軟らかめのシャフトが装着されていたのだが、それとは別に、アメリカ仕様を並行輸入した製品も大量に日本に入ってきた。ドライバーだけでなく、ショートウッドを含めたウッド類にアイアンを加え、市場をキャロウェイが席巻していたのだ。用品へのあれほどの熱狂は、その後はほとんどなかったように思う。
そのとき、来年の2000年から、キャロウェイがダンロップから離れると聞いて、これは大変なことになると感じた。相撲で言えば、横綱と三役が揃っていなくなるようなものだ。「ダンロップ、厳しいんじゃないか」というのが、偽らざる現場の心境だった。
その翌年にダンロップから登場したのが、『ゼクシオ』だ。その後の隆盛は説明の必要がないだろう。ピンチをチャンスに変えて、長くゴルファーに愛されるブランドが育まれていったことは、大きな偉業といえるだろう。