1Wはいいけど、アプローチも“飛距モン”だと話にならないが…
PCM筒康博(以下、筒) 「えっ『JGRボール』?このボールは1ダース5500円くらいしますよ。なぜこのボールが気になるんですか?」
筆者 「先日、『JGRボール』のアマチュアのユーザーレビューを記事にしたんですが、“飛距離モンスター”というだけあって【よく飛ぶ】と、めちゃくちゃ好評だったんです。でも、飛ぶのはわかるんですが、実際使うとなるとスピン系のツアーボールに比べれば絶対にアプローチスピンが劣るはずなので、そんなにいいボールなのかな?と。
だって、2ピースのディスタンス系ボールって4000円以下でいくらでも選べるのに、これは3ピースですが、同じアイオノマーカバーのディスタンス系なのに高すぎないか?と。ユーザーレビューにも、【飛ぶ】とか【ドラコンを取った】とかたくさん書いてありますが、【スコアが良くなった】とか、【アプローチの使い勝手がいい】とか、その辺りのコメントが無かったので…」
筒 「なるほど、さすが疑い深さは業界トップクラスですね…。おっしゃる通り、『JGRボール』のカバーはアイオノマーですから、ディスタンス系ボールに疑いはないですが、確かにスピン性能は気になりますね」
筆者 「それに、BSのカスタムウェッジのテストもしたいんですよ。何やらフェースの溝にすごい工夫があるらしいんです。『TOUR B XW-B/F』には…」
筒 「わかりました。では、簡易弾道計測器フライトスコープ『MEVO』でテストしてみましょう」
まずは、超プレミアム激スピン『TOUR B XW-Bウェッジ』で打ってみた
筒 「長岡さん、ヘッド価格85,000円という、激スピンの『TOUR B XW-Bウェッジ』で打ちますが、30ヤードでは『JGRボール』ではスピン量が7600回転前後ですね。30ヤード打つつもりで打ちましたが、これ十分にスピン量がかかりますよ。比較のために『TOUR B X』も打ちましたが、500回転ほどスピンが増えるだけです。ツアーボールと大差がないと言えるんじゃないでしょうか?」
筒 「わかりました。ちょっとこのデータは信じられませんが、『JGRボール』はフルショットで『TOUR B X』よりも若干スピンがかかります。おかしいですね…」