「ティアップの高さだけじゃなく、傾け方も弾道に影響します……」by長岡良実プロ
・すぐに試せる度 ★★★★★
・誰でも試せる度 ★★★★★
・ミス改善度 ★★★
こんにちは、プロゴルファーの長岡良実です。地元・茨城を中心に、千葉など二か所で『NAGAOKA GOLFスクール』を開校しています。そんな皆さんに、末永くゴルフを楽しんでもらうため、お手伝いをさせてもらっています。
今回はドライバーのティアップについて説明したいと思います。小ネタというか、僕自身がいつもやっているティアップの方法を紹介します。誰でも試せる方法なので、どうなるかテストしてみてはどうでしょうか。
スピン量を減らすため、ティを目標側に傾けて刺そう!
そういったティの【高さ】の弾道コントロールではなく、単純にティを刺す【傾き】も大事です。地面に真っすぐ垂直に刺すのではなく、ボールが落ちない範囲で僕らプロは目標側にできるだけ倒してティアップします。
そうすることで、スピン量を少しでも軽減したいんですね。今はロフトアップで低スピンで飛ばすという打ち方が主流になっているのですが、それと同じようにティアップを目標側に傾けて少しでも低スピンで飛ばそうと考えています。
どういう原理を狙っているのかというと、ドライバーのヘッドがインパクトで当たる際に、少しでもティの抵抗を減らすという考え方です。ティを目標側に傾けると、ボールの右側面にフェースが当たったあと、ティの影響を受けずに飛び出させることができます。
これがもし目標と逆側に傾けているとどうなるか。ボールに当たった瞬間に、ティの山に最後接触してしまうことで、スピン量も増えてしまいますし、打ち出し角も高く出るイメージになってしまいます。これはミクロの世界の話かもしれませんが、少しスピンが入って抵抗もある感じになります。
ですから、ティは目標側に傾けることで、低スピンにつながりますし、振り抜きもよくなります。ティの抵抗を減らせるわけですからね。
ドロー、フェードもティの傾け方で打ちやすくなる
目標に向けて倒しつつも、自分の側に向けて傾けると、ドローボールが打ちやすいイメージになりますし、その反対で自分とは反対側に倒すと、フェードが打ちやすいイメージになります。ぜひ、一度試してみてください。
ながおか・よしみ/1972年生まれ、茨城県出身。ゴルフを始めたのは14歳。きっかけは父親に連れられて見に行ったトーナメントで当時のトップ選手、セベ・バレステロスからボールをプレゼントされたことから。以後、ジュニアの競技で活躍したのち習志野カントリークラブの研修生を経て1999年プロテスト合格。高い技術を持ち、理論的な説明でレッスンの分かりやすさには定評があり、茨城校として南が丘ゴルフガーデン、千葉校としてナガミネゴルフセンターで指導を行っている