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【カスタムパーツの凄いヤツ】ウッド型UTが何故ウェッジを兼ねる?五刀流のKZG

パーツで組み上げるカスタムの世界を紹介するコーナー。今回は、今年筆者が見つけたクラブで一番面白いと感じるUTの紹介です!だって、プロ野球の大谷翔平の【二刀流】なんて真っ青なほど多方面で大活躍するのだもの…。

配信日時:2018年1月24日 14時39分

ソールを見ると、普通のウッド型UTに見えて、実はヤバイんです…
ソールを見ると、普通のウッド型UTに見えて、実はヤバイんです…

PGAショーが現在開催中。やっぱり米国人は発想が豊か!?

世界最大のゴルフ見本市「PGAショー」がアメリカで開催中ですが…

世界最大のゴルフ見本市「PGAショー」がアメリカで開催中ですが…

筆者 「いま、ゴルフ業界の関係者たちが一斉にPGAマーチャンダイジングショーに行ってるので、日本を留守にしていますね。世界最大のゴルフ見本市ですし、日本のジャパンゴルフフェアの数倍の規模を誇りますから、みんな海外の掘り出し物を探しに行くんだろうなぁ。ボクも行ってみたいなぁ〜」

PCM編集長・村田辰也(以下、P編) 「なんか大雪でフライトが遅れたりして大変だったようだね。でも、君が行ったとしても英語は話せないし、怪しい工作員みたいな見た目だし、行く意味がないだろう。だって、君はモノ書きのくせに言葉遣いは酷いし、誰にも忖度しないし、実は日本語も怪しいんじゃないのか?」

筆者 「今日はのっけから本音で来ますね…(泣)」

PCM筒康博(以下、筒) 「PGAショーに行けば楽しいとは思いますけど、見つけた商品が日本で発売されるかどうかも分かりませんし、情報価値という点ではどうなんでしょうか。長岡さんのことだから、どうせ行ったらキワモノばかりに注目して、一般人を置いてけぼりにするでしょう?」

筆者 「腹立つなぁ、その言い方。当たってますけど…。それはそうと、やはり日本人が大挙してPGAショーに行く主な理由は、海外、特にアメリカの人たちがイノベイティブな商品を創り出すという期待が大きいんじゃないでしょうか。だって、Microsoftに始まり、Apple、Google、Facebook、Amazon…、みんなアメリカ発の企業です。先進の破壊的なサービスで、それまでの常識を覆す事例を我々は山のように目にしていますから、期待しちゃうんでしょうね。そして、そのサービスの恩恵を受けて我々は当たり前のように生活しています」

P編 「まぁ、そうだね。合理的だよね、彼らは。国籍で言えばアメリカで生まれたんだろうけど、もう世界が一つになっているこの現代に、何人だからとか関係ないよ。サービスでも商品でも、人間の生活を豊かにしてくれる価値物であれば、瞬く間に世界のスタンダードになる世の中だ。発想の豊かさで既存の不便さを解消する新しい価値物を生み出した者勝ちだね」

筆者 「今日はそんなアメリカ発の老舗パーツブランドを取り上げたいなと。PGAショーに出品されたてとかじゃなく、もう日本で買えるイノベイティブなモノ…。フォーブスが代理店をしている『KZG』の新商品のウッド型UTですね」

P編 「はたして、コレをウッド型UTと呼んでいいのか?その範疇は遥か凌駕しているが…」

カスタムパーツの米国老舗『KZG』が、ウッド型UTなのに42度を発売

ホームページには本格派の『H370 TOUR』の方は掲載してますね…
うん、『TOUR』の方は普通のウッド型UTに見えます
ところが、今回ゲットした『H370』は、なんとロフト42度!
ヘッドカバーもありますよ。キャディさんがバッグのどこにしまうか混乱しそう…
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ホームページには本格派の『H370 TOUR』の方は掲載してますね…
筒 「早速、KZG『H370 UT』のロフト42度を組み上げてみました。今回は敢えて長めの38インチにしています。打った最初の感想はいかがですか?」

筆者 「コレって、メーカーホームページを見る限り、『H370 TOUR』が載ってますが、『H370』はれっきとしたウッド型UTなんですよね?なんじゃ、この見た目。まだホームページには記載されていませんが、ロフト42度???なんでそんなロフトのUTが必要なんだろう……」

筒 「メーカーに聞くと、42度の他にも18、22、26、30、34、38度のロフト展開があるようです。球の上がりづらいシニアゴルファーや女性用に開発したようですね」
なんです!?この超出っ刃(極大FP)

なんです!?この超出っ刃(極大FP)

P編 「面白い!こんなにロフトの大きなUTは見たことがないし、FPも極大だ。一見チッパーのように見えなくもない。わけの分からない見た目をしているし、既存のクラブに似たものがない。だけど、打ちやすい。フルショットで150ヤードキャリーがカンタンに打てるね。超高弾道でまったく曲がらない

筆者 「FPが超出ているので、シルエットとしてはまん丸ですよね。9Wとか、11Wとかのショートウッドよりもはるかに出っ刃な印象です。ボクも村田さんと同じくらいの距離ですが、驚いたのはフェースの開きやすさです。まん丸なシルエットなので、フェースをガンガン開いて打てます。それによって、距離を自在に落とすことができます。1本で何でもできちゃう感じ」

筒 「やっぱり狙い通りだ!村田さん、これでアプローチしてみてください」

P編 「おっ!転がしやすいし方向性がいいよ。そうか、アプローチイップスである私のためにこのクラブを組んでくれたんだね?

筒 「そういうことです。長岡さんもアプローチしてみて」
出っ刃具合と、後ろの膨らみが等分って感じ…なんじゃコレ…

出っ刃具合と、後ろの膨らみが等分って感じ…なんじゃコレ…

筆者 「!!!ナニコレ、打ちやすッ。ソールが滑って極大FPがうまいことボールを拾ってくれますね。ロフト42度ということは、いまどきの飛び系アイアンのPWや9Iくらいですが、キャリーとランのバランスがよくて、方向性もめっちゃいい。アプローチするとなると、フルショットと違って見た目が相当気持ち悪いんですけど、結果がいいのが悔しいですね…」

P編 「口の悪い男だな、見た目が気持ち悪いのは君だろ!」

筆者 「あなたの方が口が悪いでしょ、見た目なんてどうしようもないでしょうが!」

P編 「君は見た目どころか、中身も性格も悪いだろ!その点、このクラブは性格がいい。結果を出してくれるからね」

筒 「まぁまぁ。村田さんも本質を突き過ぎですよ。仲直りしてください」

筆者 「……(チクショー、覚えてろよ…)」

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