【バケモノたちの使用ギア】松山英樹の進化の証拠!?「UT代わり」3番アイアンの攻撃力。
PGAツアーデータ・ドリブンシリーズとして、さまざまな公式データからギアとバケモノの相関関係をひも解いていく企画。今回は松山英樹の「全英オープン」制覇を見据えた投稿となります。その理由は……
配信日時: 2017年6月26日 01時38分
ヘッドスピード46〜50m/sの猛者の2オン確率を上げる、アイアン型UTが百花繚乱!
ジョーダン・スピースはPGAツアーの中ではヘッドスピードが遅いとはいえ、50m/s以上のヘッドスピードを持っている。そして、その4番アイアンは『718 T-MB』で、3Uはウッド型UTの『816H2』。ここまでヘッドスピードがない人のスコアを良くするため、最近アイアン型UTが各社から発売ラッシュとなっている。
⇒オシャレパーツのムジークから“上がる”アイアン型UTが!
⇒ブリヂストン9年ぶりのアイアン型UT『TOUR B X-HI』を発売!
⇒夏ラフを切り裂きやすい!ホンマ『TW-U』の2代目が登場
近年、国内男子ツアーではホンマ『TW-U』を中心に、アイアン型UTを入れてスコアに結びつける選手が急増。また、直近でも宮里優作がブリヂストン『TOUR B X-HI』の2番を多用して2勝していることは周知のとおり。ヘッドスピード50m/sオーバーでなくとも、ウッド型UTよりアイアン型UTの方がスコアアップできる可能性を感じるのは気のせいだろうか。ジャンボ尾崎の全盛期からクラブ作りを支えた増田雄二氏はこういう。
「うちにもウッド型UTはラインナップしているのだけど、やっぱりハードヒッター中心に、中・上級者のアマチュアの間で“ウッド型UTは曲がる”“ラインが出しづらい”との根強い声があるんですよ。同時に“市販のものにアイアン型UTで納得できる顔のものが少ない”との声もよく聞く。そこで、構えたときの座りの良さ、目標への構えやすさ、そして、つかまりそうな見た目ながら左へ巻くイメージのない顔のアイアン型UTを作りました。アイアンと同じ流れで使える顔の良さが最大の特徴です」(増田雄二氏)
この「ウッド型UTは曲がる、ラインが出しづらい」というのは、筆者(ヘッドスピード50m/sの下手くそ)はものすごく同意する部分だ。個人的な話で恐縮だが、ウッド型UTが嫌いすぎて、筆者はUTを1本も入れていない。アイアン型UTにも過去の難しいイメージがあって、現在入れていない。そのため、ラウンド回数は少ないが、210ヤード以上は4番アイアンを強振するか、3Wや5Wを短く持って軽く打っている。(当然、ミスばかりで困っている……)
だが、食わず嫌いは良くないため、先日ダンロップの試打ラウンドで
『スリクソン Z U65』を220ヤードのロングのセカンドで打ってみた。結果、驚くほど打ちやすく、ラインが出て高弾道でボールを止められた。「近頃のアイアン型UTはこんなにもやさしいのか!」と、これまでの食わず嫌いを心底後悔した。
もちろん、アイアン型UTで球を上げるためには絶対的なヘッドスピードが必要だし、誰にでも当てはまる話ではない。でも、最新のアイアン型UTは本当にやさしくなっていると実感するので、新しいものがたくさん出ている中から、現在筆者は物色を始めている。シャフトによっては打ちこなせる層も広がるので、一度食わず嫌いをせずに打ってみてほしい。
Text/Mikiro Nagaoka
⇒オシャレパーツのムジークから“上がる”アイアン型UTが!
⇒ブリヂストン9年ぶりのアイアン型UT『TOUR B X-HI』を発売!
⇒夏ラフを切り裂きやすい!ホンマ『TW-U』の2代目が登場
近年、国内男子ツアーではホンマ『TW-U』を中心に、アイアン型UTを入れてスコアに結びつける選手が急増。また、直近でも宮里優作がブリヂストン『TOUR B X-HI』の2番を多用して2勝していることは周知のとおり。ヘッドスピード50m/sオーバーでなくとも、ウッド型UTよりアイアン型UTの方がスコアアップできる可能性を感じるのは気のせいだろうか。ジャンボ尾崎の全盛期からクラブ作りを支えた増田雄二氏はこういう。
「うちにもウッド型UTはラインナップしているのだけど、やっぱりハードヒッター中心に、中・上級者のアマチュアの間で“ウッド型UTは曲がる”“ラインが出しづらい”との根強い声があるんですよ。同時に“市販のものにアイアン型UTで納得できる顔のものが少ない”との声もよく聞く。そこで、構えたときの座りの良さ、目標への構えやすさ、そして、つかまりそうな見た目ながら左へ巻くイメージのない顔のアイアン型UTを作りました。アイアンと同じ流れで使える顔の良さが最大の特徴です」(増田雄二氏)
この「ウッド型UTは曲がる、ラインが出しづらい」というのは、筆者(ヘッドスピード50m/sの下手くそ)はものすごく同意する部分だ。個人的な話で恐縮だが、ウッド型UTが嫌いすぎて、筆者はUTを1本も入れていない。アイアン型UTにも過去の難しいイメージがあって、現在入れていない。そのため、ラウンド回数は少ないが、210ヤード以上は4番アイアンを強振するか、3Wや5Wを短く持って軽く打っている。(当然、ミスばかりで困っている……)
だが、食わず嫌いは良くないため、先日ダンロップの試打ラウンドで
『スリクソン Z U65』を220ヤードのロングのセカンドで打ってみた。結果、驚くほど打ちやすく、ラインが出て高弾道でボールを止められた。「近頃のアイアン型UTはこんなにもやさしいのか!」と、これまでの食わず嫌いを心底後悔した。
もちろん、アイアン型UTで球を上げるためには絶対的なヘッドスピードが必要だし、誰にでも当てはまる話ではない。でも、最新のアイアン型UTは本当にやさしくなっていると実感するので、新しいものがたくさん出ている中から、現在筆者は物色を始めている。シャフトによっては打ちこなせる層も広がるので、一度食わず嫌いをせずに打ってみてほしい。
Text/Mikiro Nagaoka