筒 「ほら〜脳内計測は合ってたじゃないですか〜」
筆者 「いきなり鼻の穴を広げて、なにドヤ顔してるんですか。この暑さなのに輪をかけて暑苦しい…」
筒 「なに? 文句あるの? 前回のボクの脳内計測と違ってた?」
PCM編集長(以下、P編) 「いかんッ、筒さん! 脳内計測の精度をアピールするんじゃないッ! 普段きちんと計測しているのに、全部が脳内だと思われたらPCMの信用にかかわる…」
筆者 「本当ですよ。撤回してく…」
筒 「(ハッとして)撤回します!すみませんでした!!」
筒 「え?『BB』は1試合だけで全英オープンは『DI』に戻したでしょ!」
筆者 「ええっと、もう脳内計測の件はいいです。話しが進まないし、相手するの面倒くさいので。今回は3人の試打内容を擦り合わせして、ドライバー以外のシリーズについてもリアル試打インプレといきましょう。筒さん、今日は“脳内”の単語は禁止ね」
『Z785』ドライバーの印象は? 「クセがなく、幅広く使える」(3人)
ただ、ソール後方が地面にピタッと付いてしまうほど低いので、そこは慣れの問題ですが、これまでのスリクソンユーザーには違和感があるかも…。スピンが少なすぎることもなく、ちょうどよくて、打ち出し角もやや高め。テーラーメイド『M』の良さを日本人にちょうどよく使える形にしたニュートラル・アスリートドライバーという印象です。進化したカップフェースでスイートエリアがすごく広くて使い手を選ばないと思います」
ただ、トゥ寄りに打点を激しく外したら、やっぱり右へすっぽ抜けが出ましたね。トゥ寄りに当たる人には『Z585』の方が断然オススメです。あちらはまったくと言っていいほどすっぽ抜けが出ないので。あと、前作の『Z765』リミテッドとか、ボクでもドロップが出ましたが、今回は出ませんし、吹け上がりもなかった。ちょうどいいスピン量でキャリーが伸びる感じで、極端に飛ばない球がほとんどない。打点を外しまくるボクでも、270ヤード以下の当たりが全くない感じ」
筒 「ウソ〜、長岡さんが?」
メインはカップフェースの部分なんだろうけど、純正シャフトにも万人が打ちやすい、タイミングの取りやすいセッティングにしてあると感じるね。それに、驚くなかれ、アップチャージのない『ミヤザキ』の『水』も『霧』も、カスタムシャフトが要らないと感じるほど振りやすかった。このヘッドは動きにクセがないので、本当にシャフト次第でどんな人にも合わせられるね」
筒&筆者 「ほんと同感」
『Z585』ドライバーの印象は? 「オートマチックドロー!」(3人)
今どき、左に打ち出してすごくスライスするって人は少ないじゃないですか。ちょっと右に出てすっぽ抜ける人の方が多い気がしますが、そういう人はドーンと真っすぐちょいドローって感じで飛ばせる印象ですね。欲を言うと、ソールのヒール後方が地面にピタッと貼り付いてフック顔なのが気持ち悪いくらい。スライサーには安心感があるかもしれませんが…。顔以外に文句の付けようがない」
P編 「見た目どおり、打ち出し角が高いよね。それに、スピンも適度に入るから、確かにチーピンみたいな低いダグフックは出づらい。ソールのすわりの部分が研究されていて、フック顔でアップライトに見える顔に限定されるから、ネガティブがあるならそこだけかな。左が嫌な人は元々、絶対これを選ばないはずだから、そういう意味で選択ミスは心配無用だろうけど」
筒 「今回、フェースが軽比重チタンに変わったじゃないですか。そのせいか、ドキャン!とか、パキャーン!といった、『Z785』とは違った弾き感がありますよね。昔のカーボン複合感が一切ない。『Z785』がテーラーぽいのに対し、こちらはキャロ『GBB EPIC STAR』っぽいですよ。【エリアがめちゃくちゃ広いエピックスター】って感じ」
筒 「あそこまで平べったくないし、軽くもないですが、ヘッド性能としては近いものがあると思いますよ。芯の広いカップフェースで『ローグスター』を殺しに来たのかも…。ミスへの強さ度合いでいくと、PING『G400SFT』や『G400』も確実に殺しに来てますよね。PINGキラーというか、外ブラキラーかもしれない…」
筆者 「……。(殺すとか、表現悪過ぎ!)ちょっと、言葉を選んで!!村田さんの出番ですよ、しっかり筒さんに雷落としてください!!!」
P編 「まぁ、総重量は『ローグスター』と全然違うけど、言ってることは分かる。外ブラ殺し…、いい表現だ。このオートマチックな性能と扱いやすいシャフトで63,000円+税だろう? バカ売れ決定じゃない。『ゼクシオ』のミヤザキモデルから乗り換える人が増えたらどうするんだろう…と心配してしまうね」
筆者 「…………。(ズコッ、「殺す」って言葉使いはPCMの信用的に問題ないんだ…)」