冬だからこそ選びたい「上達ギア」とは?
冬ならではのラウンドの楽しみもあるが、オンシーズンよりはラウンド回数も減ってしまうであろうこの時季にこそ、手持ちのギアを見つめ直したり、家での練習含め上達するための時間に費やしたいものだ。上級者やアベレージゴルファーには主にショートゲーム、これからゴルフを始めたり、久しぶりに再開する方には、より効果的にスコアメイクできるお役立ちギアをピックアップ。春の本格シーズンに向けて、これを実行するかしないかが、今後のゴルフライフの鍵を握っている!
配信日時:2023年12月28日 02時00分
上級者やアベレージゴルファーはパター&ウェッジで変わる!
ある程度まとまったスコアで回れる上級者やスコア100前後のアベレージゴルファーのスコアメイクを左右するのが、やはりショートゲーム。特にパターやウェッジの調子次第、というのが大きくスコアに関わってくることは多い。だからこそ、精度が高くフィーリングの合う、パフォーマンスをしっかり発揮できるポテンシャルを持った自分に最適なギアを徹底的に試して選ぶべきだと、ヴィクトリアゴルフ御茶ノ水店のゴルフクラブアドバイザー・阿部利成氏は語る。
「パターやウェッジのような繊細なフィーリングが求められるクラブは、そのゴルファーの感覚やレベルによってちゃんと試して選ぶことが大切です。見た目だけやネットの情報だけで選んでしまうと、上達への道のりは遠回りしてしまうことになりかねません。実際の店舗にいらっしゃれば、スタッフに相談しながらみっちり打つことも、また店舗によっては『セルフ試打』でひとり気楽に自由に試打することもできます」(阿部氏)
「パターなんて、とりあえず何でも良い」ともし思っていたら、もうそれこそ自分で上達のチャンスを逃している。だからこそオススメしたいのが、このオデッセイ〈TRI-BEAM TWELVE CS〉と〈AI-ONE #1〉の2本だ。
「〈TRI-BEAM TWELVE CS〉はトライアングル形状のラケットホーゼルが特徴。オフセンターでのヒットでもブレにくく、直進性が高いので安定したパッティングができます。そして、ついにAI設計により革新的なインサートに仕上がった〈AI-ONE #1〉。こちらも転がりのロスを抑制したりなど、テクノロジーが凝縮された一本です。両モデル共にツアープロにも愛用されています」(阿部氏)
ウェッジはダフリやトップなどのイージーミスに強い、ロイヤルコレクション〈BB〉とコブラ〈SNAKEBITE〉にフォーカス。
「アプローチショットでのたった一打のミスでスコアを大きく崩してしまった経験が多くのゴルファーにはあるはずです。そのリスクを減らしてくれるのがアスリート顏ながら、抜群のスピンコントロールで扱いやすいこの2本。まず〈BB〉はフェースを開く必要がなく、シンプルに抜けの良いソール形状でオートマティックに打てます。そして〈SNAKEBITE〉は3種類のソールデザインを展開しているので、好みや打ち方に合わせて選べます」(阿部氏)
パターやウェッジがいかに高性能でも、ボールの性能がイマイチだったり、自分にフィットしていなければ、そのパフォーマンスは水の泡になってしまう。だからこそ、飛距離性能やスピン性能も文句なしのブリヂストン〈プリセプト PR1〉、テーラーメイド〈TP5〉、ダンロップ〈ロイヤルマックスフライ〉、キャロウェイ〈E・R・C SOFT〉を選びたい。
「飛ばしはもちろん、スピンもしっかりとかかるこの4モデルは評判が良いですね。ただ、ボールに関してはヘッドスピードや打感の好みによって選ぶ基準も変わってきますので、とにかくしっくりくるものに出会うまで打ち比べることがマスト。愛用のクラブとのマッチングも考えなければいけません」(阿部氏)
自宅でのパッティングの練習は重要だが、例えば3メートルの練習マットだとスペースも取ってしまうし、もはやしまったまま埃をかぶっている、なんてこともある。そこで縦1.2メートルという省スペース設計で、最大15メートルまでのロングパットの練習にも対応するジープロ〈ゼロパット〉の出番。
「〈ゼロパット〉はグリーンスピードの設定をし、距離や打ち出し角、ボールスピードの測定ができます。ボールが戻ってくる構造も便利ですね。これなら、闇雲にパッティング練習するより、自分のパッティングの現状をはっきりと分析できます」(阿部氏)
初心者&再開ゴルファーはコスパ&練習重視で選ぶ!
これからゴルフを始める場合、コースデビューまでに必要なのはとにかく練習、そして最低限のギアを手にいれること。久しぶりにクラブを握る方もいきなりこの時季からコースでラウンドするよりは、春に向けてしっかりと備えることが大切である。
「初心者にとって大切なクラブ選びですが、性能もバランスも良く、クラブの重量フローも安定していて扱いやすいセットクラブを購入するというのも、一つの有効な選択肢。日本ではあまりセットクラブを買うという文化は主流ではないかもしれませんが、海外市場ではコスパも良く、非常に人気です。ドライバーやフェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアン、そしてパターなど、必要なクラブが揃い、しかもキャディバッグやヘッドカバーまで付いています。有名ブランドのクラブ一式が数万円から揃うのも大きな魅力ではないでしょうか」(阿部氏)
シューズはラウンドでもインドアスタジオやドライビングレンジでの練習用にも使えるスパイクレスタイプが一挙両得。デザインにもこだわっているスタイリッシュなスニーカータイプなら、タウンユースでも重宝する。
「今どきの最新で軽量のスパイクレスタイプなら、ラウンドで十分に通用するグリップ性能、雨でも安心な撥水性などもしっかりしています。練習場は実際のコースのフェアウェイなどとは状況が異なるのでスパイクレスの方がソフトスパイクより、突き上げ感も少ないので違和感なくスイングできるでしょう。紐のあるタイプならニューバランス〈UGS574〉、ザ・ワープ・バイ・エネーレ〈WG5PFZ22〉、BOAタイプならフットジョイ〈フューエルスポーツ BOA〉、アディダス〈コードカオス22ボア グリッチ〉が人気です」(阿部氏)
冬のドライビングレンジなどで打つ時は当たり前だが手元が寒い。クラブを握るのも手がかじかんで上手く握れなくなってしまう。そこで冬用グローブなら、普段用の手袋としても使えてしまうし、とにかく暖かさが段違い。
「冬場は練習でもラウンドでも通常のグローブですと、寒くてちゃんとクラブを握れないということになってしまいがち。だからこそ、保温や発熱効果などのスペックを持った冬用グローブがオススメです。指先がスマホのようなタッチパネルにも対応したモデルもありますので、普段使いのグローブとしても役立ちます」(阿部氏)
初心者、上級者問わずに大切なのが正しいグリップ、つまり握り方。自宅でテレビを見ながらでも、ニギニギしながら適正な感覚をすり込めるグリップ矯正器具は“一家に一本”ほしい。
「いくらクラブの性能が良くても、そもそもグリップの握り方がきちんとしていないとパフォーマンスを発揮できず残念なことになってしまいます。だからこそ、空いている時間にダイヤゴルフ〈宮里流モデルグリップ〉などのグリップ矯正器具を使えば、確実にテクニックの向上につながるはず。初心者は必須ですが、上級者でも正しい位置に戻すという意味合いで効果てきめんです」(阿部氏)
初心者、上級者問わず、オフシーズンを有意義なものにするために、ギア対策や練習に真摯に向かい合う時間として、この年の瀬こそ、ヴィクトリアゴルフを訪れて、ゴルフ上達へと役立ててほしい。
ヴィクトリアゴルフ ECサイト
写真/小林孝至