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石川遼の“復活優勝”を支えたギア変更とは?

text by kazuhiro koyama

配信日時:2016年9月8日 12時00分

本格復帰2戦で優勝&2位、ギアへの新たな試みも好結果の理由か…(撮影:上山敬太)
本格復帰2戦で優勝&2位、ギアへの新たな試みも好結果の理由か…(撮影:上山敬太)

ドライバーシャフトを軽量60g台に!昨年から30g↓

 腰痛により長期欠場を余儀なくされていた石川遼だが、復帰戦となる「RIZAP KBCオーガスタ」では初日から首位を走る完全優勝を果たし、依然として紛れもない日本のトップ選手であることを証明した。

 以前の記事、『石川遼の経緯に見る“ドライバーシャフト重量”の選び方』では、昨年使用していた90g台のドライバーシャフトを70g台にしたことを紹介したが「RIZAP KBCオーガスタ」では『TOUR AD TP 6X』を使用していた。

 『TOUR AD TP』は、まだ発表・発売されていないグラファイトデザイン社の新モデルだ。7月の「日本プロ選手権 日清カップヌードル杯」では、同社の『TOUR AD DI』の70g台のシャフトを使用していたが、さらに10g軽くなった格好だ。

 『TOUR AD DI』は、タイガー・ウッズや松山英樹など多くのトップ選手が愛用し、『TOUR AD PT』と並んで、プロの使用率が非常に高い、グラファイトデザイン社の名作シャフトだ。素直な挙動で知られる『PT』に対して『DI』は先端剛性が高く、余計な動きをしないところがプロに好まれているようだ。
ドライバーシャフトは『TOUR AD TP 6X』、60g台と「日本プロ」からさらに10g軽量化

ドライバーシャフトは『TOUR AD TP 6X』、60g台と「日本プロ」からさらに10g軽量化

 新モデル『TOUR AD TP』はその『DI』をベースにアレンジされたもの。長年親しまれていたロゴも一新し、同社の意気込みを感じさせる。

 薗田峻輔らを指導し、長年グラファイトデザインのシャフトを愛用している石井忍プロによれば「『DI』の操作性の良さを残しながら、中間から先端部へのテーパー感を活かして、シャフトが仕事をしてくれるのを感じる、弾き系シャフトです」。

 しっかり目のシャフトではあるので、少しスペックダウンして使うと、いい結果が出やすいというアドバイスをもらった。石川遼が60g台にしたのも、新シャフトとの相性を考慮してのことなのかもしれない。

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