プロも使用する、16年目の『ゼクシオ』
text by kazuhiro koyama
配信日時: 2016年6月10日 05時54分
シャフトの特性が大胆に変わった『ゼクシオ9』
最新作の『ゼクシオ9』も発売以来、非常に人気だという。バランスの整った美しいヘッド形状に、少しフックフェースでつかまりを補う安心感がある。これはデカヘッドが苦手というベテランゴルファーには嬉しいだろう。ゼクシオの特徴のひとつである、心地よい打感も健在だ。澄んだ金属音は爽快感があり、いかにも飛びそうな残響音がある。
折り曲げ幅をぐっと大きくした「ウイングカップフェース」が採用されたのも目を引く。一般的なドライバーに比べて、フェース材の溶接部分がずっと後ろにあることで、重量配分が後方になるだけでなく、フェース部周辺を薄くできるので、たわみが大きくなり、打点のブレに強くなる効果がある。
シャフトの特性が大きく変わったのも話題になっている。前作まで、どちらかと言うと中間から先端寄りが走り、つかまりとボールの高さを補うようなシャフト挙動だったものが、手元よりのしなり感が強い中調子シャフトになった。
ゴルファーは、意識するしないにかかわらず、持ったクラブの特性に敏感に反応する。例えば、鉄の棒のように重いクラブを振るとしたら、自然と下半身は踏ん張り、身体全体に力が入る。逆に、ホースのような軟らかいものを振ったら、身体ではなく手先でビュンビュン振るだろう。
シャフトの手元寄りがしなると、自然とタメが出来、インサイドから下ろすようなスイングになりやすい。結果的にヘッドスピードがあがる可能性が高く、つかまったボールになりやすいので、飛ばしの効果が期待できる。このゴルファーのポテンシャルを引き出すようなコンセプトが、『ゼクシオ9』の大きな特徴だ。
余談になるが、逆に、手元寄りが硬いシャフトは、切り返しで自然と力みやすくなる。スライスに悩むゴルファーがこうしたシャフトを使うと、アウトサイドインの軌道になりやすいので、スライスをより助長しやすい。クラブによって、スイングは大きく影響されるのだ。
折り曲げ幅をぐっと大きくした「ウイングカップフェース」が採用されたのも目を引く。一般的なドライバーに比べて、フェース材の溶接部分がずっと後ろにあることで、重量配分が後方になるだけでなく、フェース部周辺を薄くできるので、たわみが大きくなり、打点のブレに強くなる効果がある。
シャフトの特性が大きく変わったのも話題になっている。前作まで、どちらかと言うと中間から先端寄りが走り、つかまりとボールの高さを補うようなシャフト挙動だったものが、手元よりのしなり感が強い中調子シャフトになった。
ゴルファーは、意識するしないにかかわらず、持ったクラブの特性に敏感に反応する。例えば、鉄の棒のように重いクラブを振るとしたら、自然と下半身は踏ん張り、身体全体に力が入る。逆に、ホースのような軟らかいものを振ったら、身体ではなく手先でビュンビュン振るだろう。
シャフトの手元寄りがしなると、自然とタメが出来、インサイドから下ろすようなスイングになりやすい。結果的にヘッドスピードがあがる可能性が高く、つかまったボールになりやすいので、飛ばしの効果が期待できる。このゴルファーのポテンシャルを引き出すようなコンセプトが、『ゼクシオ9』の大きな特徴だ。
余談になるが、逆に、手元寄りが硬いシャフトは、切り返しで自然と力みやすくなる。スライスに悩むゴルファーがこうしたシャフトを使うと、アウトサイドインの軌道になりやすいので、スライスをより助長しやすい。クラブによって、スイングは大きく影響されるのだ。
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プロも使う『ゼクシオ』